安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

スポーツジムにて

今年の桜ももう見納めだろうと、冷たい雨の中、近所の桜並木を歩いて来ました。

桜は晴れていても豪華絢爛ですが、曇りや雨の薄暗い空の下だと、その華やかさが一層引き立つ感じがします。


見る人も少ない雨の中、桜の花は惜しげもなくその美しさを誇っていました。
幹に生えた緑色の苔や、ちらほら顔を出し始めた若葉の新緑と相まって、雨の日の桜は何とも言えない美しさです。心が洗われるようでした。


私は桜が大好きで、いつもの年なら、千鳥ヶ淵飯田橋から市谷へかけてのお堀添いの桜並木、上野の桜と、この三か所を見に行かずにはいられないのですが、今年はどれもパスしました。


というのも、近所にスポーツジムが4月1日からオープンして、今の所、私は皆勤賞。お花見に行く時間も惜しんでジムに通っているという訳です。
年も年ですから、無理は禁物。自分の身体と相談しながら、今日はこの機械、明日はこの機械と、様々試して楽しんでいます。


ゆったりと手足を伸ばせるジムの大きなお風呂も魅力です。
自宅のお風呂掃除、ほとんどしなくても済むのもまた嬉しい。


一年後の私、どんなナイスバディ―になっているかしらと楽しみですが、食欲も増してきたので、期待するのは無理かもしれません。


先日、ロッカールームで着替えている時に急に見知らぬ方から話しかけられました。
フレンドリーな人が多い下町では、見知らぬ者同士、挨拶したり、話掛けたりは珍しい事ではありませんが、その方がプールで、ある年配の方に意地悪されたというお怒りの話でした。
見ず知らずの私に言いたくなるのですから、よほど悔しかったのでしょう。


意地悪した方もされた方も双方70歳代の方。
以前、私が公営のプールで泳いでいた時に、よく泳ぎなれたやはり70歳代の方に意地悪されたことを思い出しました。


人生で様々な経験をしてきた中高年は、誰でもある程度図々しくなります。
若い頃は恥ずかしくてできなかったことが、気にせずできるようになるのです。
その分人は自由になり、楽になり、年を取った恩恵の一つだと思うのですが、理性の制御が弱まると、それを悪用してしまう危険が出てきます。


また年を取ると子供に戻ると言いますが、本当に自己中心的になって来るものですね。
よほど気を付けないと、人の話を聞かない嫌なおじいさんおばあさんになってしまう危険性大です。


スーパーなどでちょっとしたことで怒鳴るおじいちゃんがいたり、自慢話ばかりしたがる人、地域の区民センター的な場所で、体操とか趣味の会といったお年寄りの集まりで、取り巻きを従えて、ボスの様に振る舞い、新しく参加した人や自分の気に入らない人に意地悪する人など、困ったシニアの人たちを時々目にします。


きっとその人たちは、長い人生の間にさんざん悔しい思いや屈辱を経験し、自分の人生に納得できないもの、満足できないもの、世間に対する恨みのようなものを抱えている人なのでしょう。
若い頃は威張れなかったけれども、年を取ってやっと自分の得意なものを見付けてそれを誇示したくなったり、自分の力を発揮できる場所を見付けて、積年のうっ憤を晴らしているのかもしれません。


「考えてみたら、気の毒な人ですよ。自分の人生に満足している人、幸せな人はそんなことしませんからね。」
と、そんなことを言いながらロッカールームから出て帰ろうとすると、また別の人から声を掛けられ、
「奥さんはいつも明るくて前向きですね。うらやましいわ。私は考え方が後ろ向きだから。悪いと思ったけど、いつも奥さんのお話聞いちゃうのよ。元気になれるから。」
と言われました。


ジムが自宅の近所だという事もあり、知り合いも多く、トレーニングの合間のおしゃべりの方も結構忙しいのです。
気を遣っているつもりでも私は声が大きいので、ちょっと気を付けなければいけないなと反省しましたが、私の話で元気になってくださる方もいるのだと嬉しくもなりました。


世の中に偶然はありません。きっと神様がその人を元気づけるために私を用いて下さったのだと思います。
それと神様はもう一つ、私には、「日ごろの無駄話」と言葉を軽く考えてはいけないという気付きを与えて下さいました。


話をする時はどんな時も、その話を無駄話にしてはならない、少しでも神様の言葉を伝えられる様にならなければいけないのだと気付きました。


そうなるためには知識も必要ですが、何よりも愛が必要です。


日常の会話はほとんど無意識です。日々の自分の想念が否応なく言葉となって表れてしまうのですから、毎日知識を得る努力をし、心を磨いていく努力を今以上にしていかなければと思います。


でもこれは辛い努力ではありません。なぜなら、そのような努力はまず自分を幸せにするからです。


嫌な事があった時、私はすぐにシルバー・バーチの本を読みます。
どの本でも構いません。手にとって、開いたページがその時の自分に必要な知識なのですから。
しばらく読んでいると心が洗われて、怒りが収まっていきます。
そして感謝の気持ちが溢れてくるのです。
愛は感謝の気持ちから生まれます。


私に新しく与えられたスポーツジムという場所で、色々な方と出会い、自分を試され、気付かされ、心も体も余計な贅肉を落としてすっきりしていきたいものだと思っています。




         北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿