大方の予想を裏切って、トランプ氏が次期アメリカ大統領になることが決まりました。
そこで、彼がどんな人なのか占ってみました。
彼は攻撃的だと言われていますけど、徹底して守りの人です。
実業家という事なので、まず自国の経済を守ろうとするのでしょうね。
その経済の中に、彼を支持したアメリカの中流階級以下の人たちが入っているのかどうか、これから括目していかなければなりません。
外面は派手ですが、意外と内面は地味で気の小さい人です。
強い野心を持っていますが、安全志向で、足元をしっかりと固めないと不安な人です。
そして『棚から牡丹餅』運つまり「労せずして思いがけない幸運にめぐり合う」という運を持っています。
『棚ぼた』で勝てるほど大統領選が生易しいものだとは思いませんが、相手のヒラリーさんは今年運勢的にかなりよくない年回りでした。
運勢がよくないから選挙や試験に失敗するとは限りませんが、もともとヒラリーさんは人気運が今一なのです。
ヒラリーさんの65歳からの10年間の運勢をみると仕事が変わる暗示が有りますし、今年は今までの流れが変わる変化運で、ヒラリーさんの仕事運は赤信号で一時停止状態です。
今年の敗北をきっかけに、徐々に本来の自分に適した仕事に変わっていくのじゃないかと思うのです。
人間は、厳しい現実を突き付けられないと変わろうとしませんから。
ですから皆さんも、何かに躓いた時には、自分の生き方を見直して、軌道修正をしなければならない時なのだと前向きにとらえて、あまりガッカリせずに、早く立ち直り、新たな方向へ歩を進めることです。
という訳で、敵の調子が悪かったというラッキーさもあって、全くの政治経験のない彼がいきなりアメリカという大国の大統領になるのですから、私としてはやっぱり『棚ぼた』運じゃないかしらと思うのです。
アメリカ大統領になるという彼の目的を果たしたという意味では幸運でしょう。
しかし、この先から、彼にとって本当の試練が始まるのだとおもいます。
この経験の中で彼が世界のリーダーとして利己心を乗り越え、さまざまな問題と真摯に向き合っていけば、その苦労の果てに真の幸せと出会う事ができるという意味で、一つの大きなチャンスを彼は掴んだのです。
面白い事にトランプさんは実業家なのに財星を全く持っていないのです。
そういう人は貧乏するという事ではなくて、お金の事を考えるのが下手だし、お金を動かす才能に欠けるのです。
会社勤めで給料生活をするとか、職人や芸術家のように、お金のことはあまり考えず、汗水たらして働くことに興味を集中していく人です。
そういう宿命を持ちながら、大富豪の御曹司に生まれたというのは、表面的に見れば『棚ぼた』ですね。
事業に失敗しても穴埋めしてもらえるし、お金を使い放題使っても、お金の心配などせずに生きていけるのですから。
でも皆さん、宿命に反する生き方から苦労は生まれるのです。
宿命は、そのように生きた方が自然で楽に生きられるという人生の地図のようなものです。
汗水たらして働く人生によって、人間は鍛えられ、自分の限界を知ったり、能力を知ったり、人間関係を学んだりして心が育っていくのです。
その経験が誰よりも必要なのにそれをしてこなければ、本当の意味で、自分に自信が持てません。
まして、自分の不得意分野の経済活動で生きていかねばならなかったのですから、きっと彼は自分に自信が持てなかったと思います。
心の根っこが育ってないので、しっかりと根を張った生き方をしてきた人に対しての劣等感があり、それに基づく大きな不安を抱えることになります。
それを隠すために、彼は非常に野心的で、自信たっぷりで、攻撃的で、自己中心的な自分を演出し、「自分はこんなに力があり、偉いんだ」と世間にアピールしたのでしょう。
トランプさんの日干は陰の土で畑です。
しかし彼の宿命には水が一つも無いので何も育ちません。
『西方の砂漠』といわれ、風の吹きようでサラサラと形を変えてしまうのです。
つまり仕事においては方針が変わりやすく、物事を途中で投げ出す傾向があるという事です。
また精神的には放浪者で、どこにも自分の居場所がありません。
誰も信用できず、だから自分の身内で周囲を固めようとするのでしょう。
大事な時、一番信用している部下に裏切られるという暗示も持っています。
色々な事に手を出すでしょうが、途中で投げ出すか、最後まで行っても波乱で終わります。
砂漠の砂はまとまらないからです。
砂をまとめるのは水です。土である彼にとっての水とは財であり、愛情と奉仕です。
有り余るほどの財を世の中の為に、或いは必要とする人々の為に使う事で、彼は虚しさから救われます。
砂漠が緑地に変わるのです。
世界のトップリーダートランプ氏は、どのようにアメリカを変え、またどのように世界にその影響を及ぼしていくのでしょうか、占い的にもすごく興味のある人です。
来年は政治の星に凶神が付きます。
つまりあちこちで国同士の小競り合いや紛争が起こりやすくなるのです。
国が乱れ、人心が不安になると、天変地異も起こりやすくなります。
第二次世界大戦前夜のような不穏な空気を感じます。
こんな時は必ずナショナリズムを煽るような政治家や人々が現れて来るものです。
感情的になれば、そちらの方向に引っ張られてしまいます。
できるだけ理性的に物事を考えるようにしなければなりません。
人間は周りの人すべての幸福度を上げていかなければ真に幸せを感じることは出来ません。
自分だけが幸せになることも、一国だけが幸せになることも不可能なのです。
私たちは、地球という同じ船に乗っている運命共同体なのですから。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿
