安寿の小径

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復活祭のプーチン

4月24日はキリスト教の復活祭の日でした。

十字架にかけられ亡くなったイエス様がその3日後に復活されたことを祝う日で、ロシアの正教会でもプーチンウクライナ侵攻を祝福したキリル総主教によって盛大に復活祭が執り行われ、ウクライナの都市や町や村を破壊し、民間人まで容赦なく殺し続けているプーチンも出席して、ずうずうしくも『平和の祈り』でキャンドルを持って、大きく十字を切っていました。

心なしかその目にはいつもの鋭さがなく、場違いなところに来た子供のように自信無げで、キョトキョトしているように見えました。

人を愛さず、自分のために平気で人を殺すような人間は、結局、神の愛も信じられず、神の罰だけ恐れているからでしょうか。

 

世界中に宗教があるのは、不条理に満ちた苦労の多いこの世に生きる人間が心の平安を神に求めるからでしょう。

ですからほとんどの宗教が神の愛や平和を説いていると思います。

そして宗教を信じるとは、その宗教の神の言葉を自分の生活の中で実践していくことだと思うのですが、まさにプーチンはエセ信者の一つの典型を、極端な形で示してくれました。

 

しかしプーチンを笑える人は少ないのではないかと思います。

実際に神を信じると熱心に教会に通っている人たちの中には、他の宗教を否定したり、そのため戦争までしたり、宗教の形だけをまねて、自分が宗教家であると勝手に思い込んでいる人、自分は神じゃないからできないと、神の言葉を実生活で実践しようとも思わない人、実際には実践していないのに、実践していると勝手に思い込んでいる人などなど、世の中はエセ信者で溢れています。

むしろ、神の言葉に従って愛を実践して生きている人の方が少数でしょう。

 

かくいう私も、この年になってさえ、なかなか実践できません。

世界の平和を願うなら、まず自分の心が平和でなければならないし、自分の周囲も平和にしなければならないことを知っているのに。

にっくきプーチンではありますが、私も彼を笑えない一人です。

 

プーチン一人のために、世界中の経済が混乱して、これから世界も日本も物価高で大変だと思います。

でももしかしたらこれは今までの大量生産大量消費の終わりの始まりになるかもしれません。

またロシアから輸入できない化石燃料天然ガスの代わりとなる自然エネルギー開発に、日本も本気で取り組むきっかけとなるかもしれません。

原発にだけは頼らないでほしい!)

食料自給率の低かった日本がそれを見直し、荒れ果てた田や畑がよみがえるチャンスかもしれません。

 

すでに、不足する小麦の生産アップを政府が後押しするらしいという話も聞いていますし、全国7か所の自治体で、それぞれの土地にあった脱炭素社会に向けてのエネルギー政策も始まるらしいです。まさに斎藤幸平さんが言ってた地域が管理するエネルギーになるかもしれませんね。

 

ピンチが新しい世の中のためのチャンスになることを祈っています。

そのためなら、多少の不便さも、貧しさも耐えなければ。

私たち世代は、終戦後の貧しさを子供の頃に経験してますので大丈夫、自信ありです。

 

 

 

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