安寿の小径

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こんな日本に誰がした

オリンピックのボランティアが相当数辞退したみたいで(正確な数字は公表されていません)、五輪スタッフをこっそり募集してると4月24日の東京新聞こちら特報部』に、詳しく取り上げられているとの情報を友人がメールしてくれました。

 

早速その日の東京新聞を買ってきて開いてみるとその記事が目に飛び込んできました。

《大規模なスポーツイベント、スタッフ募集》《歴史を作る仕事をしよう》《会場案内スタッフを大募集》とかいうキャッチフレーズで、『今、ネットにこんな求人広告があふれている。大会名は示さず、募集している会社に聞いても口は重い。だがバイトの期間、仕事内容から見て、五輪、パラリンピック関連としか思えない。』(4月24日東京新聞こちら特報部』より)

 

こっそり募集はインターネットの大手求人サイトに「ざっと見て100件以上」あるらしいのです。しかし、オリ・パラとはっきり示している会社は一つもなく、施設に問い合わせても「登録しないと詳しい内容は答えられない」と、なんのイベントか聞いてもはっきり答えずはぐらかすところもあるとか。

でも働く場所時は国立競技場などオリンピック会場ばかりで、期間も7月から9月までとオリ・パラに重なります。

募集人数は5000人、時給1400円から2000円(経験、スキル、知識不問)

『そこで疑問が浮かんだ。アルバイトの業務に挙がっている「会場での誘導」「施設内の巡回」「来訪者の受付」などなどは、ボランティアが担うのではなかったか。まさか、同じ仕事で給料を払う人と、ただ働きの人がいることになるのか。』(4月24日東京新聞こちら特報部』より)

 

「ボランティアが辞退したら、また募集すればいい」と二階さんが失言して批判を浴びましたが、それでもボランティアとして残った方々、このことを知ったらどう思われますかね。

まず、ボランティア不足をアルバイトで補うことを知らされているのでしょうか?

もし知らないで、会場でその事を知ったら、ショックですよね。

都合の悪いことは隠そう隠そうとする、日本の政治の姑息さ。いやになります。

 

同新聞の23面『本音のコラム』を見てまたびっくり。

福島第一原発の汚染水を浄化処理して海に捨てる決定が内外で注目と批判を浴びるなか、放射性物質のトリチュウムを「ゆるキャラ」として解説する復興庁の広報が問題になった。』

「えぇっ!本当!放射性物質ゆるキャラに!」

そんなことを考えた人たちの感覚はどうなってるんでしょうね。

日本の復興庁は国民だけでなく、世界中からヒンシュクを買う事間違いなしですね。

 

こっそりアルバイトを募集した五輪組織委員会にしろ、復興庁の人たちにしろ、問題が出たら、その状況を国民にオープンにして、できることできないことを率直にはっきりさせて、国民に協力なり、意見なりを求めたらどうですか?

国民は、あなた方程馬鹿じゃありませんし、感覚もずっとまともですよ。

 

衆参3選挙で自民が全敗し、ひとまずほっとしました。

しかし、この後国の将来を大きく左右する総選挙があります。

今度の総選挙はこの国が軌道修正して民主主義を取り戻していくか、金と権力にしがみつく者たちをそのままにして、平和憲法を改悪し、独裁国家的になって、どんどん国力を失っていくのかがかかっています。

大げさではないのです。日本は今や危機状況にあるのです。

 

『一億総中流』と浮かれていた日本はどこへやら、今や国民の6人に1人が月10万円以下で生活している貧富の格差の甚だしい国となり果てました。

ワクチン接種率もOECD37か国中日本は最下位、PCR検査率はOECD37か国中36位で最下位はメキシコですが、そのメキシコにワクチン接種率では後れを取っているのです。

イギリス人記者から「そんな状況でオリンピックがやれるのか?」と菅総理が質問されたという話も聞きましたが、本当にその通りの状況です。

 

ワクチン接種で集団免疫の確保が今後の各国の経済回復にとって最重要であることは明らかです。

世界各国がワクチンでコロナの脅威から逃れ、人的交流や貿易が盛んになった時に、日本が出遅れたら悲惨なことになります。

 

日本の現状を少しでも変えるために、日本の民主主義を大切にする人、国民の安全や利益や福祉をきちんと考えてくれる人に政治を託しましょう。

これからの選挙は棄権しないで、是非投票に行ってください。

 

 

 

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