安寿の小径

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神の恵みとアメージング・グレース

8月2日のブログを書いた翌日、外出先から戻り、ポストを見ると、新聞が入っていて、『ブログ見ました』という付箋が貼ってあった。

私の拙い雑文を見ていて下さるご近所の方がいらっしゃるのだと、すごくうれしかった。


その方は、アメージング・グレースの歌について書かれた、7月16日付の朝日新聞「be」をわざわざ我が家のポストまで届けて下さったのだった。


どなたかは存じませんが、この暑さの中、本当にありがとうございました。
遅くなりましたが、この場を借りて、御礼申し上げます。


その記事は、「歌い継がれる祈り」として、アメージング・グレースを紹介している。

作詞者はジョン・ニュートンという牧師さんで、奴隷貿易で富豪となったのだが、乗っていた船が嵐に遭い、奇跡的に助かった。
人としての道を踏み外した自分さえ、神は加護して下さる。
彼はその時初めて神の愛の深さに気付き、それまでの自分を悔い改め、牧師となって、後半生を奴隷貿易廃止運動に捧げたのだそうだ。


その時作詞したのがこのアメージング・グレースという歌。


その詩の意味は、「驚くべき神の恵み、道にはずれた私をもお救い下さった」という感じらしい。


奇しくも彼は、1807年、英国議会が奴隷貿易禁止を可決した年に、82歳の生涯を終えたという。

その後アメージング・グレースは、建国時代の米国で、先住民族、黒人、貧しい移民たちが、神のご加護を願い、悲しみを癒す「お守りの歌」として歌い継いだのだそうだ。


あの「9,11」での犠牲者の追悼歌としても演奏され、アメリカでは第二の国家として、慕われているという。


日本では、若くして亡くなった歌手の本田美奈子さんが愛していた歌として有名だが、そのほかにも、アイヌ民族ジャズ歌手、熊谷たみ子さんがアイヌ語で歌ったり、沖縄では、沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」に、歌手の古謝美佐子さんが、琉球語で歌ったりしているのだそうだ。


どの方も、病気や民族的な差別や外国の支配に苦しむという経験をしていて、その思いがアメージング・グレースを歌わせたのだという。
熊谷さんは「経験しないと歌えない」、古謝さんは「思いがないとうたえない」と語っている。


苦しみを美しい歌に昇華して、神のご加護や癒しを祈る時、アメージング・グレースという美しい歌は、時代や国境を越えて人々を力づけ癒していく。
歌い継がれれば歌い継がれるほど、その歌に込められた人々の思いが、さらにその歌の癒しの力を強めていくのに違いない。


ここで、ひとつ誤解していただきたくないのは、神のご加護についてだ。


ジョンさんは、命を救われたことにより、神のご加護と愛に気付いた。これはこれでいいのだが、しかし、神のご加護とは、人間が考える幸運不運、幸不幸とは違うということを分かっていただきたい。


生も死も、神の目から見たら、どちらが不幸だとか不運だとかいうことはない。
この世かあの世か、どちらの世界で生きても神の目から見れば、同じこと。
むしろ、この世の方が仮の宿なのだ。


だから、早くこの世を去っても、決して不幸なのではない。不運なのではない。


同じように、苦労の多い人生だから、神に愛されていないのでもない。
神はどんな人間でも、同じように愛してくださる。
どんな人生を送っている人でも、その人が神を求めさえすれば、神は必ず応えて下さる。
あなたが神を見失っても、神があなたを見失うことはないのだ。
神の愛は、まさに「驚くべき恵み」そのものだ。


あなたが神の恵みに気付こうと思えば、神の恵みはどんな時でも、いたるところに存在している。
それに気付くことができれば、あなたはもうこの世の「不幸」とは無縁になる。
それが仏教でいう「悟り」なのだろう。
傍目にはどんなにみじめに見えたとしても、神の愛と恵みを日常的に感じていれば、本人はハッピーだ。


この未熟な私でさえも、そうありたいと志しているだけで、ずいぶんハッピーになってきている。ほぼ毎日、神の愛と恵みに気付き、感謝している。


今日も私は驚くべき神の恵み=アメージング・グレイスに気付き、感動し、感謝した。


部屋で瞑想をしている時、蚊に刺され、ちょっと痒かった。
蚊取り線香に火をつけようと思ったが、しかし、神様と繋がっている時に、殺生をしてはならぬと思い、20分くらい、刺されるままにしていた。
だが痒かったのは、ほんの最初だけ。
合計五か所くらい刺されたが、ほとんど痒くなく、後でキンカンをつける必要もないくらいだった。


瞑想する前、洗濯物を干していて刺されたときは、はじめっから猛烈に痒くて、なんどもキンカンを塗ったのにと不思議だった。


蚊の種類が違ってて、あまり痒くないやつだったんじゃないの?と、おっしゃる方もおられるでしょうが、じゃあ、なぜ、瞑想していた時、痒くない蚊が刺してくれたのでしょう?


誰が何と言おうと、私にはまさにアメージング・グレイス!!だったのだ。
今日も、命を脅かされることも、食べる心配もない生活に、感謝感謝!


 北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿