先日、飯田橋のギンレイホールで『アメイジング・グレイス』という映画を見た。
『アメイジング・グレイス』というあの美しい歌は知っていたが、イギリス民謡なのかなあという程度で、その歌がどのようにして生まれたのか知らなかった。
その映画によると、なんとあの歌は、18世紀、奴隷船の船長がその罪を悔いて修道士(?)になり作詞したらしい。
(民謡ではなくて讃美歌だそうです。作曲者は不詳。映画では、船長についての細かい説明がなかったので詳細は不明)
で、映画は、18世紀、奴隷貿易廃止に尽力したイギリスの若き政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの実話をもとにしたもの。
もちろん彼は少数派。でも彼の情熱は、ついにイギリスを動かし、世界を動かし、歴史を変えていくのだ。
奴隷貿易をやめたら、それで潤っていた都市や港が衰退化する。
奴隷貿易でガンガン儲けている諸外国、特にフランスとの経済競争に負け、国力が衰退する。
なんか、これ、どこかで聞いたことありません?
原発を全部やめたら、日本の産業は海外に流出して、日本は空洞化する。
国際競争力に勝てない。
原発で潤っていた市区町村は衰退する。
福島の原発使わなきゃ、東京は大停電だ。
経済活動にもものすごいマイナスが出る。
企業も関西に逃げ出している。
なんて言われてたけど、あれなんだったんですか?
駅のエスカレーターまで止められて、一時はすごく大変だったけど、今はほとんど動いているし。
電力供給の不足よりも、原発被害の方がはるかに日本経済を悪くしている事実、原発擁護派の人たちはどう見てるんだろう。
先日、モーニングバードという番組ちらりと見たら、児玉龍彦さんという学者が、たぶん国会じゃないかな、なんか議場ですごく怒っていた。
広島の原爆20個分の被害があったのに、国は何をしているのかと。
えぇ!!原爆20個?
原爆一つ分くらいの放射能は出てるんじゃないかと思っていたけど、20個ですかぁ…。
ほんとに恐ろしい。
それでもまだ原発稼働させてる。
昨日も今日も地震があったのに。
原発は止めたって、すぐに安全になるわけでもないのに。
あと一か所、西の方か日本海側で福島と同じようなことがあったら、本州、四国、九州全域が汚染されちゃうんじゃないかしら。
そんなになったら、今だってかなり大変なのに、日本民族の存亡にかかわるでしょうに。
この期に及んで、まだ物質やお金に目がくらんでいる方々の気がしれない。
多少貧しくても不自由でも、子供たちが健康であってほしいと祈るような気持ちで、原発の今後を見守っている。
日本にも、ウィリアム・ウィルバーフォースが出てこないものか。
いや、そう望む前に、私たち選挙民が猛省すべきだ。真剣に一票を考えなければならない。
少しでもまともな議員を選ぶようにしなきゃいけない。ウィリアムを探し出さなきゃいけない。
もし選挙になったら、少なくとも、利権がらみのおじいちゃん政治家や、地元の利益優先、苦労知らずの二世三世議員じゃなく、できるだけ清潔な若き政治家に投票しませんか。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿