先日パソコンをネットにつないだ瞬間、いきなり画面が暗くなり、真っ赤な警告文が浮かび上がり、びっくりするほど大きな警告音が鳴り響いたのです。
女性の声で、「あなたのパソコンはトロイの木馬というウイルスに感染して、使えなくなりました。画面を閉じたり、シャットダウンするとパソコンがダメになり使えなくなります。すぐにマイクロソフトにご連絡ください。」と繰り返しています。
何事が起ったのか、とにかくこのけたたましい音だけでも止めたいと焦り、パニックになりながら、画面右下の電話番号に電話しました。
すると、たどたどしい日本語で、マイクロソフトの社員だという人が電話に出て、「名前と電話番号を入力してください」というので、それに従い、また「今から、私の言うとおりにキーボードを操作してください」というので、多少の危険性を感じながらも、とにかく鳴り続けるすごい警告音を消したくて、相手の言う通りにしたところ、相手がリモートで、私のパソコンに入り込んできました。
「私は怪しいものではありません」と、自分の顔写真と英文の経歴書を送って来ました。
写真は白人男性の写真でしたが、話している人には東南アジア独特のなまりがありましたので、これは詐欺かもと思い始め、「なぜ、セキュリティが入っているのにいきなり感染するのか」とか、こちらの疑問をぶつけるのですが、相手は答えず、「はい、これも、これも、これも、みんな使えなくなりました」と、訳の分からない画面を見せて、赤線で囲み、とにかく私のパソコンがダメになったと印象付けようとします。
「ではどうしたらいいのか」と聞いた途端、「個人のパソコンだから修理に五万円かかります。」と言います。
これは詐欺だと確信し、シャットダウンしたかったのですが、パソコンがダメになると警告されていたので、嘘とは思いつつ、万が一という事もあるので、「今、あなたの説明をゆっくり聞いている時間がないので、画面を閉じます」というと、「あなたは馬鹿です。本当に馬鹿です。バカバカ」というので、馬脚を現した相手に「なんとお粗末」と吹き出しそうになりながらパソコンの蓋を閉じて、すぐに近所のパソコン修理のお店に持っていきました。
その修理屋さんに来た同じ被害に遭った人は、私で4人目だったそうです。
リモート操作を外してもらい、他に有害なソフトが入れられていないかどうか調べてもらい、2200円の修理代をお支払いし、全てが終了しました。
もしこのような事が起こったら、ためらわず、開いたページの閉じるマーク「×」をクリックして閉じるか、シャットダウンしてください。
警告文の閉じるマークの「×」を押すと拡散してしまうので、ご注意。
私の所にはオレオレ詐欺の電話がないと油断していたら、こんな詐欺に遭ってしまいました。
携帯電話でも同じようなことが有るらしいので、迷わず電源オフにしてください。
皆さん、詐欺には気を付けましょう!
2200円の修理代もさることながら、それより、老い先短い自分の大事な4時間余りの午後の時間を、イライラ、ドキドキ、ヒヤヒヤ、心臓バクバクなど、マイナスの感情を掻き立てられ、振り回され、荒らされてしまったことが何より悔しいです。
後で息子に、「バッカだなぁ、マイクロソフトが警告なんかしてくるかよ。その前にウイルスソフトが反応するだろうよ。」と、思いっきり馬鹿にされましたが、全く息子の言うとおりで、返す言葉もございませんでした。
ちなみに、その事件が起こったのは、家人がいないような時間帯、14時頃でした。
夜なら息子に相談できたのに、その時間帯を避けたのですかね。
『詐欺師は、相手をあの手この手で追い込み、パニックを起こさせる』というのは聞いていましたが、自分もまさにその手にのってしまいました。
まだまだ修行が足りないようです。良い勉強になりました。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿