12月の半ばごろから腹水が溜まってきていた我が家の怪猫クロちゃん、元飼い主の昔の日記が出てきて、彼女の正確な年齢が分かりました。
1997年の4月生まれ。4月20日にもらってきた時はまだ目が明いていなかったそうですから、4月生まれとみていいと思います。
今年の4月で満23歳ですので、訂正させていただきます。
1月の2週目くらいから、クロの体がなんだかビショビショ濡れてきて、特に右の後ろ足がぬぐってもぬぐっても、ドライヤーで乾かそうとしても乾かず、改めて病院で検査していただいたところ、皮膚に穴が開いて、そこから体液が漏れていたのだそうです。
心臓、腎臓が弱っていて、胸水も溜まっているので、体を温めて、循環がよくなるようにこまめにマッサージをして下さいとのこと。
ショックの少ない範囲で、腹水を抜いてもらい、飲み薬もいただいて、マッサージもしていただき、少し楽になったようです。
むくんだ足に加圧包帯を巻いていただいたのですが、体液が漏れないようにがっちり巻かれた右足を除いて、家に帰るなり三本の足の包帯を取ってしまいました。ちょっと元気になってよかったのですが、歯のない口で噛みついて、オムツまで外そうとするので困ったもんです。
今も相変わらず食欲はあり、排便の回数が少ないのが気になりますが、何とか自分で動いて餌も食べに行きますし、オムツをしているのに、トイレで用を足そうとして頑張ります。
入るのは入れても、自分では出られず、また排便すると疲れて、トイレに横たわってしまうので目が離せません。
近くに寝ているので、夜中に音がすると目が覚めて、トイレ介助してやるのですが、今朝は目が覚めず、朝起きたらクロがトイレの中に寝ていたので慌てて助け出しました。
以前なら排便するたびに必ず私のそばに来て、トイレ掃除しろとギャーギャー鳴いたものですが、今はほとんど声を出しません。
毛づくろいもしなくなり、鼻先についた餌も舐め取ろうとはしません。拭いてやろうとすると、左右に首を振って頑固に抵抗するところがクロらしいです。
水と餌とトイレ以外、1日中、ほとんどぐったり寝ています。
マッサージしてやると、見えない目で私を見ようと顔を上げるのがいじらしくて…。
以前とそれほど変わらずに食べているのに、背中をなでると背骨がゴツゴツ手のひらに当たるし、肋骨や足の骨も指に触れるようになってきました。
立ち上がると、腹水を抜いたお腹の皮が、だらんと垂れ下がります。
それでもクロは、必死に食べています。チュールに混ぜた薬も全部しっかり舐め取ります。
人間でいえば百歳越えのはず。残されたすべての能力を駆使して生きようとする魂の強さに脱帽です。
闘病もせず、途中であきらめてしまいそうな脆弱な私は、活を入れられている感じです。
『与えられた命を生ききれ!』と言われているようです。
「クロはどんな強い猫じゃ」と、彼女の生年生月が分かりましたので、わかる範囲で性格の傾向を占ってみました。
生まれ日が分からないので正確な占いはできませんが、ちょっとご紹介します。
1997年、丁丑年甲辰月、三碧木星生まれです。
まじめにコツコツと努力をするタイプですが、非常にプライドが高いです。好奇心はありますが、ちょっと臆病で保守的ですかね。
前の飼い主は家と外を自由に出入りできるような田園地帯でクロを育てていたのですが、雌猫という事もあるのでしょうが、クロはあまり遠くへは行かず、いつも家にいるような猫だったという事です。
プライドの高さは天下一品です。要求も多く、いつもニャーニャー鳴いて私に命令します。
嫌いな餌は絶対に食べません。高い餌なんだからとクロと根競べをするのですが、クロは丸2日くらい食べなくて、結局いつも私の負けです。私はいつの間にかご主人様から下女になっていました。
クロは自分が何かやろうとしたことに失敗すると、「そんなことしてませんでした」というような態度をとってごまかします。
去年、カーテンの後ろに入ろうとして、なかなかカーテンの合わせ目から潜り込めなかったとき、私がカーテンをかけてやると急にそこにお座りして動かなくなりました。
「なに余計なことするのよ!自分でやりたかったのに。興味なくなりました。」という感じ。
そのプライドが、今クロを支えているのかもしれません。
自分で食べに行く、水を飲む、トイレに行く。動けば呼吸が荒くなるのに、クロは頑張っています。
私は邪魔にならないように、そっとお手伝いするだけ。
ろうそくの灯が消えるように、静かに天国に旅立てるように、お手伝いする毎日です。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿