雨ばかりで涼しい日が続いていたのに急に猛暑に変わり、老人にはきつい毎日ですが、今日も私はジムに通って、せっせと体力作りです。
我が家の今年23歳になる猫を看取るまで、私は頑張らなければなりませんから。
我が家の老猫は、急に餌を食べなくなることが今まで何度か有り、また昨年の暮れには二階の踊り場から落ちたりして、危なかったのですが、いつも見事に復活してきました。
しかし7月に入って急に暑くなったころから、またなぜか急に餌を食べなくなったのです。水もほとんど飲まず、排尿も一日一回程度。食べないので排便もなし。
それでも寝たきりではなく、時々『なでてーっ』と寄ってくる元気はあるのです。
そんな状態が4日も続き、ケガをして寝たきりになった時より、食べない、飲まない期間が長くなったので、さすがに今回はもうダメかと、私はまたもや落ち込んでしまいました。
空調はしているとはいえこの暑さです。
いくらなんでも脱水になってしまいそうで、私は気が気ではありませんでした。
5日目くらいから、一日2回くらいお風呂場まで、水を飲みに行くようになりましたが、後は力なくだらんと寝ているだけで、時々うつろな目でボーッとどこか遠くを見ていたり、寝言のような唸り声をあげているだけです。
6日目の夜、息子が猫のいる部屋で焼き肉をして食べようとしていたところ、急に猫が鼻をフンフンさせて、ノッソリと息子の傍に来て欲しそうに座り込みました。
味の濃いものは猫によくないのですが、何も食べないよりはましだと、歯のない猫のために、また味を薄くするために、カミカミして食べさせたところ、むしゃむしゃ食べるではありませんか!
急にたくさんあげるのは危険なので、少なめしておきましたが、けっこうガツガツ食べるのです。
「え、えぇ!さっきまでのあの死にそうな感じは何だったのよ!」
と言いたくなる程ケロリとして、顔を洗っています。
元気になったのだからいいのですけれど、今迄の死にそうな様子から、一変、むしゃむしゃ肉を食べている猫の変わり様になんだか騙された気分です。
顔を洗う手を止めて、「どしたの?」という顔で私を見る猫に「ニャロメ!やられた!」です。
それがきっかけになったのか食欲が戻って、今では全く元通り、よく食べますし、よく水も飲みますし、排尿も排便も今迄の状態に戻り、やれやれです。
この猫には何度も心配させられましたが、その度に見事復活です。
長生きする猫は、丈夫にできているのですね。
知人宅から15歳で引き取ってまる7年。
病院へは下痢で一回とお尻の腺が詰まって二回、階段から落ちて一回と数えるほどしか行っていません。
病院が大嫌いで、バッグに入れるのにもひと暴れ、病院に着くまでもずっと恨めし気に鳴き続け、治療中も、お医者様があきれるほど暴れます。
帰る時だけ、さっさとバッグに入るのですから、「全く、なんて奴だ。」なのです。
本当に生命力にあふれたお猫様に脱帽です。
真っ黒だった毛並みは、尻尾と耳のあたりを除いてすっかりグレーになりました。
夜鳴きもさすがに迫力が無くなって来たので、私の安眠は保たれています。
何に向かって怒っているのかよく分かりませんが、最近は「シャーッ」とよく怒っています。
永く生きた猫は尻尾が二つに分かれて、『猫又』という妖怪になるのだとか。
我が家の猫の尻尾も、そのうち二つに分かれるかもしれません。
妖怪でも、化け猫でもいいから、もう少し、一緒にいたいものです。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿