安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

辰巳天中殺

2012年は壬辰の年。
寅卯の天中殺が2月3日に終わり、辰年巳年の天中殺、辰巳天中殺が始まる。


天中殺って何?という方に、簡単にご説明しよう。


東洋占星術では、十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を組み合わせて占う。
十干は空間を表し十二支は時間を表す。
十干は10個、十二支は12個あるから、甲と子から順に組み合わせていくと最後の癸酉の次、戌と亥には干がなくなる。
つまり、時間があって空間がない部分ができる。
それが、甲子から癸酉までの干支を持つ人の天中殺となる。


干が無くなった戌と亥に、十干の初めの甲を組み合わせ、甲戌と順に組み合わせていくと、十干の最後の癸に十二支の未が組み合わさった後、今度は申酉が余る。
甲戌から癸未までの干支を持つ人の天中殺は申酉となる。
こんな風に組み合わせていくと、天中殺は、戌亥、申酉、午未、辰巳、寅卯、子丑の6種類になる。
(天中殺は、生まれた年ではなく、生まれた日の干支で決まる。)

天中殺というのはつまり時間があって、空間がない時。
空間というのを、場所や世間、社会と考えると分かりやすい。


人が成功するためには、「時と所を得る」ことが必要だと言われている。つまり、時代やタイミングや時期などの「時」と場所がぴったり合致して初めて成功するという事だ。


天中殺というのは、時間があって空間が無い時期の事、つまり時間はあるが、世間や社会の応援が無い、活躍の場所が与えられていない時期という事だ。
一般的に、天中殺というと、悪い事が起こると考えられているが、そうではない。


算命学では干を空間の神様、支を時間の神様と考え、天中殺の時は、空間の神様、つまり場所や世間とのご縁をつなげてくれる神様がいないと考える。


天中殺は、努力しても、神の応援が無く、現実的な成果が得られない時期なのだ。
しかし、現実的な成果は得られないが、努力したことの記憶は残る。
つまり、実利や現実的な成果、世間とのご縁が必要な活動には向かないが、精神的な活動にはよい時期なのだ。


趣味や勉強や旅行など、精神的な充実を図るのは大いに結構。
恋愛はいいが、新しい人生のスタートになる結婚などには向いていない。(ただし一部例外はある)
転職、開業、開店、起業なども、成功するのは難しいだろう。
車だとか家だとか、大きな買い物もやめた方が無難という事になる。


天中殺の時は、現状維持で、自分磨きの時。自分を高める時と心得ること。
そして、世間が味方してくれないこの時期、争っても勝ち目がないので、万事受け身で、謙虚に過ごすのがトラブル回避の秘訣。


さて本題の辰巳天中殺について語ろう。

辰巳天中殺の人は、自分自身の心が欠けていると算命学では考える。
だから、全て体験的な事柄から心を形成していかなければならない。
心を育てていくために、たくさん経験が必要だから、理論より実践の人となる。


若い頃は極めて現実的だが、年齢を重ねてから奉仕活動などに目覚める人も多い。
よく言えば、常識にとらわれない人だが、悪く言えば、常識はずれだったり、ユニークな言動の人が多く、なかなか理解されにくい面や、誤解されやすい面があり、味方も多いが敵も多くなる。


人とぶつかることも多く、苦労するが、雑草のようにしぶとく、逆境に強い。
どんな立場や環境に置かれても、やがては自分自身の世界を確立していく。


長男長女に生まれたとしても、自分の生まれた家系の精神的なはみ出し者で、精神的に自分の家系と融合しづらいものを持っている。
生家を離れ、自分自身で家系を作り上げていく逞しい初代運。


性格的には庶民的大衆的でさっぱりしている人が多いが、権力や、体制の圧力に対しては決して従順ではない。
どのような人とでも交わっていける社交性を持っているが、心のどこかに、他人に迎合しない頑固さも持ち合わせている。


辰巳天中殺の人が気を付けなければならないことは、物質主義に陥らないこと。
人間としての視野の広さを身に付け、人を生かす生き方を心がけて行くこと。


かく述べてきた私自身、辰巳天中殺であります。
本当に、若い頃は現実的で、この私が、神様なんか信じるとは思っていなかったが、今は神様とともに生きていると実感している。
そして奉仕活動も始めた。
私の人生はけっこう波瀾万丈で、様々な体験から心を形成してきた。
まさに辰巳天中殺を生きてきたなあと、このブログを書きながらしみじみしてます。


2012年13年と、どんな経験をするやら。
何が起ころうとも、エゴを捨て、損得勘定を捨てて、人を生かす生き方を心がけます!