今年、東京の8月はずっと真夏日で、それも35度を超える猛暑日が22日もありました。9月になったらという期待もむなしく、東京はまだ30度以上の蒸し暑い日が続いていて、やっと涼しくなったと思ったら台風の大雨。正に異常気象を体感中です。
それだけでもうんざりなのに、世界情勢もまた中国の新地図発表で、大国の傍若無人ぶりを見せつけられています。近隣諸国と係争中の土地や海域を勝手に自国の領土や領海として発表したというのです。
日本の処理水の問題でも、日本の海産物輸入を全面的にストップするなど、力で日本に対する嫌がらせをしています。それにはもう一つ、自国内の景気の悪さに対する国民の不満を、日本の処理水問題に向けさせるという狙いもあるようですが…。
しかしどうしてこうも、大国のトップたちは大人気ないのでしょうか?
欲しいものは無理やり力でむしり取る。
平気で大ウソをつくのは当たり前。日本の政治家にもいますけど。
相手を思いやる気持ちも、道義心も道徳心もなにもない、どうしようもないクズ人間です。
政治家ばかりではなく、世の大企業の権力者たちもそうですね。
共存共栄なんてことはみじんも考えていなくて、『ショックドクトリン』にも書かれていましたが、自分だけが今もうかればいい、利益を得ればいいと考えているのです。
私たち善良な庶民には想像もつかないほど、彼らは貪欲で自己中心的なのです。
そんな世界的大企業と政府が密接に結びついて、『まるで株主が経営陣を動かすように自分たちに都合の良い政策を次々と導入させて利益を拡大し、反対者を弾圧して黙らせる「コーポラティズム国家」』(『ショック・ドクトリン』より引用)があちこちで生まれ、人民を搾取し、地球環境を破壊し続けているわけです。
こんな重苦しい時に、さらに9月5日朝日新聞朝刊1面に『辺野古 沖縄県の敗訴確定』の文字が踊りました。
県民の7割が反対している普天間基地の辺野古への移設計画が日本政府によってごり押しされてしまうのでしょうか?
国と地方自治体は本来対等であるべきはずなのに、国の命令に従わない沖縄県に対して今までもあからさまな交付金削減が行われていたのに。
軟弱地盤がある大浦湾側の埋め立て工事はかなりな難工事で、完成までにかかる費用もけた外れになる可能性すらあると言われています。
そんな場所に、なぜ日本政府はこれほどまでこだわるのでしょうか?
借金大国日本が、なぜアメリカ軍のために、日本人同士が争い、多額の血税を海に捨てるような真似をしようとしているのか、理解できません。
普天間移設なら、まず第一に、米軍が集中する沖縄以外の場所に、お金のかからない陸地に移転を考えるべきです。
沖縄県民の思いを踏みにじるような政府のやり方には憤りを覚えます。
これは沖縄だけの問題にとどまりません。原発や核の処理の問題、軍事関係の問題など、これから起こる様々な問題について、政府が決めたことに国民や地方自治体が反対できなくなっていくことを意味します。
9月7日の朝日新聞の朝刊に、「戦後、ただ一度だけ裁判所が正面から自衛隊を違憲とした」長沼訴訟一審裁判長の福島重雄氏のコメントが載っていました。
(以下、同朝刊より引用)
「最高裁が政権に寄り添ってしまい、その意向に反する考えは排除する傾向を当時から強く感じた。それは今も続いているのではないか。」と危惧する。
憲法76条の「良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法および法律にのみ拘束される」という条文が虚しく響きます。
長沼訴訟から50年もたっているのに、日本の三権分立はまだ絵に描いた餅なのですね。
福島氏はコラムの最後に次のように語っています。
「50年間、日本はかろうじて戦争に巻き込まれずにきた」「けれども、政権が今の調子でアメリカに肩入れを続けたら、向こう50年間、日本は戦争をせずに済ませられるのでしょうか」
私もこのことが一番心配です。
この異常気象。山火事や干ばつや洪水、大地震。プラス戦争。
世界的に農産物の収穫に影響が出ています。
食物の自給率がとりわけ低い日本、戦争せずとも食料の輸入ができなくなったら終わりです。
軍拡なんかやってる場合じゃなくて、クリーンエネルギー開発と食物の自給率を上げることが急務でしょう。
子や孫に、少しでもましな世の中を残してやるために、せめて声を上げなければと思います。
少なくとも政治ウオッチングはやめられません。
毎年のように行われていた、各鉄道のストライキ、若い頃を思い出しました。
力なきものは、団結しなければ、ですね。
また、インターナショナルでも歌いますかね。
そう思ったら、ちょっと元気が出てきました。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿