4月1日土曜日の東京は久しぶりに良く晴れて暖かく、春風に誘われて、近所の桜並木に今年最後のお花見に出かけました。
場所によっては葉桜になっていましたが、それでもまだまだ満開に近い華やかな桜のトンネルの下を、そよ風にハラハラと散る桜吹雪を浴びながら、気持ちの良い贅沢な時間を過ごしました。
日頃はあまり人通りのない所ですが、この日は熟年夫婦や若いカップル、親子連れと賑やかで、一人で桜を楽しんでいた私まで、久しぶりにお祭り気分で心がウキウキと弾んで、コロナ下の重苦しさがやっと抜けていく気がしました。
これも日本が平和なお陰です。
平和を思うとき、必ずその反対の状況を考えてしまいます。
世界平和を祈らない日はありません。
私の大好きな反戦映画、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ主演、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の『ひまわり』に出てきたあの美しい広大なひまわり畑は、ウクライナで撮影されたのですってね。今、あのひまわり畑はどうなっているでしょうか。
今から50年以上前の1970年、イタリア、フランス、ソビエト連邦、アメリカ合衆国の合作映画でした。
ソビエト連邦の崩壊によってウクライナは独立したのですから、このころのウクライナはソビエト連邦の支配下にあったのでしょう。
当時ソビエトに支配されていたウクライナの人々の苦しみをなんにも知らずに、私はあの映画を見ていたのですね。
本当に戦争は嫌です。
殴られたら殴り返すという人がいますが、殴り返して殴り合いになれば、双方が無傷ではいられません。自分の被害を最小限にして相手の攻撃をかわすことを考えた方が自分の被害が少なくて済みます。
腕力のある人を抑え込むには用心棒を雇うか、違う腕力の有る人に味方してもらうか、腕力は無くても知恵のある友人たちを集めて被害を防ぐかしかありません。
腕力のある人に味方してもらうとき、その人に支配されないように気を付けなければなりません。
力のあるものは、支配したがるからです。
日本は戦後ずっと、腕力のあるアメリカに支配され続けています。
戦闘機の墜落や婦女暴行を始め沖縄にその被害が集中していましたが、最近やっと人体に有害な有機フッ素化合物（ＰＴＡＳ）による、全国の米軍基地周辺の水質汚染問題が国で調査されるようになりましたが、今のところ汚染源は不明という事になっています。
米軍基地周辺なのですから、原因は明白なはずなのに、日米地位協定が邪魔しているのですかね。
もちろん沖縄がダントツに汚染されています。首都圏でも横田基地周辺や神奈川県の基地周辺の汚染も国の基準をはるかに超えていますが、新聞では大きく取り上げられていません。
国民の命に関わる重大事なのに、日本政府もマスコミもアメリカに対して弱腰です。
その上日本政府は、台湾有事に備えて、あたかも中国が日本を攻撃するかのような想定で、アメリカに促されるまま軍備を拡張しようとしています。
日本のような弱小国家は、アメリカや韓国と軍事同盟を結んでいても、参戦したらたとえアメリカが中国に勝っても、日本や韓国は空爆されボロボロになってしまうでしょう。
ウクライナの戦争にNATOやアメリカが手を出さないように、台湾有事でも手を出さないでしょう。
中国やロシアもアメリカを非難しても、手を出さないでしょう。下手に手出しをしたら、世界戦争が始まるし、何よりも自国の安全が脅かされるからです。
ウクライナはもちろん自国のために戦っているのですが、ウクライナを勝たせることで、ロシアの弱体化が実現し、無傷で喜ぶ国もあるという事を見ていなければなりません。
アメリカの対ロ戦略、対中戦略は、実際同盟国に軍事力の増強を求めていますし、台湾有事となれば、日本や韓国がアメリカの代理戦争をやらされて終わりなんてことになりかねません。
当然ですが、アメリカは自国の利益を優先させます。
世界に誇る平和憲法を変えてまでアメリカに追随し、軍事費の増強に踏み切った日本政府の意図はなんでしょうか？
アメリカの傘の内にいれば日本は安全だなんて、本気で考えているのでしょうか？
一日も早く不平等な日米地位協定を平等なものにし、インドを見習って、全方位外交でアメリカ以外の国々とも手を結んでいくしか、弱小国日本の生き残る道は無いように思います。
第二次世界大戦で亡くなった無数の犠牲者の叫びから生まれた日本の平和憲法を変えさせてはなりません。
地方統一選挙が始まりました。地方選挙とはいえ、選挙は国民一人一人の意思を国の政策に反映させるチャンスです。
皆さんが、平和を守る方向に一票を投じてくれますように祈ります。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿
