節分も過ぎ、2月4日の今日は立春。東洋系の占いでは立春から新しい年がスタートします。(旧暦の元旦と立春は同じではありません。同じ日になるのは30年に一度で、ちなみに2023年の旧暦の元旦は2023年1月22日です。)
70歳を過ぎたころから身体のあちこちが不調になり始め、いずれも大病ではありませんが、体力に自信が持てなくなり、そこにコロナが始まって、唯一の趣味である歌の活動を一切お休みしていました。
今年の1月15日に聖書の勉強がしたいと初めて訪れた近所の教会で、その教会のお世話人さんから、足立区区民合唱団の定期演奏会のチケットを頂きました。
定期演奏会は一週間後の1月22日で、たった一枚残っていたのを私に下さったのです。
私はトイレも近くなっていて、大好きだったコンサートや映画に行くこともおっくうで、ずっと行ってなかったのですが、会場も近いし、何より神様のお計らいのような気がして、行かせていただくことにしました。
久しぶりのコンサート、いろいろな意味でとてもよかったのです。
私は知らなかったのですが、足立区区民合唱団は音大を出た団員さんもいらっしゃるほどレベルの高い合唱団だそうで、演奏曲目も私の好きな宗教曲、プッチーニの「グローリア・ミサ」でした。
がぜん私も歌いたくなりました。
やっぱり神様のお導きに違いありません。うじうじと家にこもって身体の不調にばかり目を向けていた私を楽しい世界に引っ張りだしてくださったのだと思いました。
コロナもようやく下火になってきたので、2年以上お休みしていた歌のレッスンを2月3日から再開しました。
1週間前から声出し練習を始めてレッスンに臨みましたが、久しぶりのレッスンで、汗びっしょり、かなり疲れました。
先生は「以前と変わっていなくて、ちゃんと声も出てるし大丈夫ですよ。」と励ましてくださいましたが、帰りの電車の中で、録音した自分の歌声を聴いていつもながらがっかりです。
身近で先生の芯の通った素晴らしい響きのお声を聴いた耳には、自分の声がなんとも薄っぺらでヒョロヒョロ声に聞こえます。
プロの先生と比較するのが間違っているのだと思い、気を取り直して、とにかくあまり咳き込んだり、息切れしないで歌えたことをよしとしました。
それにレッスンで、声を響かせる技術の一つを教えていただいたので、それを家で練習するのも楽しみです。
誤嚥性肺炎予防のためにのどを鍛えようと始めた歌のレッスンですが、晩年になってこんな楽しみをもてたことに感謝です。
映画を見たり、音楽を聴いたりするのも楽しいですが、でも受け身の楽しみよりも、少し苦労したり、工夫したりして何かができた時のちょっとした達成感はもっと嬉しいし幸せなものです。
べつに趣味でなくてもいいのです。日常の生活の中の事、お料理が上手にできたとか、ずっと気になっていたところを掃除できたとか、どんなに小さくても、何かを達成したときの喜びは予想以上に大きいものです。
人を元気にしてくれますし、幸せにしてくれます。
おいしいものを食べたり、欲しかったものを買ったりした時よりもずっと長く心を温めてくれます。
今人生に喜びが少ないと思っている方、受け身の生活をしていませんか?
少しでも楽な方楽な方に流され過ぎてはいませんか?
たまには何かに少し苦労して、何かをやり遂げてみてください。
その小さな喜びがあなたを元気に幸せにしてくれますよ。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿