安寿の小径

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理想を目指した政治家ゴルビー 

3日、旧ソ連の元大統領、ゴルバチョフ氏の葬儀が行われました。

ゴルビーゴルバチョフ氏の愛称で尊敬と親しみを込めて使わせていただきます)は私の尊敬する政治家の一人で、心からご冥福をお祈りいたします。

 

ゴルビーの評価は東西で分かれますが、世界平和に大きく貢献した人物だったことは万人が認めざるを得ないでしょう。

ロシアではソ連を崩壊させた人として、あまり評価されていないようですが、ソ連崩壊はゴルビーの望んでいたことではありませんでしたし、彼のせいでもないと私は思っています。(ソ連崩壊については専門家がいろいろ述べていますので、ご参照下さい。)

 

長年の時代遅れの経済政策がソ連経済を低迷させ、国力を衰退させ始めていた時に大統領に就任したゴルビーは、国力を回復しようと、それまで一党独裁言論の自由がなかったソ連に、グラスノスチで情報公開、言論の自由をもたらし、ペレストロイカで政治改革を試み彼の理想とする社会民主主義的なソ連を目指そうとしたようですが、うまくいかなかったのです。

 

私の勝手な、何の根拠もない憶測ですが、ゴルビーが生まれるタイミングが時を得ていなかった気がします。

彼の理想は正しかったのですが、その当時のソ連にはスターリン時代からのゴリゴリの共産主義者がまだたくさん生き残っていて、また一般大衆もソ連時代の前は封建主義国家でしたから、力の政治には慣れていても民主主義がきっちり根付かなかったのではないでしょうか。

だからいとも簡単に、プーチン氏のような独裁体質の男が政権の座につき、時代を逆行させられたのではないでしょうか?

 

社会主義ではなくなったロシアが、今はプーチン氏の独裁によって、民主主義が形骸化され、情報統制され、再び言論の自由が無くなり、人民が抑圧されています。ウクライナで何が起きているのか多くの国民は正しく知ることができません。

 

プーチン氏と関係の深かったロシアの富豪、エネルギー関連会社副社長のスペインリゾート地での一家心中?ロシアの3大銀行の一つのガスプロムバンク元副社長がモスクワ市内の自宅で一家心中、この他プーチン氏と関係の深かった天然ガス業界の大物二人が相次いで自殺。

9月1日にはロシア第2の石油会社会長が入院先の窓から転落死と、プーチン氏と関係の深かった富豪たちが今年に入って相次いで亡くなっていて、スパイ組織出身のプーチン氏は独裁者であるばかりでなく、暗殺者、テロリストでもあるのかしらと疑いたくなります。

 

そんな疑いをもたれるプーチン氏ですが言論の自由がないとはいえ、まだ国民の支持を失っていないようですが、ウクライナとの戦争に勝ったとしてもその後は、多くの西側諸国の信頼を失い、経済的にもかなり厳しい国とならざるを得ないでしょう。

その時初めて、国民はプーチン離れを起こすのでしょうか?

 

ゴルビーソ連崩壊の引き金になったクーデターが起きた時、時の国防相が武力鎮圧を進言しましたが、権力を失うのを覚悟で『人間の命より重い政治目標などない』と言って平和的解決を選んだのだそうです。

 

1991年12月25日のゴルビーの退任演説を引用させていただきます。

「我々は世界に対して、国を開き、他国の問題に介入することや、自国外での軍事力行使を放棄した。そしてその代わりに信頼や結束、尊敬を得る事が出来た。我が国は平和的で民主主義に基づいた現代文明の変革を担う礎に加わったのだ。」

 

プーチンさんよ、この退任演説を何とお聞きなさる。

だから恥ずかしくて葬儀に参列出来なかったのでしょうか。

 

台湾有事で国民に危機感をあおり、軍事費増強を企んでいる日本の政治家たちにもこの演説を読んでほしいものです。

国民の税金を安倍のマスクで散財した安倍氏国葬で、また散財しようとしています。

国民一人当たりの借金が1000万円だというのに。

 

日本にも政治改革ペレストロイカが必要だし、国会に提出される真黒に塗りつぶされた資料をみるたび、日本にもグラスノスチが必要だと思います。

岸田総理大臣、あなたは日本をどんな国にしようとしているのですか?

ビジョンをお示しください。

 

日本にもゴルビー氏のような民主主義的、かつ平和的国家を目指すような政治家の出現が待たれます。

 

さようならは言いません。再見ゴルビー!ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

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