昨年の暮れから、天井裏が騒がしくなってきました。
お向かいの古いアパートが壊されたせいで、我が家にまたネズミたちが引越ししてきたようです。
新しいお宅はネズミ対策がしっかりしているため、我が家のような築ウン十年の古家が狙われるのです。
以前にもネズミの問題があって、業者の方に来ていただいたことが有るのですが、古い家だと駆除してもまたネズミが入り込むと言われました。
塞げるところは塞いでもらったのですが、やはり移り住んでしまいました。
何匹もいるらしく、徒党を組んで走り回る音や、何か大きなものを引きずっているような音が聞こえてきます。
接客中にも走り回るので、お客様がびっくりされます。
若い方は、今時ネズミなど見たこともないという方が多いのでしょうね。
殺鼠剤を使うのは嫌なので、昔ながらの籠の中に餌を仕掛ける形式の罠を買ってきて早速仕掛けました。
昨年の暮れから今日まで、体長10cm前後のネズミが6匹かかりました。
これがリスみたいで可愛いのです。
友達に話すとみんな身震いして気持ち悪いと言いますが、可愛いです。
私があまり見るものですから、息子に「あまり見るな、情が移る」といわれますが、つい見とれてしまいます。
もちろんあまり近くではなく、数歩離れたところから地面に置いてある籠を覗きますが、ネズミにもいろいろ個性があることが分かりました。
籠に近づくと、大体は落ち着きなくウロウロし始めます。
ちょっと向きを変えるだけのおとなしい子もいれば、二本足で立ち上がり、前足を拡げて戦闘モードになる気丈な子もいました。つるしてある餌を食い散らかす子や、反対にショックで食欲がなくなったのか、ほとんど餌を食べない子や糞をまき散らす子もいました。
昨日つかまった子は、観念したようにあまり動かず、引っ掛けた餌をきれいに全部食べて、今朝、籠の隅の方で体を横たえていました。
運命を悟ったように「どうせ死ぬならじたばたせずに最後までしっかり生きよう」とでもしていたかのように、いつも落ち着いていて、ネズミながらあっぱれな最後でした。
籠が外に置いてあるので、地域の野良猫が籠の前に座り込んで、じっとネズミを見ていることも有りました。
ネズミは恐怖で籠の中をあっちへ行ったりこっちへ来たりパニックです。
ネズミが可愛そうなので猫を追い払いましたが、また来るので段ボール箱をかぶせて見えなくしたこともありました。
一晩経つとこの寒さですからネズミは死んでしまいます。
死に顔は皆それなりに崇高な感じがします。
「ごめんね」と謝りながら可燃ごみとして処理しますが、いつも胸が痛み、命を奪う事の罪深さを感じないではいられません。
家の中走り回っているだけなら殺さなくても済みますが、いろいろ悪さをするし、一番怖いのは電線をかじられての漏電です。
「今度生まれてくるときは、まだ野ネズミの方がいいかもね」と言ってやりますが、野ネズミもそれなりに大変でしょうね。
人間も大地震があり、戦争があり、本当にこの世は楽じゃありません。
自然災害だけでも大変なのに、戦争をするなんて、本当にばかげています。
戦争をしかけて得をするのは軍需産業の関係者と国のトップだけでしょう。
庶民にとっては家族と平和に暮らしてけることが一番なのですから。
ネズミを殺すのだってこんなに嫌なのに、戦争で人を殺すだなんて、息子や孫に絶対させたくありません。
平和が一番!
地震に見舞われた地域の一日も早い復興と、ウクライナを始め世界各地の戦争が、一日も早く終わりますように、今日も心から祈ります。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿