安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

ホ・オポノポノで不安や心配を手放そう!

コロナウイルスのせいで、外出や人との接触が厳しく制限され、友人たちとの楽しいおしゃべりもラインを通じてだけという事態になっていますが、今が我慢のしどころだと、みなさんじっと耐えていらっしゃると思います。

 

そんな私たちを励ましてくれるかのように、3月の半ば頃に開花した桜の花がなかなか散らず、場所によっては4月の第2週目くらいまで頑張って美しい花を咲かせ続けてくれました。

「忍耐強くあれ」という、神様からのメッセージと励ましなのでしょうね。感謝です。

 

世界中がこんなに苦しい思いをしているのも、桜の花がこんなに長く散らないでいてくれたのも、私の70年余の人生で初めてのことだと思います。

 

戦争を知らない私たち世代にとって、初めての外出禁止要請ですが、外に出られないことがこんなにもつらい事だとは思いませんでした。(福島の原発事故の時は、一部の地域の方が経験なさったのですね。)

たまにスーパーに買い物に行くのが唯一の外出であり、気分転換です。

 

下町っ子の私は、口を利かなくとも、人中にいると安心できます。

家で一人好きなことをするのも大好きですが、それでも、2日に一遍くらいは人混みが恋しくなるのです。

閉じ込められ、人との接触を禁止されるのが、私にとってかなりの苦痛なのだと、今回の経験で気づきました。

隔離された方々は、本当に大変でしょうね。

 

でも一人一人が、この試練に耐えていかねばなりません。

ウイルス感染や医療崩壊などに関する不安、職場がクローズして働けなくなったり、収入が減ったり、経済的な不安を抱えている人等、世界中の一人一人がそれぞれの不安や心配、あるいはもっと深刻な状況に直面しています。

 

そんな時、私個人ができることは何でしょうか?

感染しないような行動、感染拡大につながらないような行動を日々実行することはもちろんですが、一人一人が不安な状況に負けない明るく強い気持ちを維持し続けることが大切だと思います。

 

そのためには、まず神様の創造した、この完璧な素晴らしい肉体の治癒力を信じましょう。

カレル博士というお医者様が皮膚や筋肉、骨などが傷ついた時の自然治癒の働きぶりについて次のようにおっしゃっています。

『身体はその新しい事態に対し即刻対応を開始する。傷ついた箇所の修理のために一連の営利活動が順序正しく、つまり応急にしなければならないここと、その後でしなければならないこととがちゃんと決められているかのように、整然と行われる。全てが、成就すべき一つの目的のため、つまり破壊された組織の再建のために集中される。』

 

『人間の診断』の著者ケネス・ウォーカー氏も次のように言っています。

『結局医者のすることと言えば、大自然の驚異に感服した謙虚な助手の気持ちで活動することしかない。』

 

お医者様をして「大自然の驚異」と言わしめた私たちの肉体の神秘的な治癒力を信じましょう。

その治癒力を更にアップさせることに強く影響するのが、人の感情的反応、つまり病気に対する気持ちの在り方です。

人の気持ちが免疫力をアップしたり、病気を克服するのにとても大きな影響を与えていることは、医学的にもよく知られています。

 

『恐怖心や取り越し苦労が病気に対する抵抗力を弱める。また、普通の人より早く腰が曲がったり、歩き方が老人くさくよろよろし始めるのも、精神が人生に疲れてきたことの兆候だ。(中略)病的な反応は心の姿勢一つで変えることができる』

(アーノルド・フィッシュネッカー博士『生きる意欲』より)

また、スピリチュアルの世界では、一人一人の思いが、自然現象にも影響を与えていると考えます。

人心が不安に揺れれば、自然災害も多くなるというのです。

中国でも古くから、時の為政者が悪政で人民を苦しめると天災が起こると言われていますから、一人一人の心の在り方は大切です。

 

こんな時に明るい気持ちになんかなれないという方は、ハワイの秘術、ホ・オポノポノを試してみてください。

自分の潜在意識から不安の原因を取り除く方法で、とても簡単で効果的です。

そして、個人が自分の潜在意識をクリーニングすれば、それが人類全体の潜在意識のクリーニングにもつながるので、心の中で唱えるだけで社会貢献することにもなるのです。

「私の潜在意識の中の、○○に関する問題を手放してください。愛しています。ありがとう。」と自分の潜在意識に語り掛ければいいだけです。声に出しても出さなくても効果は同じです。

自分の潜在意識を自分の子供のように考えて、その子に愛している、ありがとうと言うのです。

○○には、クリーニングしたいことを入れてください。

例えば、健康とか、仕事、収入、子供たちの健康、配偶者の健康とか、自分以外の人のこともクリーニングできます。

 

ホ・オポノポノの詳しい事を知らなくても、クリーニング効果は同じですが、ホ・オポノポノに関してお知りになりたい方は、たくさん本が出ていますので、詳しくはそちらをご覧になってください。

今は図書館も、本屋さんも営業していないと思いますが、ネットではお取り寄せ可能だと思います。

 

一人でも多くの方が、「コロナウイルスに関する問題を手放してください」とクリーニングすれば、ウイルスの蔓延を食い止めることに役立つのではないかと期待しています。

少なくとも、一人でも多くの方の心から不安や心配が取り除かれれば、その分世の中明るい方向に向かうに違いないと思うのです。

 

「用心はするけれども恐れない」気持ちで頑張りましょう!

 

 

 

                  北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

 

 

 

 

 

苦難の時にこそ人は試される

3月に予定されていた歌の発表会が延期になり、すっかり気が抜けてしまいました。

その上、人の集まる歌声の会や合唱の練習なども中止となり、コンサートもダメで、楽しみが激減しました。

外出が少なくなった分、忙しくてなかなか読めなかった本を読んだり、瞑想したり、闘病中の猫の世話をしたり、毎日充実した時間を過ごす努力をしていますが、しかし、日本を見ても世界を見ても、日ごとに増え続けるコロナウイルスの脅威が身近に迫っているように感じ、先行きを案じるためか、何となく気持ちが安定しません。

 

欧米各国と比べれば、日本はずっと少ないので、世界中から日本の患者数を疑問視する声が上がっていたところ、オリンピックの延期が決まった途端、コロナウイルス感染者数が急増したことに、「やっぱりね」と思ったのは、海外の人だけではないと思います。

 

羽鳥慎一モーニングショーで、「希望する人すべてが、一日も早くPCR検査を受けられるようにしなければ感染拡大は防げません」と繰り返し主張していた玉川さんが冬休みとかで、ずっと番組をお休みです。冬休みってホント?と思うのは私だけでしょうか。

 

ここに来て感染経路不明者がどんどん増えているのは、これまで東京都が、近隣の神奈川県や千葉県と比較しても、検査件数が少なかったことが影響しているのではないかという疑いがぬぐえません。

そのツケがこれから回ってきて、予想もできないくらいひどい状態になるのではないかと本当に心配です。

 

この国の為政者は、人民の人権や命より、自分たちの利害損得を優先させているのではないかと、今までにも増して不満や不安が強くなっているのはSNSをちょっと見ただけでわかります。

 

日本よりも患者数の多い欧米各国では外出制限も厳しく、ストレスが溜まり、日本人や中国人に対する暴力や、家庭内でのDVが問題になっているのだとか。

キリスト教の信者の多い国々で、なぜそのような暴力が頻発するのか、イエス様の悲しげなお顔が目に見えるようです。

 

今回の新型コロナウイルスの爆発的な流行は、物質に依存し過ぎて地球上の調和を乱してきた人類に対する神様の試練とは考えられないでしょうか?

自然破壊も今踏みとどまらないと危険な段階に進んでしまうという科学者たちの警告があります。

巨大化し過ぎた資本が、世界政治を動かして、各国の民主主義を危うくしているという経済学者からの警告があります。

オリンピックの陰では利権が絡み、資金を多く出しているアメリカの意向に逆らえないとうのが周知の事実です。

そんなときにこの問題が起きたのです。

 

神の試練なら、私たちは謙虚に受け止め、自らの過ちに気付き、軌道修正し、自分を鍛え、成長させるためにこの時期を乗り越えなければなりません。

 

現代の人間は、特に都会に住む人間は便利さに慣れ、あまりにも物質に頼り過ぎた生活をしています。

今度の試練で私たちはまず忍耐を学ばなければなりません。

行動の自由が制限される不自由さ、モノが思うように手に入らない不自由さ、経済的に厳しくなることへの不安、健康を損なわれる不安。命を脅かされる不安。

 

しかし試練のさなかは、不安や苦しみばかりではありません。神様はその中に必ず善いもの、出口へたどり着くための導きの光を隠されているのです。

苦しい時を乗り越えるためには、それらに気づくことが大切です。

気付くためには、暗い面ばかりを見ずに視野を大きくして、必ず克服できるという希望を持ち続けることです。

そして現状の中で、与えられているものに感謝したり、幸せを作り出す努力を続けましょう。

感情や欲望に負ければ、不満や不安が募り、絶望的になるだけです。

日々、一人一人の忍耐力が試されています。

 

このマイナスの状況をプラスに変えるには、敵も味方も、世界中の国がお互いに知恵を出し合い、助け合う必要があります。

今はまだどの国もパニック状態で、感染を防ぐためにお互いに国を閉ざしていますが、最終的には世界中が一致団結して、いろいろな形で協力し合っていくような気がします。

人類の持つ愛の力は捨てたものではありません。

それは世界中にいらっしゃる、わが身の危険を省みず患者さんのために日々頑張っている医療関係の皆様、救命救急隊員や様々な介護施設、支援施設で頑張ってくださっている皆様の姿をテレビで拝見するたびに確信しています。

愛によって人類は一つになれます。

 

新型コロナウイルスが一日も早く収束してくれることを祈らずにはいられません。

そして、試練の苦しみの中に置かれた神の恵みと力に気付いて、お一人お一人が自分を大切にし、家族や友人や周囲の人を大切にして、少しでも心豊かにこの苦難の時節を乗り越えられますことを、心からお祈りいたします。

 

 

 

             北千住スピリチュアルな占い師    安  寿

 

2020年、今年はどんな年?

気持ちが悪いくらい暖かな日が多いですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

年明け早々からの新型肺炎流行のニュースに不安を掻き立てられる日々が続いています。

 

九星気学という占いは9個の星が順繰り9個の座を巡り、九年目で同じ場所に戻ってくるという占いなのですが、その占いですと、今年はちょうど東日本大震災が起きた年の星が同じ場所に戻ってきた年に当たります。

占いは、その星だけではない要素も含めてみますので、2011年とすべてがぴったり同じわけではありません。

また大震災が起こると必要以上に心配する必要はありませんが、南海トラフ地震などはいつ起きてもおかしくないと言われているので、災害の備えはしておいた方がいいでしょう。

 

今年の世界政治を象徴する星をみますと、商売や取引など、国と国の交流が盛んになる場所にいます。

世界政治を象徴する星が、2011年の災害時、世界各国から支援が寄せられた時のように、平和的に輝いてくれれば喜ばしいのですが、この星には「競う」「争う」という暗示もありますので、各国がそれぞれの欲やナショナリズムを強めれば、「交流」が国と国の小競り合いに変わる危険もあります。

今この世界的な危機の時、「競う」のはオリンピック競技だけにして、世界政治を象徴している星の良い面を発揮し、新型肺炎の世界的流行を食い止められるよう、ぜひとも各国が情報交換し、助け合い、協力し合ってほしいと願わずにはいられません。

 

今年は一般国民、一般市民、民衆、大衆を象徴する星に、去年に引き続き凶神が廻っていますから、一般の人が苦労するような出来事が多い年となりそうです。

その凶神には、偏見や思い込みで不運を招くという暗示がありますから、一人一人がその点を注意して、どんな時も理性を働かせ、冷静になり、必要以上の不安や恐れを抱かないようにすることが大切です。

 

すでに流行がはじまっていますが、今年は肺炎やインフルエンザ、風土病的な病気の流行の暗示があります。

これから夏に向かっては食中毒にも注意です。

 

引き続き台風や地震や火山の噴火、大規模森林火災など自然災害には注意が必要です。

今年は一般家庭でも火の取り扱いには気を付けてください。

 

今年苦戦を強いられる職業は、教育関係、医師など医療関係、消防関係、出版関係、裁判官、警察官、芸術家、証券会社、製薬会社、火災保険業界などです。

居酒屋や大衆的な飲食店、カラオケ店など趣味娯楽関係の仕事は今年から来年いっぱい、とても厳しくなるでしょう。

 

逆に良くなるのは塵芥処理業、葬儀関係、廃品回収業、解体業、清掃業、貸金業、骨董中古品販売、建築関係、不動産関係などです。

ただ、世界経済は今年から来年いっぱい非常によくない傾向が出ていますので、良いといっても相対的によいという程度でしょう。

 

これだけを見ても、災害の多い年で、みんな苦労しそうだと想像してしまいます。

既に学校の先生は、突然の一斉休校に大変な思いをなさっているでしょうし、お医者様を始め医療関係者も大変です。

 

皆さんが気にかけている新型肺炎は、いつ弱体化するのかという見通しですが、五月が一つの目途になります。

それに失敗すると、だらだらと九月初めごろまで続きそうです。

 

日本をリードしていく、安倍首相の運勢を鑑てみましよう。

1954年9月21日生まれで、今年は前進にストップがかかっています。

公私ともにリセットの年です。

安倍さんは陽の金で、岩石や鉄が本人の象徴ですが、今年は水が強く回ってきますので、どっぷり水の中に浸かってしまいます。

守護神である火が消され、水を吸い上げてくれる木がバッサリ切られて、水量が増し、前進を妨げるのです。

ご本人の健康か、周囲の変化など、身近な問題も重なって前進ができなくなる年となりそうです。

7,8、9、10月をうまく乗り越えられるかどうか、なかなか厳しいですね。

ということはつまり、オリンピックどころではない状況になるかもしれません。

 

ちなみに、アメリカのトランプ大統領も、今年は立っている場所が崩れるという暗示があります。運勢的にも天中殺に入りますし、かなり厳しい年となりそうです。

 

今年を境に、なんだか世の中が大きく変わっていくような気がします。

生活は厳しくなるかもしれませんが、生きていくためには何が大切なのか、多くの人が物質よりも命や心を大切にする時代に向かい始めるきっかけの年となるのでしょうか。

もう変わらなければ、人類はぎりぎりのところに来ているのですから。

 

 

 

                北千住のスピリチュアルな占い師     安 寿

 

怪猫クロの闘病日記

12月の半ばごろから腹水が溜まってきていた我が家の怪猫クロちゃん、元飼い主の昔の日記が出てきて、彼女の正確な年齢が分かりました。

1997年の4月生まれ。4月20日にもらってきた時はまだ目が明いていなかったそうですから、4月生まれとみていいと思います。

今年の4月で満23歳ですので、訂正させていただきます。

 

1月の2週目くらいから、クロの体がなんだかビショビショ濡れてきて、特に右の後ろ足がぬぐってもぬぐっても、ドライヤーで乾かそうとしても乾かず、改めて病院で検査していただいたところ、皮膚に穴が開いて、そこから体液が漏れていたのだそうです。

心臓、腎臓が弱っていて、胸水も溜まっているので、体を温めて、循環がよくなるようにこまめにマッサージをして下さいとのこと。

ショックの少ない範囲で、腹水を抜いてもらい、飲み薬もいただいて、マッサージもしていただき、少し楽になったようです。

 

むくんだ足に加圧包帯を巻いていただいたのですが、体液が漏れないようにがっちり巻かれた右足を除いて、家に帰るなり三本の足の包帯を取ってしまいました。ちょっと元気になってよかったのですが、歯のない口で噛みついて、オムツまで外そうとするので困ったもんです。

 

今も相変わらず食欲はあり、排便の回数が少ないのが気になりますが、何とか自分で動いて餌も食べに行きますし、オムツをしているのに、トイレで用を足そうとして頑張ります。

入るのは入れても、自分では出られず、また排便すると疲れて、トイレに横たわってしまうので目が離せません。

 

近くに寝ているので、夜中に音がすると目が覚めて、トイレ介助してやるのですが、今朝は目が覚めず、朝起きたらクロがトイレの中に寝ていたので慌てて助け出しました。

以前なら排便するたびに必ず私のそばに来て、トイレ掃除しろとギャーギャー鳴いたものですが、今はほとんど声を出しません。

毛づくろいもしなくなり、鼻先についた餌も舐め取ろうとはしません。拭いてやろうとすると、左右に首を振って頑固に抵抗するところがクロらしいです。

水と餌とトイレ以外、1日中、ほとんどぐったり寝ています。

マッサージしてやると、見えない目で私を見ようと顔を上げるのがいじらしくて…。

以前とそれほど変わらずに食べているのに、背中をなでると背骨がゴツゴツ手のひらに当たるし、肋骨や足の骨も指に触れるようになってきました。

立ち上がると、腹水を抜いたお腹の皮が、だらんと垂れ下がります。

それでもクロは、必死に食べています。チュールに混ぜた薬も全部しっかり舐め取ります。

 

人間でいえば百歳越えのはず。残されたすべての能力を駆使して生きようとする魂の強さに脱帽です。

闘病もせず、途中であきらめてしまいそうな脆弱な私は、活を入れられている感じです。

『与えられた命を生ききれ!』と言われているようです。

 

「クロはどんな強い猫じゃ」と、彼女の生年生月が分かりましたので、わかる範囲で性格の傾向を占ってみました。

生まれ日が分からないので正確な占いはできませんが、ちょっとご紹介します。

 

1997年、丁丑年甲辰月、三碧木星生まれです。

まじめにコツコツと努力をするタイプですが、非常にプライドが高いです。好奇心はありますが、ちょっと臆病で保守的ですかね。

前の飼い主は家と外を自由に出入りできるような田園地帯でクロを育てていたのですが、雌猫という事もあるのでしょうが、クロはあまり遠くへは行かず、いつも家にいるような猫だったという事です。

プライドの高さは天下一品です。要求も多く、いつもニャーニャー鳴いて私に命令します。

嫌いな餌は絶対に食べません。高い餌なんだからとクロと根競べをするのですが、クロは丸2日くらい食べなくて、結局いつも私の負けです。私はいつの間にかご主人様から下女になっていました。

 

クロは自分が何かやろうとしたことに失敗すると、「そんなことしてませんでした」というような態度をとってごまかします。

去年、カーテンの後ろに入ろうとして、なかなかカーテンの合わせ目から潜り込めなかったとき、私がカーテンをかけてやると急にそこにお座りして動かなくなりました。

「なに余計なことするのよ!自分でやりたかったのに。興味なくなりました。」という感じ。

そのプライドが、今クロを支えているのかもしれません。

自分で食べに行く、水を飲む、トイレに行く。動けば呼吸が荒くなるのに、クロは頑張っています。

 

私は邪魔にならないように、そっとお手伝いするだけ。

ろうそくの灯が消えるように、静かに天国に旅立てるように、お手伝いする毎日です。

 

 

 

                  北千住のスピリチュアルな占い師  安 寿

 

それでも『怪猫』クロは食べる!

今年の3月で満24歳になる我が家の猫クロが、昨年の12月半ば過ぎから、急に下半身が膨らんできて、両後ろ足、しっぽも太くなってきました。

お医者様に連れていくと、老衰で腹水が溜まり始めているとのこと。腹水を抜くと、一気に死亡してしまう危険があるし、点滴などをしても、もう全身の臓器が弱ってきているので、このまま穏やかに過ごさせてあげた方がいいのではないかとアドヴァイス頂きました。

 

いつかはお別れが来ると覚悟していましたが、友人たちから『怪猫』と呼ばれるくらい丈夫な子でした。

一昨年の12月には二階の踊り場から2.5メートル下の道路に落ちて動けなくなったことがあり、その時もお医者様に「年だからね」と、暗に覚悟を促されたのに奇跡的に持ち直して、少しビッコをひきつつも、去年一年間なんの病気もせずに過ごしてきたのです。

 

昨年12月の診察からひと月になろうとしていますが、腹水で、3キロの猫が4キロ位に重くなり、前足まで腫れてきました。

歩くのはもちろん、体の向きを変えるのもドタバタと大変そうです。

近くに水と餌を置いてやったのですが、立ち上がって3、4歩のところにある水を飲みに行くのもしんどそうで、飲み終わるとぐったり寝そべってハアハアと呼吸が荒くなります。

 

要求が多いというか、苦情なのか、あんなにニャーニャーとよく鳴いていたのに、今はほとんど鳴かず、一日中ぐったりと横たわっています。

あんなに犬のようにべろべろ舐めまくる子だったのに、今は顔を寄せても、頭をこすりつけてくるのがせいぜいです。

 

一昨年の12月に動けなくなった時は、三日間寝たきりで、餌も食べず水も飲まずでした。

時間を見計らってトイレに抱いてゆくのですが、自分が排せつしたくない時は体をねじって嫌がり、トイレから這い出るような勢いでもがいたものです。本当に行きたくなった時は、私の眼を必死に見て切迫したようにギャーギャー鳴くのでスグ分かりました。

4日目に自分でトイレに行こうと立ち上がっては倒れて失禁し、介護する私は目が離せず大変でした。

今思えば、動けなくてもその時はまだ気力も体力も十分だったのですね。

 

今は時間を見て、トイレに入れて体を支えてやるとちゃんと排せつしてくれます。前よりずっと静かで、素直で、介護しやすくなりましたが、それが不憫でなりません。気が強くプライドの高い猫だったのに…。

 

今の救いは食欲があることです。

肉とか魚とかを焼いていると、むっくりと顔を上げます。

台の上に餌を置いてやると、お尻をつけてお座りした形で、後ろ足を投げ出して一所懸命食べています。

まだ大丈夫だと思える瞬間です。

 

食事の量も体重3キログラムの猫の標準はクリアしていますし、排せつもまずまずです。

「さすが『怪猫』そう簡単にはいかないよね」と半ば自分に言い聞かせながら、猫の背中をさすってやる毎日です。

 

重い気持ちを抱えた私を神様がご心配くださっているようで、最近、猫のお世話をたくさんしてきた友人に道でばったり出会うことが多くなり、そのたびに励まされ、元気をいただいています。

彼女によると、年老いて亡くなる猫は、あまり苦しまない場合が多いのだとか。

人間だって猫だって、この世は修行の場です。

長生きすれば、それだけ修行も多くなり、苦労もするでしょう。

年老いたものに安らかな最期が多いとすれば、それは神様のお慈悲なのでしょう。

 

クロも15歳という老年で、前の飼い主の所から我が家にもらわれてきました。

自然豊かな田園地帯で、家の中と外を自由に行き来していたのに、こちらに来てからは自由に外に出してもらえず、狭い家で暮らし、さらに時々、飼い主の歌のレッスンという苦行に耐えなければならなかったのですからストレスも多かったと思います。

それにもめげず、まる8年、ほとんど病気もせず、私と一緒に生きてくれました。感謝しかありません。

 

クロはわが人生で初めての、そしておそらくは最後の飼い猫です。

あの世とこの世に分かれても、私たちの絆は深いはずです。

ああ、でも、猫の気持ちは分かりません。猫は、3日で飼い主を忘れるそうですから。

それでいいです。永遠の片思いで。なにしろ私はクロの下女ですから。

クロお嬢様が安らかに旅立てるよう、毎日神様にお祈りするとともに、できるだけ傍に寄り添っていられるよう努める日々です。

 

 

 

                 北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

 

ネズミ年 今年もよろしくお願い致します。

明けましておめでとうございます。

皆様良いお正月をお過ごしの事と存じます。

暮れにひいた風邪もほぼ治り、何とか健康で、餅を喉にも詰まらせることなく、おいしくお雑煮をいただくことができましたので、まあ、めでたいお正月だったと思います。

 

昨年の大みそかの朝10時ころ、鑑定所に行こうと道を曲がった途端、鼻の先からしっぽの付け根まで20センチはあろうかと思われる大きなネズミが鑑定所のあるアパートの庭のドアの隙間から走り出てきました。

 

大きいし、明るい茶色の毛並みはつやつやで、一瞬リスかと思いましたが、しっぽがネズミです。

私が驚いて「ネズミだ!」と大声で叫んだせいで、ネズミはパニックになったのか、建物の壁によじ登ろうとして失敗したり、鑑定所の前の植木鉢の陰に隠れようと鼻を突っ込んで、でも体が大きいのでお尻が出てしまい、今度はお尻を突っ込んで、私を見ないように、壁に向かってピンク色の鼻をヒクヒクさせながら、「わたし、いませんよ」と透明ネズミを装って、気配を消してじっと動かず、こちらの様子をうかがっているのです。

その様子がなんともかわいくて、とても殺す気になれません。

ホウキか何かで叩けば殺せたかもしれませんが、必死に生きようとしている姿を見たら、かわいそうでとてもできません。

 

鑑定所のあるアパートは古いので、ネズミが時々天井を走っています。

ネズミ捕りの専門家に相談したこともありましたが、古い建物は、どこからでも入れるので、ネズミの出入り口をふさいで退治しても、また入られてしまう可能性が高いそうです。

鑑定所には夜、飼い猫を連れてくるので、さすがに部屋の中を荒らされることはないのですが、お隣さんは時々被害にあっているとのこと。

歯もなく、目も見えず、ヨタヨタの老猫ですが、夜鳴きは元気なので、猫のご利益は馬鹿にできませんね。

 

退治するには絶好のチャンスだったのですが、とてもできないので、結局、ネズミの運命は、毎日餌をねだりに来る若い元気な野良ネコたちに任せることにしました。

 

その晩からはネズミの足音がしなくなりました。

ネズミの恩返しなのか、はたまた、単に恐ろしい目にあったので近づかないのか分かりませんが。

 

今年はネズミ年、大みそかに翌年の干支を目にするなんて、何かいいことがあるのでしょうか?

夢占いではネズミは財産や金運の象徴です。

ネズミに噛まれた夢は財運上昇の予知夢だとか。

しかしネズミが家からいなくなる夢は、財運下降の夢です。

あのネズミは何のために出てきたのか分かりませんが、逃げてきたのだとしたら、夢占いではないのですが、我が家に何か異変が起こる前兆か、あるいは財運が下がるのか?

 

年金は年々減るし、介護保険料や健康保険料がジリジリ上がっているので、財運なんか、ずっと下がりっぱなしで、もう破れかぶれ、「どうにでもなれ!」です。

でも異変の方はね…。

いやいや、心配するのは修行が足りません。すべて神様にお任せなので、何か起きたらそれはその時考えましょう。

 

でもとってもきれいでかわいいネズミと遭遇して、私は幸せ気分ですよ。

なんだか縁起がいい気がするのです。

ドブから這い出てきたような汚いネズミだったら、逆に悪いお知らせと考えるかもしれませんが。

 

ネズミ占いが、凶と出るのか吉と出るのか、今年がどんな年になるのか、ますます楽しみになりました。

 

皆様、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

                 北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

中村哲氏 不屈の人

アフガニスタン支援団体ペシャワール会の会報NO142号が届きました。

(以下、会報NO142号より)

ペシャワール会のスタッフがこの会報を発送しようとしていたちょうどその日12月4日に、30年余アフガニスタンに貢献してきたペシャワール会現地代表の中村哲氏が凶弾に倒れました。

 

ペシャワール会は1983年9月、中村哲医師のパキスタンでの医療活動を支援するために結成された非営利団体で、私も中村氏の活動を知ってから、ほんのささやかな応援の気持ちを送っていました。

 

1984年、医師としてペシャワールに赴任して、ハンセン病治療を中心に難民や貧困層の診療に携わっていた中村哲氏は、2000年の大干ばつをきっかけに、アフガニスタンの人々を救うには医療だけでは不十分であると考え、清潔な飲料水を確保するための井戸を掘ることを始めとして、砂漠化した大地を潤して農業を復活させ、安定した生活を取り戻すことがアフガニスタンの平和の基礎だと考え、『緑の大地計画』を立てて、医療活動の傍ら、治水灌漑事業も開始し、用水路や分水路、貯水池などを造り続け、この30年間で16,500ヘクタールの土地に水を供給し、農村の復活を果たしてきたそうです。

 

今年(2019年)10月7日、中村医師の長年の功績を称え、市民証が贈られることになり、その授与式がアフガニスタンの大統領官邸において行われました。

大統領は以前経済大臣をしていた時から水と農業の問題に関心を持ち、いろいろ研究されていたのですが、今までのどの援助も話や理論ばかりで成功したものはなく、これというものに出会えずにいたところ、昨年中村氏の著書「緑の大地計画」を手にし、何度も熟読し、『これがアフガニスタン復興のカギだ』と感銘を受けたとのことです。

 

ですから授与式で中村医師とお会いになった大統領はすごく喜ばれ、5分間もの長い抱擁で挨拶を交わされ、大統領自らが中村哲氏に市民証を手渡したのだとか。

そして「あなたは暴れ川であるクナール河からの取水を可能にして、ナンガラハル州で農地を復旧し、さらに拡大した偉大な方で、わが国民の生活を救ってくれました。ここにわが国の市民証を授与します。私たちはあなた方が苦労の末に確立した*PMS取水方式により、アフガニスタン国の復興に取り組んでいきたい。あなたのご長寿を心からお祈りします。」と述べられたそうです。  

 *ペシャワール会PMS(Peace Japan Ⅿedical Services)

市民証受与後のメッセージの中で中村氏は次のように述べています。

アフガニスタンは年々農地の乾燥化が進み、農業不振で危機的な状況が生みだされつつあります。温暖化による最大の犠牲者の一つがアフガニスタンです。私たちの試みが、この絶望的な状況の中で、多くの人々に希望を与えると共に、少しでも悲劇を緩和し、より大きな規模で国土の回復が行われることを希望します。」

 

そして今回の会報の冒頭に中村氏が寄せた『凄まじい温暖化の影響』の中には、

「それでも依然として『テロとの戦い』と拳を振り上げ、『経済力さえつけば』と札束が舞う世界は、沙漠以上に危険で面妖なものに映ります。こうして温暖化も進み、世界がゴミの山になり、人の心も荒れてゆくのでしょう。一つの時代が終わりました。

とまれ、この仕事が新たな世界に通ずることを祈り、真っ白に砕け散るクナール河のはつらつたる清流を胸に、来る年も力を尽くしたいと思います。良いクリスマスとお正月をお迎えください。

2019年12月 ジャララバードにて 」

 

中村哲氏のこの文章はアフガニスタンのことを言っているのだと思いますが、なんだか日本や世界に向けても言っているような気がします。

彼の人間の愚かしさに対するあきらめというか疲れのような気持ちも感じます。

それでも『この絶望的な状況の中』にあっても望みを捨てずに、大自然の営みに勇気づけられ、また気持ちを新たに頑張ろうと決意している彼は本当に強く立派です。

 

一つの時代が終わったとは何を指しているのでしょうか?

アフガニスタンの大統領選挙のことでしょうか?

日本の国が平成から令和になったことでしょうか?

それともまた別のことだったのでしょうか?

この文章を書いてから数日後に彼が亡くなったことを考えると、とても意味深いものに感じます。

 

『絶望的な状況』はアフガニスタンに限ったことではありません。

戦後これまでにないほど日本の民主主義は力を奪われつつありますし、世界を見ても大国のエゴが恥ずかしげもなくむき出しになってきて「社会正義」という言葉が死語に近くなってきていると感じます。

 

温暖化の影響は日本でもすさまじく、梅雨明けの集中豪雨や大型の台風となって、毎年広範囲の地域に打撃を与え、復興が遅々として進まない中、軍事費が増え続けています。

福島の原発問題が解決していないのに、原発が再稼働されつつあります。

地震の脅威もあります。

 

来年の世界、日本はどうなっていくのでしょうか?

中村氏が憂えていた温暖化に歯止めがかかり、世界がゴミの山になるのを回避し、人の心がすさんでいかないような方向に、世界は進んでいくのでしょうか?

いえ、どうしても進めていかなければ、人類の未来はありません。

 

中村哲氏の不屈の魂に励まされて、『絶望的な状況の中』にも一縷の望みをつないで、世界の片隅で新たな年も自分のできる精一杯のことをやっていかなければと思います。

中村哲氏のご冥福を、心からお祈りいたします。

 

皆様良いお年をお迎えください。

 

 

 

                  北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿