安寿の小径

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ちょっと切なく、ほっこりする話

第28回小学館ノンフィクション大賞に選ばれた『マイホーム山谷』末並俊司著を読みました。

ずっと気になっていた山谷のホスピス『いぼうのいえ』の山本さんご夫妻について書かれた本だと知り、すぐ購入しました。

 

山谷地区は台東区清川、日本堤、東浅草近辺一帯を指す地域の名称です。

山谷地区には『ドヤ』と呼ばれる安い宿が集まり『山谷のドヤ街』と呼ばれていて、戦後の日本経済の底辺を支えた肉体労働者、日雇い労働者が全国各地から集まっていました。

 

私は隅田川を隔てた隣の町に住んでいましたので、子供のころから山谷地区の事は知っています。

今は建設現場でケガをすれば補償がありますが、昔はやくざが人集めをしていたような時代でしたから、下請けの下請けなどで働く労働者には何も補償がなく、死んだら死に損と言われ、ケガをしても治療費ももらえない使い捨てだったそうです。

ですから、ケガで働けなくなった人や仕事にあぶれた人たちが路上にたむろして、昼間からお酒を飲んで路上に座り込んだり寝たりしていて、ちょっと怖い感じの場所でした。

一時は「アタリヤ」と呼ばれる、自分から自動車に飛び込んで治療費を要求するような人たちもいて、タクシーが山谷地区を通るのを嫌がる時期もありました。

 

しかし使い捨てられる日雇い労働者を支援する労働組合やボランティア団体の人々が集まり、山谷地区は次第に福祉の街へと変貌していったのです。そのあたりはこの本を始め、いろいろ出版物も出ていますのでご参照ください。

 

数年前、私は『山友会』というキリスト教系のボランティア団体で、主に隅田川沿いのブルーシートで作られたブルーテントで生活する人たちに食事を配りながら、健康確認や安否確認をする活動のお手伝いをしていました。

その時に身寄りのないおじさんたちのホスピス『きぼうのいえ』の事を知り、そこの責任者だった山本ご夫妻にもお会いして、施設内を見学させていただき、最上階の礼拝堂にも案内していただいた記憶があります。

 

40歳代後半か、50歳代前半のお若い穏やかな感じのお二人が、二億円近い借金をして、立派なホスピスを立ち上げ、若いスタッフさんを何人か抱え、本当にすごいと感心しました。

日本のオスカー・シンドラーマザー・テレサと呼ばれたこのご夫妻の事はテレビで幾度か紹介されたので、ご記憶の方も多いのではないかと思います。

 

ある時『きぼうのいえ』の山本さんの名前で、一般の人も入れるようなホスピスを創るための寄付を募るお手紙を頂きました。早速、当時出来るだけの寄付をさせていただきましたが、その後、その話がどうなったのかいつの間にか立ち消えになってしまいました。

まあ、何か事情があったのだろうなあと考えていつしか忘れておりました。

 

そんな頃、山本さんのパートナー美恵さんが「きぼうのいえ」の男性職員と共にいなくなったと知りました。

女性週刊誌が『山谷のマザー・テレサ 不倫 駆け落ち?』とスキャンダラスに報じ、皆ショックを受けました。

でも私にも離婚経験があります。絶対に本人たちにしかわからないのっぴきならない心理状態や事情があったのだと思い、当事者たちを批判する気にはなりませんでした。

むしろショッキングな別れ方をした山本さんや、後を引き継ぐ方たちのご苦労が思われて心配でした。

この辺りの事情が、『マイホーム山谷』には詳しく書いてあります。

 

本を読んで知ったのですが、私がお会いしたころの山本さんは既に精神的な病気を患っていて、その苦しみから逃れるために、かなりお酒を飲んでいたようです。奥さんの美恵さんはその事を職員には隠して、孤軍奮闘していたのですね。

 

美恵さんが去った後、山本さんは統合失調症の症状が出始め、お酒もひどくなり、2018年『きぼうのいえ』を去ることになりました。

そして今では生活保護を受給するようになっているようで、あの時の山本さんを思い出すととても切ない気持ちになります。

美恵さんは看護師としてしっかり働いていらっしゃるようで、安心しました。

 

お二人が力を合わせて作り上げた『きぼうのいえ』は、いまも山谷地区でホスピスとして重要な役割を果たしています。そして山谷地区全体が、他では見られないほど充実した手厚い福祉の街となっていて、山本さんは現在、昔のお仲間に支えられて生活されているようで、それが救いです。

 

おじさんたちの血と汗と涙が沁み込んだ山谷という街が、ボランティア精神にあふれた人々を引き寄せ、温かい福祉の街になっていることを知り、心がほっこりと温かくなりました。

この本の著者末並氏も、いつの間にか山谷のボランティアに変身されているようで、山谷という街の不思議な力を感じます。

 

世の中の底辺で苦しんできた方々のために力の限り頑張ってこられた山本さん、美恵さんお二人を始め、山谷で頑張っている方々のご多幸を、心からお祈りしています。

そしてこれからも、貧者の一灯で山谷のおじさんたちを応援し続けていきますね。

 

 

 

           北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

 

真夏の怪談より怖い 日本の政怪(誤字にあらず)

暑さに耐えるだけでも大変なのに、日本の政治家と旧統一教会の繋がりに関する報道に心底驚き、呆れ、絶望的な気持ちになりそうな自分と戦う毎日です。

日本の国防にとっても大きな問題です。だって岸信夫防衛大臣、二之湯聡国家公安委員長を含む多くの政権与党、野党の議員が、あの悪名高いカルト教団、旧統一教会と関わっているからです。

 

防衛大臣とか国家公安警察と言えば、国家や国民を軍事的な危険やオーム真理教のような、国家転覆をはかる集団やテロリスト、国際的なスパイ活動から守るのが仕事で、そのための国家の機密情報を誰よりも熟知していていなければならない方々ですよね。

40年以上前から集団結婚式や霊感商法などで世間にあれほど問題視されていた旧統一教会の事について、いくら名前を変えたからと言ってもご存じないわけがありません。いや、国防や公安の仕事に携わる人は、知っていなければならないはずです。

少なくとも日本の政治に携わる人たちは全員、旧統一教会の問題について知っておく義務があると思います。

 

(以下、朝日新聞記事より引用)

全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、『政治家に対し、教団の支援を受けたり運動に賛同する挨拶を出したりしないよう繰り返し求め、昨年の9月に教団の「友好団体」にビデオメッセージを送った安倍氏にも公開抗議文を出した。(中略)この団体には安倍氏名義の祝電が06年にも送られ』ているので、当然安倍氏も、その団体がどういう団体なのか承知していたのだと思われます。

 

朝日新聞2022年7月27日朝刊によると、旧統一教会との関係について、岸信夫氏は「何人かは存じ上げている。お付き合いもあったし、選挙の際もお手伝い頂いた。」今後については「次の選挙でどうなるかは軽々にお答えできない」と応えたそうです。

問題のある宗教集団と知っていてお付き合いしていたのは明白です。

二之湯氏も「私の京都市の事務所の近くに統一教会の事務所もあり、事務所にお越しになることもある。政治家なので、いろんな方とお付き合いがある。」と罪の意識はまるでないのです。

茂木自民党幹事長は「党として組織的関係がない事、すでにしっかりと確認している」としていますが、それで済ませてもらっては困ります。多数の党員、それも国政の重要なポストにいる人たちまでが関わっていることの重大な危険性が分かっていないのでしょうか?

 

今朝の朝日新聞(7月28日)によれば、岐阜県岐阜市統一教会関連団体の主催する複数のイベントの後援をしたり、知事が祝電を送ったりしていたといいます。

統一教会は名前を変えて、権力に取り入り、その名を借りてあの手この手で教会員を増やそうとしています。

 

教会員の家庭崩壊を招いても寄付をかき集め、詐欺まがいの高額グッズを売り付け、その潤沢な資金をもとに日本の国会議員に取り入り、じわじわと日本の中枢をむしばもうとしていたのですね。真夏の怪談より恐ろしい話です。

「いや、我々は選挙の手伝いをしてもらっていただけです」などと、自分が相手を利用しただけだと思っている議員は甘いです。

見返りがなくて協力をするような人たちではありません。

議員の名前を使って宣伝活動をしたり、相手を信用させたり、危なくなれば権力を利用したりもするようになるのですから。

大体、あの悪名高い統一教会が団体名を変えられたのだって誰が許可したのでしょう。

 

いくら日本が武力を持っても、国会議員までも取り込まれ、知らずに操られていたら、日本はどうなるのですか?

 

安倍さんの狙撃事件が、思ってもみなかった日本政治の隠れた闇の部分を暴露してくれました。

国会ではこの問題を軽視せず、徹底的に暴いてほしいと思いますが、野党まで汚染されている現実では、どこまで浄化できるか心もとないです。

岸田総理には、危ない二人に国防を任せた任命責任を取っていただきたいものです。

 

それにしても、岸さんや二之湯さんなど、統一教会の問題を知っていて、関りが世間に知れれば批判されるのが分かっているのに、なおも関係を断ち切らいない理由は、メリットは、いったいなんなのでしょうか?裏金ですか?とても怪しい気がします。

日本のマスコミは今度こそこの問題をしっかりと追求し、国民の疑惑を晴らしてほしいものです。

 

 

 

       北千住のスピリチュアルな占い師      安 寿

今の政治、何かおかしい

参院選挙も終わり、直前に安倍元総理が銃弾に倒れるという衝撃的な事件があり、その影響もあったのか、自民党が圧勝しました。

「だれに投票しても政治は変わらない」という方々、同じ政党、同じ人に入れるなら政治が変わるわけありません。

日本国民は、また変わらない方を選んだのです。

ウクライナの戦争がもたらしたエネルギー不足もありますが、政府は早々原発9基を再稼働する方針を打ち出しました。

 

3,11の福島原発事故で、この自然災害の多い日本で、いかに原発が危険であり、コスパも悪いか、身に沁みたはずなのに、「いい口実ができた」とばかりまた原発に戻ろうとしているのです。

 

占いで見ると今年は、山を象徴する土星、大地を象徴する土星、地球を象徴する土星、3個の土星がすべて変化の場所に一直線並んでいます。そういう年は地震や火山の噴火などを始め、自然災害の多い年となりがちです。

それでなくても地球温暖化で自然災害が増えているのに、それもかなり老朽化した原発の再稼働、本当に心配です。

 

安倍元総理の国葬も、事件から1週間経つか経たぬうちに決まりました。

「死者に鞭打ってはならぬ」というのが日本文化ですが、でも黙ってはいられません。

マスコミは何に忖度したのか、そろって安倍さんを持ち上げ異議を唱えませんし、野党すらも、共産党社民党、れいわ新選組しかはっきり反対を表明していません。

 

私は安倍元総理が日本の戦後で一番国民を馬鹿にし、議会制民主主義を軽んじ、後退させた罪深い総理大臣だと思っています。

長く政権の座についたとはいえ、二回とも健康を理由に途中で辞任していますし。

 

総理大臣の権力を使って官僚たちを縛り、官僚が自由にものを言えない「忖度政治」を横行させ、国交省厚労省のデータ改ざんが行われました。

モリカケサクラ」問題では、公平であるべき立場にありながら、権力を乱用し、自分と、自分の身近な人々の利益をはかり、そのために公文書の改ざん、破棄が公然と行われ、それは財務官僚の赤木さんを自死に追い込むほどのものでした。

 

国際的に活躍したとおっしゃいますが、総理大臣の椅子が温まる暇もないくらい、いつも海外を飛び回っていた安倍元総理。

知名度は上がったかもしれませんが、それが一体どれだけ国益に結びついたのでしょうか?

かかった費用とその成果の総括を拝見したいものです。

 

プーチンとも何度も会ったり、電話会談したり、日本に招いてサービスまでしていましたが、北方領土の問題は進展しましたか?

安倍さんの努力なんかなかったように、今、プーチンは日本に嫌がらせしてますよ。

 

アベノミクスを評価する人もいますが、2015年はアベノミクスが日本の経済成長につながっていないと日本の国債の格付けが下がりました。

アベノミクスで儲けたのは株で儲けた人と大企業だけ。庶民の給料は上がらず、2度の庶民泣かせの消費税アップで、富裕層と低所得層の二極分化が広がりました。

現在、年収300万円以下の人が男性では3割、女性では5割いるのだそうです。

 

安倍元総理の一番怖いところは、平和憲法を改悪して日本を戦争ができる国にしようとしてきたことです。

事実、閣議決定憲法解釈を変え、集団的自衛権を一部容認し、紛争地域に自衛隊を派遣できるようにしました。

安倍さん亡き後も、彼の遺志である憲法改悪が推し進められようとしており、本当に恐ろしい事です。

 

『権力者が改憲に執着する時、国家運営の私物化が始まる』と誰だか忘れましたが、本で読んだことがあります。

その言葉を目にした時、私は「安倍総理のやってることはこれだ!」と目からうろこでした。

安倍元総理が総理になった時から日本の国家運営の私物化が始まったのです。

 

庶民はコロナで苦しみ、円安やエネルギー価格の高騰による諸物価の値上げに苦しんでいます。

そんな時、国葬血税を使わないでください。

日本は借金国家のワースト1です。国民一人当たり一千万円近くに膨らんだこの借金財政どうするつもりですか?

 

放っておいても生活に余裕のある人はコロナが収まれば旅行に行きます。旅行に政府が補助金を出すのは旅行業界のためでしょう?苦しいのは旅行業界だけではないはず。

生活に余裕のない人に税金は使ってほしいです。

 

安倍のマスクを例に挙げるまでもなく、このところ税金の使い方が本当におかしいです。

国民のためではなく、政府が国民の税金を私物化し、自分たちが有利になる為に、或いは自分たちの思惑に国民を従わせるためにばらまかれている気がします。

 

マイナンバーカードを作ったら2万円。マイナンバーカードがどれほど安全で便利なものか国民が理解したら、お金をもらわなくてもみんな作ります。私的な情報が企業に利用されたり、漏れる危険があるから作らないのです。

その安全性の明確な説明もないうちにお金で国民を操ろうなんて許せません。そのお金、私たちの税金ですから。

 

マイナンバーカードを多く普及できた地方に交付金を多く支払うという案まで出ているそうですね。

交付金の目的は地方自治体の収入の格差を少なくするためのものであって、国の方針に地方自治体を従わせるためのものではないはず。

その財源は国民の血税です。国はそれを預かっているだけなのに、それを忘れて、あまりにも強引に国の方針に国民や地方自治体までも従わせようとしています。

税金の使われ方を見ただけでも、今の政府自民党が国家運営を私物化していると感じます。

 

こんな日本に誰がした?今の政府与党に投票した日本国民です。

 

安倍元総理の国葬反対のデモが行われるなら、老骨に鞭打ってでも私は参加します。

国民のための政治を取り戻さなければなりませんから。

 

 

 

             北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

 

 

 

 

政治は変えなきゃ変わらない 必ず投票を!

連日の猛暑。買い物行くにも一苦労です。

外ではなるべくマスクを外すようにと政府が言ってるので、さっそく外ではマスクを外し、少しスッキリしています。

 

しかし、日本人は真面目なのか変化が嫌いなのか面倒なのか、ほとんどの人がこの猛暑の最中マスクをしています。

東京はまた感染者がジワリジワリと増加しつつあるので油断できませんが、ワクチン3回打ってるし、通りを歩いて黙ってすれ違うくらいは大丈夫かと思うのですが。

 

マスクを外さない人たちが多いという事と参院選は関係ないですが、でも私には日本人の保守的な面が象徴的に現れているような気がして、今度の参院選、また保守党が大勝ちするのだろうかとうんざりした気持ちになります。

 

今度のウクライナの事でびっくりしたのはウクライナは大統領をはじめ、閣僚たちがとても若い事です。

そしてデジタル化というかIT化がとても進んでいる国で、だから戦火の中でも大統領が世界に情報発信し続けられるのですね。

お隣の台湾でも、デジタル担当大臣は若いしちょっと変わった経歴の方です。

 

翻って日本を見ると、政治家たちは圧倒的にお年寄りの男性が多いです。

そして国会では、特に女性の議員や参考人に対して、セクハラすれすれのヤジを飛ばすのが常態化しているとのこと。

同じ国会議員同士なのに、40代の女性議員を『お嬢さん』呼ばわりしたおじいちゃん議員もいたのだとか。

国の立法府にしてこの有様ですから、女性の地位が先進国の中でも最下位に近いのは仕方ないですね。

『旧態依然』の日本の国会、今度の参院選で少しは変わってくれればいいのですが。

 

夏休みで家にいる子供たちの昼食代や冷房代にも困る母子家庭の人たちや、コロナで職を失ったり収入減となった人たちを始め、この物価高で庶民が喘いでいる中、防衛費増強だと叫んでいる保守党議員たちを見ていると、日本の現実を見ていない気がします。

生まれた子供の数がたった80万人では日本国民は先細り、自然消滅の危機ですよ。いくらアメリカの古い兵器を押し付けられて軍備をそろえても、それを使う人間がいなければ戦争なんてできるわけがない。

日本の未来を背負う若者たちが生き生きとして希望の持てる国にしていかなければ日本の未来はありません。

 

今、日本の若者は日本の未来に希望が持てず、「だれに投票しても変わらない」と考える人が増えて、若者の投票率の低さが心配されています。

 

「だれに投票しても変わらない」というのは違うと思います。

実際、私の70年余の人生、ほとんど保守政党が政治を行ってきましたが、それでもトップが変わると政治は様々に変わりました。

特に私が学生だった頃は学生運動が盛んで、政治でも革新派が力を盛り上げている時で、東京都に初の革新都知事、美濃部都知事が誕生しました。

そして東京はそれまでとはがらりと変わり、公害がひどかった大気や河川の浄化を始め、公営ギャンブルの廃止、老人の医療費の無料化、老人の都営乗り物無料化、保育園の増設、などなど、今の東京都の福祉の基礎が次々と築かれていったのです。

美濃部都知事以降また保守に変わり、少しずつ福祉は後退してきましたが、それでもまだ他府県よりは充実しています。

あの時の経験が若い私には強烈でした。

政治のトップに立つ人間が変わればどうなるか、はっきり見ることができたからです。

 

今の若者にもぜひそんな経験をしてほしいものです。

それには少なくとも大人たちが日本の政治を変えることを目指さなければなりません。

若者が希望を持てない国にしてしまった原因は、私たち大人にあるのですから。

 

日本の基本は民主主義です。国民が選んだ政治家が政治をやるのですから、日本国民が変えようと思えば変えられるはずです。

まあしかし、今は大政党に有利な小選挙区制度になってしまいましたから、変えるのが難しくはなったのですが、それでも不可能ではありません。

 

今度の選挙で私が大切に思うことはまず平和であること。

誰もが安心して暮らせる環境を整備すること。(再生可能エネルギーを積極的に開発して、災害の多い日本から危険な原発を無くしていくこと、風水害に対応できるインフラの整備など)

生活に困った人が頼れるセーフティネットを拡大強化すること。

女性の権利の拡大や強化。

学費の無料化や奨学金の返済免除

給食費の無料化

ちょっと考えただけでも色々出てきます。

これら今の日本の問題点を少しでも改善しようとするような政党と人を厳選して投票しようと思います。

どうか一人でも多くの人が日本の現状を真剣に考え、あきらめないで、日本を変える一票を次の日曜日に投じてくださいますよう祈ります。

 

 

 

                  北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

お風呂の怪事件

先日ジムのお風呂で身体を洗おうと鏡の前に置いてあるプラスチック製の風呂用腰掛椅子に座った瞬間、何者かにお尻の肉をかまれ、驚いて立ち上がりました。

幸い立ち上がった勢いで椅子はお尻から離れましたが、何がかみついたのだろうとよくよくその椅子を見たところ、直径40cmくらいある座面の、中央の穴から約半分ほどヒビ割れていて、そこに腰かけた私の体重で、割れ目が広がりお尻の肉が挟まったことが分かりました。

 

ひび割れは結構鋭利で、動き方が悪ければ、ケガをしたかもしれません。

危ないのですぐにフロントに電話をしました。

 

しかし、あれだけヒビが広がっていたのだし、私より体重のある方もいらっしゃるし、挟まれないまでも、違和感をおぼえた方は私だけではないはず。

椅子にお尻を挟まれるような危ない事に関しては、早く対処してほしいですが、人の物事への感じ方、対処の仕方は正に十人十色ですから、私が感じるほど危ないと思わなかったのかもしれませんし、挟まれても怪我がなければ、まあいいかと別の場所に移動してそのままになってしまったのかもしれません。

 

トイレットペーパーが無くなっていても、湯上りのパウダールームに備え付けのティッシュの箱が空になっていても、そのまま放置してあることが多いです。

自分が使うときに無ければ新しいものを補充しますが、自分が使って箱が空になった場合は、そのままにしておく人が多いのでしょうね。

さすがにトイレットペーパーは、予備が切れていることはありませんが、ティッシュは切れていることがあって、そのときは電話連絡して新しいティッシュを持ってきてもらうまで待つことになります。

 

家族のいる人は消耗品を切らすと家族から苦情が来ますので、常にトイレットペーパーやティッシュ等の補充に気を付けるのではないかと思いますが、自分の家ではやるけれど公共的な所などでは苦情を聞かないので気が緩み、誰かに交換を任せてしまうのかもしれません。

もちろんちゃんとやってくださる方もいらっしゃいますが、自分の家はきれいに掃除するのに、洗面所の鏡の前や更衣室の床などに、まるめたごみやペットボトルなどを放置する人もけっこういますから、同じ心理なのでしょう。

 

スピリチュアリズムを勉強していない頃は、そういう人たちに腹を立てていましたが、今では「あらっ、また私の出番だ」と思うくらいで、腹も立ちません。「お役立ちのチャンス」ですから、むしろ一見『損な役割』は有難いこと。

少しは自分も他の人のお役に立てたとちょっぴり嬉しくなるのですから。

 

お尻を挟まれてびっくりしましたが、すぐに連絡して椅子を替えていただき、誰も怪我をせずに済んで、本当に良かったです。

友人たちに話したら、みんなで大笑いになり、また幸せ気分になりました。

 

「情けは人の為ならず」で、小さな小さな「お役立ち」は、いつも自分の心をちょっぴり元気にしてくれます。

 

 

 

             北千住のスピリチュアルな占い師     安 寿

 

 

平和が一番!

東京は梅雨入りしたとのことで、不安定な天気が続いていますが、梅雨の晴れ間を楽しもうと、先日、何年振り?という感じで、電車に乗って上野に食事に行き、ついでに浅草にも寄ってきました。

このところコロナも少し下火になったせいか、以前と変わらぬ人出で、「浅草や上野はこうでなくっちゃ!」と嬉しくなりました。

 

姉の誕生日でしたから、ちょっと奮発しておいしい和食を頂き、昼間からビールも飲んで、仲見世をぶらぶらして、その後はおいしいコーヒーとケーキ。

80代の姉と70代の妹、よく食べよく飲み、本当に久しぶりに、とっても幸せな一日を過ごしました。

 

この幸せを味わえるのも、コロナが少し落ち着き、日本が平和なお陰。

日本がまだかろうじて民主主義国家であり、個人の自由が今のところ保たれているお陰。

 

国民に極端な貧富の差がなく、国民の人権や自由が尊重されている国であれば、国民の生活があまり豊かではないとしても、そして「この国は戦争しませんし、この国を絶対に戦争から守ります。」と言い切ってくれる指導者がいたら、その人が何党であっても私はその人に投票します。

人々が支え合う社会的なセイフティネットがしっかりしていれば、人は多少貧しくとも安心して幸せに生きて行けます。

平和が一番。生きられることが一番です。

世界中の小競り合いや戦争のニュースを目にするたびに、民主主義と平和の大切さを再認識しないではいられません。

 

世の人々を不幸にするのは、権力や富の集中です。

日本がロシアや北朝鮮やシリアやミャンマーや中国のようにならないためには、私たち一人一人がしっかり自国の政治を監視していかなければなりません。

「台湾有事」と国民の不安をあおり、軍事費増強を狙い、平和憲法改悪を狙う勢力があることが不安です。

 

台湾に何かあってアメリカが手を出し日本が加勢したら、中国にまず攻められるのはアメリカではなく日本です。

朝鮮戦争の時、アメリカは「黄色と黄色を戦わせろ」と言ってたのですから、台湾有事でもアメリカの代わりに日本が戦う事になる確率はとても高いと思います。

日本が台湾に対してできることは軍事的介入ではなくて、今、世界がロシアに対してやっているように、世界の国々との協力で、侵略者に経済的制裁を加える事でしょう。

アメリカの尻馬に乗って戦争に巻き込まれることだけは何としても避けてほしいです。

 

ヨモギを燃やしてコロナ封じをしている国が、国民の大きな犠牲の上にミサイルをバンバン打っているからと言って、それほど脅威なのでしょうか?

国民が飢えてコロナに苦しんでいる国が、攻撃を仕掛けてくることがあるのでしょうか。

自分の身を守るために、自国民の生活を犠牲にして武器をちらつかせている臆病者にしか見えません。

 

武力で相手をねじ伏せようとする戦争はもうやめなければ人類は生き残っていけません。

その事に世界中の政治家たちは気付いてほしいです。

中国は今じっとロシアの状況を見つつ、ソロバンを弾いていることでしょう。

 

日本のような小国は、武力ではどんなに頑張っても中国にはかないません。人口だけでも大差がありますから。

日本が世界で生き残るには、技術力と外交力しかありません。

外交力が武器で、憲法9条が日本を守る盾となるでしょう。

日本はアメリカと対等になり、さらに適当な距離を取り、永世中立国となって、世界の核廃絶に向けて世界の平和に貢献できる国になってほしいものです。

 

 

 

            北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿

戦争は嫌だ!憲法九条を守れ!

2022年本屋大賞受賞、逢坂冬馬氏著『同志少女よ敵を撃て』を読みました。

舞台がソ連であり、いま世界中が心を痛めているウクライナへの侵略戦争とは真逆で、当時ソ連だったロシアがナチス・ドイツに攻め込まれている時の話なのですが、今ニュースに出てくるような地名が出てきますし、どうしても今の状況と重ねて読んでしまいます。

 

著者本人も驚いているようですが、この本はロシアのウクライナ侵略が始まる前年2021年に初版が出ていますので、本当にタイムリーというか単なる偶然とは思えない感じがします。

当時は侵略される側だったソ連が、今は共にナチス・ドイツと戦った戦友とも言えるウクライナへの侵略者になっていますし。

 

物語の主人公は、その第二次世界大戦での独ソ戦で活躍した女性狙撃兵の話です。

女性狙撃兵が主人公ですから、当然中心テーマは『戦争とジェンダー』です。

 

ソ連には実際に女性の狙撃兵がいたのだそうで、村を焼かれ、親兄弟を殺されたような様々な事情を背負った少女たちが選ばれ、厳しい訓練を受け、狙撃兵となり前線に送られ人を殺し殺され、男性の兵士なら敵をたくさん倒せば英雄なのに、女性の狙撃兵は戦後の世の中では白眼視される存在だったようです。

その戦争に関する事が非常に詳しく調べられていて、戦闘場面は手に汗握る迫力で、戦争経験のない若い作者が、よくこんなに臨場感あふれる描写ができるものだと感心しました。

 

戦争は誰も幸せにしません。戦争を起こした張本人でさえ無傷ではいられません。

それなのに、ロシアのプーチンのような独裁者が、自身の野望のために他国を侵略するのです。

ミャンマー軍事独裁政権のように、自国の人民を抑圧して権利を奪い、自分たちの思うように支配するために抵抗する国民を殺しています。

 

それらの独裁者たちは、いつも自分は安全な場所にいて、国民の命を平気で危険にさらしているのです。

 

今のロシアの状態を、ウクライナの戦いを我々一般国民は刮目してみておかなければなりません。

世界を敵に回したプーチンがどうなるのか、ロシアがどうなるのか。

 

プーチンのような人間はこの日本にもいたし、現在もいるのです。

80年程前の日本は軍国主義で、言論の自由も民主主義もなく、国民は侵略戦争に駆り出され敗戦したことを忘れてはいけません。

その尊い犠牲の上に、今の日本国憲法第九条があるのです。

 

私も日本を守るために、ある程度の軍備は必要だと思いますが、それ以上に大切なのは外交力だと思います。

使ったら世界が破滅するのですから、使えない核兵器を持っても仕方ありませんし、何よりも被爆国である日本が核を持ったら、広島や長崎の犠牲者に顔向けできません。

中国が攻めてきたら、アメリカが核を使ってまで日本を守ると思いますか?

ウクライナを守りたくても手を出せないのは、第三次世界大戦になるのが嫌だからです。

戦争の拡大や核戦争はお互い避けたいのです。

 

日本のような小さな国が軍拡競争に参加しても、大国には勝てません。

攻め込まれないようにするためには、中立の立場をとり、出来るだけたくさんの国々と、政治経済や文化の面でも協力し合い、手をつなぐことが何より大切だと思います。

 

今までのようにアメリカだけを頼りにするのは危険です。

むしろロシアや中国を刺激しないように、米軍基地を減らし、不平等な日米地位協定をやめ、アメリカとは対等に付き合う姿勢を世界に示した方が安全でしょう。

 

「いざとなったらアメリカが出て来るよ」的な脅しは必要でしょうが、今のようにアメリカのポチをやっているのは敗戦国でも日本だけです。

赤字大国日本ですから、米軍基地に対する思いやり予算も見直す時が来ているのではないでしょうか。

 

とにかく、小国日本はあの手この手でアジアの中立国としての地位を得て、憲法九条の下、戦争とは無縁の平和国家となってほしいと切に願っています。

 

 

 

            北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿