安寿の小径

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天中殺を楽しもう! おすすめ映画三本

今月、私は天中殺の年の天中殺の月。二重に天中殺が重なっている。何事にも慎重に対処しようとは思っているが、心配はしていない。


天中殺は、悪い事が起こると一般的には恐れられているが、何事もなく過ぎる場合も多いし、むしろ自分の才能を発揮する人もいる。
悪い事を引き寄せるのは、欲で判断を誤った時だ。


それに私は最近、スピリチュアリズムの教えのおかげで、何が起こっても、あまり動揺しなくなっている。


今年の天中殺は、私の場合、回ってくる星が経済の星と激しく衝突するので、経済的試練の年となる。
同じ天中殺でも、どんな星が回って来るか人によって違うし、その人の持っている星も違うので、辰巳天中殺だから、経済的な問題が生じるとは限らない点、ご注意ください。


それでもさすが天中殺。収入は激減しているし、こういう時に限って家の修繕など、予定外の出費が増える。
昔の私なら、それだけで不安になりイライラしていただろうが、今の私は全く心配していない。
イライラしたって、入らないものは入らないし、出ていくものは出ていく。
時期が来れば、かならず潮は満ちて来るさと思えるようになった自分が嬉しい。


だからいつもと同じように生活を楽しんでいる。


今月は映画の当たり月。
三本見たが、みんなよかったのでご紹介しよう。


一つは、神保町の岩波ホールで6月8まで上映している『オレンジと太陽』


イギリスが福祉という名目で、施設に預けられた子供、或いは、事情があって子供が育てられない母親から、養子に出すと偽って子供を引き離し、施設に入れ、子供には親は死んだと嘘を言って、親の承諾も、親への説明もなしに、子供だけをオーストラリアに移民させた『児童移民』という衝撃的な実話を映画化したものである。


私自身、寡聞にして、この映画を見るまで、人権の国と言われる英国で、こんなひどい国家的児童虐待が行われていたとは全く知らなかった。


しかも『児童移民』は19世紀からごく最近の1970年代まで行われていたのだという。
3歳位から12,3歳位までの子供、13万人がオーストラリアに労働力として送られ、過酷な労働をさせられ、精神的、肉体的虐待、中には性的な虐待も行われた事実もあるという。


2009年11月、オーストラリアの首相が、2010年にイギリスの首相が事実を認め、謝罪したという、全く驚くような話だ。


英豪両国政府はもちろん、慈善団体やキリスト教の教会までが絡むこの大問題に、ハンフリー夫妻が立ち向かう。
脅迫や嫌がらせと戦いながら、また、自分自身の家族にも犠牲を強いなくてはならない苦しみを乗り越えて、多くの支持者に支えられて事実を明らかにし、離れ離れになった家族を結び付けていく、マーガレット・ハンフリーとその家族の実話に基づく、感動の名作だ。
原作は『からのゆりかごー大英帝国の迷い子たち』



次は、飯田橋ギンレイで見た2本。
残念ながら、上映は終了してしまったので、興味のあるかたはDVDを待つしかないかも。


マネーボール
メジャーリーグの、振るわない貧乏チームを引き受けたジェネラルマネージャーのビリーが、コンピューターオタクみたいな野球好き、分析好きの若者と出会い、彼の選手一人一人の分析データをもとに着想した『マネーボール理論』を実践することによって、そのチームに奇跡をもたらしたという感動の実話。


始めは理論通りにいかなくて、なかなか結果が出せず、周囲からも世間からもマスコミからも散々叩かれ、チームの監督でさえ彼に従わないような窮地に陥るが、それでもなお、ビリーはその理論を捨てず、あきらめず、その理論を活かす方法を考え、粘り強く選手一人一人にそのデータの分析結果を話し、彼らに自信を持たせ、それによって彼はチームを勝利へと導いて行った。


これだと思ったことは、ちょっとやそっとの事で、あきらめてはいけない。うまくいかなくても、多角的に見直して、それを活かす方法を考えなさいと言うメッセージを、この映画から頂きましたね。


ブラピがすごくかっこよかったけど、怒りに任せてテーブルをひっくり返したり、何かを倒したり、放り投げたり、物に当たり散らすのはいただけない。
アメリカ人て、本当にあんなことするのだろうか?


ソーシャル・ネットワーク
シナリオを勉強する人はぜひ見てほしい。
最初のシーン、ガールフレンドのエリカとの言い争う場面で、フェイスブックの創設者、マーク・ザッカーバーグという人物が見事に浮き彫りにされている。
彼は無神経な言葉でエリカを傷つけ、エリカに嫌われてしまう。
そのショックで彼はパソコンに向かい、ハッカーと化して、ハーバード大学学生寮の女子学生のデータを盗み、女子学生の人気投票のサイトを立ち上げ、大問題になってしまう。
その事件が彼をやがてフェイスブック創設へと導いていくのだが…。


ハーバード大学の学生だった鬼才マーク・ザッカーバーグが、瞬く間に世界最大のソーシャル・ネットワークフェイスブック』を創設していった実話をもとに作られた映画である。


20代にして彼は世界最年少の億万長者になったわけだが、その陰で、変り者のマークをずっと支え続けてくれた、たった一人の親友を彼は失う。


最後のシーン、マークがフェイスブックのページを見ている。
それは最初のシーンで彼と言い争いをしていた昔のガールフレンド、エリカのページで、マークはエリカの写真に見入っているのだ。
彼は何かメッセージを送ろうとして、ためらい、腕を組んで考え込む。
そこで映画は終了している。


にくい終わり方だね。彼の孤独を感じてしまう。
富を手にしたけど、彼は孤独なんじゃないだろうか。


占いでも、財と寿命には恵まれるけど、人間関係には恵まれないという宿命がある。


バランスの問題だけど、私は、お金よりも人に恵まれる方を選ぶなぁ。
人との会話が無かったら、映画を見ても、おいしいもの食べても、生きる張合いがなくなってしまう気がする。


そういう意味では、今まさにそんな感じで、金銭的には厳しいんだけど、仕事が暇な分、毎日いろんな友達と会えるし、彼らと楽しんだり、笑い合ったりしているから、不安も感じないでいられるんだと思う。
友人から元気をもらっているなぁとつくづく有りがたく思う。


今週も友達と3人で日比谷に『テルマエ・ロマエ』を見に行く予定。
映画も食事もおしゃべりも楽しみ。


            北千住のスピリチュアルな占い師  安 寿