安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

人身事故

12月19日 午後1時。運命学の勉強会の日。いつも早めに来る生徒さんたちがなかなか来ない。どうしたのだろうと思っていたら、次々、電車事故で遅れるとの連絡が入った。


その中の一人の生徒さんが電話で、東武伊勢崎線牛田駅近くの踏切がずっと開かないと言ってきた。その踏切を通らず、近くのガードからも鑑定所まで来られるので、私がそこまで迎えに行くことにした。


自転車でそのガードの近くまで行くと、大変な人だかり。
ガードの上には電車が止まっていて、青い制服を着た人たちが、電車の下に大勢屈みこんで何か作業している。
電車の事故と聞いた時は、どこか遠い所の話かと思っていたが、ここだったのかと驚いた。


そのガードは、高さ160センチメートルくらいで、幅は2メートル半くらいの小さなガードである。
立っている人たちをよけて、ガードをくぐろうとすると、ガードに向かって左上の線路から血が滴り落ちているではないか。見ると、地面には血溜まりができていて、その端に、被害者のものだろうか、白いスニーカーが片方、脱ぎ捨てられたように落ちていた。


この年になるまで、あんな大量の血が滴り落ちるのを見たことがなかったので、ショックだった。


野次馬の人の話によると、飛び込み自殺だったらしい。靴の大きさから見れば、男の人だろう。


その夜、どんな人が亡くなったのか知りたくて、ニュースを見たり、ネットで調べたりしたが、その人身事故のことは分からなかった。翌朝のニュースにも、新聞にも取り上げられていなかった。

電車だって1時間くらいは止まったはずなのに、私の見落としかもしれないが、その事故に関する情報は、何も得られなかった。


勉強会に集まった生徒さんたちによると、このところ人身事故なんか毎日だそうだ。毎日電車が止まって、いやになると言っていた。


今年は自殺者の数が、ものすごく増えているという。だから新聞の片隅にも載らなかったのだろうか。


新聞やテレビに取り上げられたからといって、亡くなった方の無念さが軽減するわけでもなかろうが、でもなんだか私はかわいそうな気がする。抗議のつもりの自殺ではないとしても、その死が世の中から無視されているような気がして…。


私は見たよ。血溜まりの中の白いスニーカー。
孤独だったんだね。さびしかったんだね。
どんな事情があったのか、私には分からないけれど、残念。
スピリチュアル的に見たら、自殺は何の解決にもならないから。
この世の問題をあの世に持ち越すだけだそうだから。


どうかあの世では守護霊様たちのご指導を仰ぎ、少しでも霊位が向上するよう頑張ってください。
ご冥福をお祈りします。