明けましておめでとうございます。
皆様良いお正月をお過ごしの事と存じます。
暮れにひいた風邪もほぼ治り、何とか健康で、餅を喉にも詰まらせることなく、おいしくお雑煮をいただくことができましたので、まあ、めでたいお正月だったと思います。
昨年の大みそかの朝10時ころ、鑑定所に行こうと道を曲がった途端、鼻の先からしっぽの付け根まで20センチはあろうかと思われる大きなネズミが鑑定所のあるアパートの庭のドアの隙間から走り出てきました。
大きいし、明るい茶色の毛並みはつやつやで、一瞬リスかと思いましたが、しっぽがネズミです。
私が驚いて「ネズミだ!」と大声で叫んだせいで、ネズミはパニックになったのか、建物の壁によじ登ろうとして失敗したり、鑑定所の前の植木鉢の陰に隠れようと鼻を突っ込んで、でも体が大きいのでお尻が出てしまい、今度はお尻を突っ込んで、私を見ないように、壁に向かってピンク色の鼻をヒクヒクさせながら、「わたし、いませんよ」と透明ネズミを装って、気配を消してじっと動かず、こちらの様子をうかがっているのです。
その様子がなんともかわいくて、とても殺す気になれません。
ホウキか何かで叩けば殺せたかもしれませんが、必死に生きようとしている姿を見たら、かわいそうでとてもできません。
鑑定所のあるアパートは古いので、ネズミが時々天井を走っています。
ネズミ捕りの専門家に相談したこともありましたが、古い建物は、どこからでも入れるので、ネズミの出入り口をふさいで退治しても、また入られてしまう可能性が高いそうです。
鑑定所には夜、飼い猫を連れてくるので、さすがに部屋の中を荒らされることはないのですが、お隣さんは時々被害にあっているとのこと。
歯もなく、目も見えず、ヨタヨタの老猫ですが、夜鳴きは元気なので、猫のご利益は馬鹿にできませんね。
退治するには絶好のチャンスだったのですが、とてもできないので、結局、ネズミの運命は、毎日餌をねだりに来る若い元気な野良ネコたちに任せることにしました。
その晩からはネズミの足音がしなくなりました。
ネズミの恩返しなのか、はたまた、単に恐ろしい目にあったので近づかないのか分かりませんが。
今年はネズミ年、大みそかに翌年の干支を目にするなんて、何かいいことがあるのでしょうか?
夢占いではネズミは財産や金運の象徴です。
ネズミに噛まれた夢は財運上昇の予知夢だとか。
しかしネズミが家からいなくなる夢は、財運下降の夢です。
あのネズミは何のために出てきたのか分かりませんが、逃げてきたのだとしたら、夢占いではないのですが、我が家に何か異変が起こる前兆か、あるいは財運が下がるのか?
年金は年々減るし、介護保険料や健康保険料がジリジリ上がっているので、財運なんか、ずっと下がりっぱなしで、もう破れかぶれ、「どうにでもなれ!」です。
でも異変の方はね…。
いやいや、心配するのは修行が足りません。すべて神様にお任せなので、何か起きたらそれはその時考えましょう。
でもとってもきれいでかわいいネズミと遭遇して、私は幸せ気分ですよ。
なんだか縁起がいい気がするのです。
ドブから這い出てきたような汚いネズミだったら、逆に悪いお知らせと考えるかもしれませんが。
ネズミ占いが、凶と出るのか吉と出るのか、今年がどんな年になるのか、ますます楽しみになりました。
皆様、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿