3月9日に突然転んで、あの時の転び方がどうも不思議で、あの後現場を確かめに行ったのですが、やはりツルツル滑るようなところではなく、納得がいかなくて姉に話したところ、姉も何年か前、温泉に入ろうとしたとき、まるで両足を誰かに掴まれて持ち上げられたように、頭から温泉に突っ込まれた感じで、手首を骨折したのだそうです。
姉もやはりその事が腑に落ちなくて、その場にいた友人たちに状況を聞いたそうなのですが、誰もその瞬間を見ていた人がいなくて、『足を滑らしたんじゃないの?』と言われ、なんだか悔しかったと言ってました。
その時の話は私も当時姉から聞いていて、今回思い出しました。
その時の不思議な状態を一所懸命力説する姉には申し訳なっかたのですが、当時の私は不思議がる姉の気持ちに寄り添う事が出来なくて、口には出しませんでしたが、何かで滑ったはずみだったのだろうと思っていました。
でも今なら不思議な『魔の瞬間』みたいなものはあるのかもしれないと思います。
そんなことを考えていたせいでしょうか、先日、偶然、佐藤愛子さんの『こんなふうに死にたい』(新潮文庫)という本を読み、佐藤さんの霊的な体験を知ることになりました。
それまで佐藤愛子さんの事はテレビで見たり、雑誌で読んだりしていて、何事に対してもはっきりとご意見をおっしゃる、気持ちの良い方だと思っていましたが、ご著書を読んだことはありませんでした。
私は以前から人の死に方に興味があって、そのたぐいの本をいろいろ読んでいましたので、あんなに元気がよいさっぱりした佐藤さんが、どんな風に死を考えているのか興味が湧いて手にしたのです。
ところが読んでみると、多くのページが割かれていたのは、佐藤さんの死に対する考え方というよりも、佐藤愛子さんの霊的な不思議体験だったのです。
いや、不思議体験などという夢のような甘ったるいものではございません。佐藤さんと霊たちとの何年にもわたるすさまじい闘いの記録といった方が正しいと思います。
佐藤さんは必死なのですが、読んでいるこちらはその時の佐藤さんのご様子を想像して、時には思わず吹き出しまうくらい、とにかく佐藤さんの戦いぶりは勇ましいものでした。
さすが佐藤さんだと思いました。
後で彼女の生年月日から宿命を出してみて、大いに納得。
エネルギー値がすごく大きく、車で言えば、建設用の重機を運ぶタイヤがいくつも付いたトラックみたいな車。
宿命を絵にしてみると、せりあがるマグマで沸騰している巨大なカルデラ湖と沸騰する海みたいな方でした。
御年100歳とか、さもありなんです。
一つ嬉しかったのは、佐藤さんと私、誕生日が同じでした。
生まれ年が違えば宿命は全然違うのですけれど、戌月、午日の生まれであることは共通。
エネルギー値も星も全然違いますが、ちょっぴり似ているところも有り、なんか嬉しいです。
私は小型自動車ですから佐藤さんの真似はできませんが、困難に立ち向かう勇気と、正直で、まっすぐな気持ちはお手本にしたいと思います。
『自分の不注意を、俺たちのせいにするな!』と悪霊たちから文句が来そうですが、悪霊は結構私たちの身近にいて、私たちの心の闇に入り込むそうですから、悪霊たちに狙われないように、なるべく明るい気持ちで毎日を過ごしましょう。
あの世なんか信じない、霊なんか信じないとおっしゃる方々にぜひ佐藤さんのご著書を読んでいただいて、ご感想をお聞きかせ願いたいです。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿