2月初めごろだったか、『妻(ツレ)に龍が付きまして』(東方出版)という本を友人から借りて読みました。
著者の小野寺S一貴氏の実体験をもとに書いたノンフィクションです。
小野寺氏の奥様ワカさんに憑依(?)した龍神ガガ様と、小野寺ご夫婦の関わり合いを通して、いつの間にかスピリチュアルな世界について、分かりやすく、楽しく学べたという感じの本でした。
ワカさんに付いている龍神とは自然霊と呼ばれる、一度も物質化した事のない霊的エネルギーで、主に神社に祭られている高級自然霊の手足となって働く役目を持っています。
ですから『龍神』と一応『神』と言われていますが、霊的には高級自然霊より人間のレベルに近いので、感謝されたり大切にされたりすることをとても喜びます。
『無償の愛』とまでは悟りきれていないようです。
人間の守護霊には、主護霊、指導霊、支配霊、補助霊がいて、ほとんどが人霊だそうですが、出会いなどをコーディネートする支配霊には、たまに自然霊がついていることもあるそうで、ガガ様もきっとそうなのでしょう。
本を読み終わった次の日、猫の餌を買いに隣町のホームセンターへ向かう途中の事でした。
自転車で川沿いの道を走っている時、ふと前方の空を見上げると、青空にくっきり、龍の形をした雲が浮かんでいたのです。
「あっ、龍みたい」と思った瞬間、脳裏に、なぜか浮世絵の歌舞伎役者の様に、広げた両手(前足?)を胸の位置に構えてポーズを決めた白龍の半身像が浮かんだのです。
今まで私を守護して下さっていた白龍が姿を見せたのだと直感しました。
私はワカさんを真似て、その白龍に『雲』という名前を付けて呼ぶことにしました。
隣町のそのホームセンターまでそこから5個の信号を渡らなければいけないのですが、なぜか頑張ればぎりぎり渡れる感じで、5個の信号を全部ノンストップで渡り切りました。
本の中に、確か龍神はタイミングをつかさどると書いてありました。
なるほど、龍神は早速そのパワーを見せてくれたのでしょう。
帰りもまたぎりぎり通過できる感じで一度も信号待ちしませんでした。
信号待ちは好きではありませんが、でも全部ノンストップというのは正直この年齢ではすごく疲れる事でした。
信号待ちで適度に休んでいたのだなと、改めて信号待ちの効用に気付いた次第です。
張り切ってくれた雲様には申し訳ないのですが、「雲様、年寄りなので、その辺りよろしく」とお願いしました。
それ以来、ジムに行って混雑している時も、勘が働くというのか、使いたいマシーンを待つことなく、スムースに使えるし、お風呂が込んでいて洗い場がいっぱいの時でも、私が湯船から出た途端、さっと洗い場がひとり分空くのです。
それは本当に申し訳ないくらい、グット タイミングなのです。
仕事も、今の所、いつもよりずっと繁盛しています。
嬉しいことで、仕事第一に励んでいますが、その分、今迄のようにのんびりしている時間が無くなりました。
ブログを書くための、まとまった時間がなかなか取れなかったり、楽しみにしていた歌の会をキャンセルしたり、仲間とお茶を飲む時間が半減したり、相手をしてもらえない猫の不機嫌をなだめたりと、いろいろありますが、それでも仕事が多いというのは、とても気持ちが充実するもので、毎日心地よい緊張感に包まれて、時間をやりくりしています。
もちろん毎日のお祈りの時間には『雲様』の名前も加えて感謝をしています。
私は、ワカさんの様に雲様と会話出来ないし、あまり気配も感じないのですが、毎日のちょっとした出来事の中にちょっとした喜び事が増え、龍神の『雲様』の働きを感じ取ることができるようになってきました。
現世的なご利益を望みすぎるのは正しい信仰ではありませんので注意が必要ですが、霊的な存在に守られているとこんなにもはっきり実感できる事は、大きな喜びであり心の支えです。
もちろん今までも小さな奇跡を頂くたびに神の存在を感じ、感謝してきましたが、龍神はもっと私の身近にいて、細かく気配りし、お世話をして下さっている感じがします。
そして私と一緒に体験し、学び、向上していく存在のような気がするのです。
小野寺氏がこの本を書いた目的は「日本中の人が龍神と友達になって幸せになってほしい」という事だったと思いますが、私も心からそう思います。
ちょっと注意深くなって、あなたも、あなたにピッタリな龍神を見付けて下さい。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿