安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

ストレスは怖い

年を取ると身体だけではなく、心も弱くなります。

ちょっとしたことが、すごいストレスになるのです。

昔母に「年を取ると、ちょっとしたことがスゴいショックなんだから、そんなきつい言葉で言わないで頂戴。」と言われたことがありましたが、今、その時の母の気持ちがよく分かります。

 

昨年から今年にかけて、身体の不調が続き、特に歯の治療がうまくいってなくて、それが最近結構なストレスになっています。

数十万円もかけて治療した歯が二本、もう一年近く調整してもらっているのに、いまだにどうもしっくりこないのです。

噛めないわけではないのですが、ちょっとした弾みに舌をかんだり、舌が擦れたり、時々痛かったり不快な事が多く、長くこの状態が続いたら舌癌になるのではないかと心配になりだしてきました。

 

その上一月下旬から確定申告の準備が始まり、それがようやく終わったと思ったら、スマホにしょっちゅう『容量が足りない』という警告表示が現れるようになり、必死の思いで機種変更して、その使い方に悪戦苦闘しているなかでレンジが故障し、買い替えることになり、私にとってはストレスの連続でした。

若い時なら新しいものに変えることは喜びだったのでしょうが、知的年齢も老化すると慣れているものが一番になるのです。

 

お若い人にはわからないでしょうが、パソコン、スマホ関係は一部の高齢者にとってはチンプンカンプンなのです。

細かい字でびっしり書かれた文に「同意する」かどうか求められ、「簡単に同意して大丈夫かな?」と不安になり、かといって細かい文字を読む気にもならず、そのあたりで躓きます。

或いは、aかbかcかの選択を迫れらるのですが、aを選んだらどうなるか、bやcを選んだらどうなるのか分からないので、途方にくれます。

説明書を読んでも、知りたいことが書いてないのです。

或いは説明書を読んでも単語の意味が分からない。

スマホやパソコンは便利ですが、うまく使いこなせない人間にとっては本当にすごいストレスです。

 

ストレスが体に悪い影響を与えるという事は知っていましたが、今回ホントにそれを実感しました。

スマホと格闘していると、目が痛くなり、肩が凝り、口の中はカラカラ。

ギブアップして休憩するのですが、分からないという不安が胃のあたりにとぐろを巻いて、ドヨンと重く、食欲がなくなります。

 

これではいけないと、気持ちを切り替え、食事の支度をしようかと思うのですが、食欲がないので情熱が湧きません。

ぐったりして出るのはため息ばかり。

 

3年ほど前、私の知人二人が偶然同じころに、一人は仕事のストレスから、もう一人はご主人の病気のストレスから、次第に痩せ始めてしまったのです。

2人とも以前は私などよりずっと元気で、よく運動もしていたのに、一年後には頬もげっそりこけて、ガリガリにやせてしまいました。

歩き方もフラフラと力なく、ゆっくりです。いわゆるフレイルという感じ。

元気な方たちの変わりようにびっくりし、そんな風になるにはどんな事があったのだろうかなどと思っていたのですが、今回の経験で、はたから見れば大したストレスではないようでも、本人にとっては深刻で、小さなものでもそれが重なれば、軽いうつ状態になり、それが悪化する危険がだれにでもあると実感しました。

 

私の場合はここ4,5日のことなので、今が頑張り時です。

今朝目覚めた時も胃のあたりが重く、気分がどんと落ち込んでいたので、これは危険だと思い、1時間半瞑想しました。

そのお陰で気持ちが少し軽くなり、やる気も出て、今このブログを書いています。

胃のあたりはまだすっきりしませんが、何とか食事はとれるようになりました。

スマホもやっと基本動作を覚えたので、何とかメールも電話もラインもできます。

電子レンジもホントに使いやすい、単純に温める機能だけのものを選び、やっと届きました。

 

何とか危機を脱した感がありますが、また歯科治療でどうなる事やら。

 

自分の気持ちが落ち込んでどうにもならない時はやっぱり瞑想の力にすがるしかありませんね。

頭ではわかっているのです。そんなに心配することはない、取り越し苦労だ、考えすぎだと。

でも困ったことに身体に理性の言葉が届かないのです。身体が反応してしまうのです。その危険を今回すごく感じました。

本当にストレスは怖いものです。

 

今回の経験で気づいたことは、一人暮らしの老人は全てを一人で背負わなければならず、危険と隣りあわせだという事です。

困りごとを共有できる配偶者や家族がいれば、それほど落ち込まなかったと思いますが、私も一人暮らし、先に述べた友人の一人も一人暮らし、ご主人が入院した友人も、ご主人が入院したことで一人暮らしに近い状態でした。

 

これからも一人暮らしの高齢者がますます増える一方です。

アーミッシュのネットワークは望むべくもありませんが、一人暮らしの高齢者を見守る高齢者同士の地域活動が必要かもしれませんね。

 

 

 

             北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿