そんなに優秀で辣腕とも思えない坊ちゃん政治家安倍晋三氏が、どうして党内最大派閥をまとめる力を持っていたのだろうかと、以前からずっと疑問に思っていたところ、8月20日の朝日新聞一面『自民前議員ら旧統一教会側との関係証言』の記事を読んでやっと納得しました。
祖父岸信介氏から続く旧統一教会との太い人脈を利用して、自分の派閥議員を次々当選させていたのですね。
新聞記事によると、前参議院議員宮島喜文さんが2016年に立候補し、票に不安があった時、陣営幹部の伊達氏から、『党の支援団体の票をもらってきた』と言われ、それが「世界平和連合」で、旧統一教会と関係があると教えられたといいます。さらに陣営幹部は『上がつけてくれた団体ですから、もう後には引けません』と言い、『外で大っぴらに言っちゃいけません』と忠告されたのだとか。
『上』というのは、その記事を読んでいくと安倍晋三氏だと分かります。
宮島氏が当選すると、世界平和連合から教会や集会での挨拶回りを求められ、お礼も兼ねて各地で挨拶したそうです。
2016年の冬、平和連合から、熱海の温泉旅館で一泊二日の『研修』を求められ、秘書とともに参加。
研修は旅館の一室で行われ、平和連合の幹部から、教団の教えや歴史などをビデオやスライド映像とともに説明を受け、教団の友好団体である政治組織『国際勝共連合』の歴史、岸信介元首相とのつながりを聴き、安倍晋三元首相のビデオも見せられたとの事。
昼や夜は平和連合幹部との豪華な食事で費用は全て平和連合持ちだったそうです。
教団関係者も国会議員を対象に研修していることを認めていて、
『教団の思想を理解してもらう事が目的。…中略… 国政で教団の考えを反映させてほしい議員を対象にやっている』とのこと。
この記事を読めば、応援を頼んだ議員たちが、その支援団体がどこだかわからないというのは考えられないし、仮に百歩譲って知らなかったとしたら、どんな団体か知ろうともしないで支援を依頼するような人は危なくて、国政は任せられません。
まして、安倍氏と仲良しだった高市氏が知らなかったなんてありえません。
本当に国民を馬鹿にしてますね。
ここまで馬鹿にされるには、もちろん国民の側に問題があります。
今までどんな見え見えの嘘をついても、それがまかり通ってきたからです。選挙のたびに自民党が勝ってきたからです。
このところ日本テレビで連日、旧統一教会の問題が取り上げられていますが、19日にアメリカの元統一教会幹部だった人のインタビューがありました。
それによると、教団のいう『神の国』とは政治と宗教が一体化し、教会の教祖である文鮮明氏がその頂点に立ち、彼亡き後は文一族の男子が世襲する国だそうです。
罪深い日本はエバの国で、アダムの国、韓国に奉仕すべきで、天皇は教祖にひれ伏すべきだというとんでもない『神の国』です。
文鮮明氏は戦前、戦中の日本を知っているわけですから、日本にいい感情を持っているはずがありません。だからこそ日本人信者から多額の献金を収奪し続けているのでしょう。日本人信者の献金が、旧統一教会を肥え太らせ、アメリカや日本の政治権力に取り入る資金になっているのです。
岸氏を始めとする自民党の清和会が反共主義と教会の財力で旧統一教会と結びついているのだとすれば、すごく危険です。
信者の人々は本気で『神の国』を実現するために、それに協力的だと思われる日本やアメリカの議員たちを全力で応援しているのですから。
選挙支援で恩を売られた国会議員たちが、今度は教会に奉仕させられるのは当然です。
彼らもはっきり、『国政に教団の考えを反映させてほしい』から応援すると言っているのですから。
教団名の変更にも影響があったに違いありません。
洗脳も怖いです。洗脳された本人にその自覚はないのですから。
『研修』を受けた議員たちが、皆大丈夫だと言い切れるのでしょうか。
萩生田さんが教団の講演会で「一緒に神の国を作りましょう」と言ったとか。
『神の国』って、政治と宗教が一体化した文鮮明一族の独裁支配の国ですよ。日本人が奉仕させられ続ける国ですよ。
萩生田さん、洗脳、大丈夫ですか?
国会議員ばかりではありません。
旧統一教会の魔の手は、地方議員や地方政治や行政にも伸びているのです。
私の住む足立区にもコロナ対策として2020年30万円、21年4月に47万円、旧統一教会から寄付があり、区の体育協会も22年5月に34万円の寄付を受け取っていたとか、今問題になっているようです。本当に油断できません。
今度こそ政治家と統一教会の問題を国会ではっきりさせるべきです。
1980年代、統一教会の霊感商法が社会問題になり、国会で野党がずいぶん追求し、国に対策を求めたのですが、結局カルト教団に対する具体的な対策が取り決められないままうやむやになってしまいました。
そのころすでに安倍氏は統一教会とつながっていたし、他にもいたのでしょうから、うやむやにされたのはそのせいかもしれません。
その後、オーム真理教の事件があったのです。あの時しっかり対策を立てていれば、サリン事件は防げたかもしれません。
今度こそ、日本もフランスのようにカルト教団を規制する法律を作り、騙されて人生を狂わせられる人の被害を無くさなくてはいけないし、怪しげな宗教団体から日本の政治を守らなくてはなりません。
防衛力増強よりも政権内の腐ったリンゴをつまみ出し、腐敗菌の広がりを阻止する事が急務です。
岸田総理大臣は個々の議員の総括で済ませ、嵐が通り過ぎるのを待っているようですが、この問題に対する危機感がなさすぎです。
年間何億円ものお金が、今も日本から韓国の教団に流れているのですよ。
忘れっぽい日本国民、臭いものにはふたをするのが好きな国民が、忘れるのを待っているんですね。
そうはさせるかと、怒りが湧いてきます。
国民をなめ切っている自民党政権に正義の鞭を振るい、日本の政治をもっと透明感のある信頼できるものに変えて、本来の議会制民主主義を取り戻したい思いでいっぱいです。
このままドブのような汚水政治が垂れ流され続けるのか、水質浄化が始まるのか、国民一人一人の判断と行動に委ねられています。
国民は全て、この国の未来に責任を持っているのだという事を一人でも多くの方に思い出していただきたいです。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿