安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

憑依について

先日見えたお客様に「先生、私、先日、霊能者に霊が二体ついていると言われちゃったんですけど、ついてますか?」と心配顔で質問されました。


「私は霊能者ではないので、霊視することは出来ませんが、もしあなたの体調が悪くなければ、憑依されていても、ご心配ありませんよ」と申し上げました。


皆さんが心配するような悪い霊に取りつかれることは、滅多にある事ではありません。
よほどの霊媒体質の人か、或いはものすごく落ち込んでいたり、いわゆる『心霊スポット』と言われるような未浄化霊がウヨウヨいるような場所へ行ったりしない限り、普通は大丈夫です。
普通の元気な人と悪霊は波長が違い過ぎるので、憑依できないのです。


もし本当に人をコントロールしたがっているような悪霊に取憑かれたら、体調が悪くなるし、気持ちも激しく落ち込みます。
でも、鑑定にいらしたお客様はとてもお元気そうでしたから、悪霊には取付かれていないので、大丈夫だと申し上げました。


この世に執着を残してあの世に行けない霊を未浄化霊と言います。
その執着にもいろいろあって、幼い子を残して亡くなった母親などが、子供を心配するようなものから、恨み、憎しみといった怖いものまであります。


悪霊と呼ばれるのは、復讐心だとか、憎しみだとか、怒りや嫉妬だとか、否定的な執着心をかなり強く持った霊の事です。
そうした悪霊は人に憑依して自分の思いを満足させようとしますから、支配しやすいように憑依した人から生気を奪います。
軽いものであれば、ひどい肩こりのような感じで、だんだん気分が暗くなり、考え方がネガティブになっていきます。
ひどい時は肉体や精神の病気になることもあるようですから、度胸試しと称して、戯れに『心霊スポット』などには行かないことです。


悪霊とは言えないような、それでも何かの執着を持った未浄化霊に憑依されることは、たまにあるようです。


私の友人ですが、多少霊的に敏感な人ではありますが、カラオケで『天城超え』を情感たっぷりに歌っていたところ、どうも憑依されたらしく、その後しばらく恋愛がしたくてしたくてたまらなくなったそうです。


私の友人ですから、中年をとっくに過ぎてます。独身なので、恋愛しても問題ないのですが、気持ちはあるのに実際その対象になる男性が表れず、結構イライラして辛かったと言ってました。
まあ、二週間くらいで自然と元に戻ったそうですが。


歌っている時に、誰かを愛している女性の気持ちになりきっていたので、同じ切ない気持ちを抱いて亡くなった未浄化な霊が憑依してしまったのでしょう。


悪意はないけれど未浄化な霊たちは、人に憑依してやろう思って憑依してしまうのではなくて、同じ波長を感じた人にすっと引き込まれるように憑依してしまうのだそうです。
自分が人に憑依していることすら、気付かない霊もたくさんいるのだとか。


憑依して、この世の人と同じ体験をし、同じ感情を味わい、自分の思いが満たされたり、執着が吹っ切れると成仏していくのだそうです。


憑依された人は、なんだか日頃の自分と物の感じ方や考えが違うなあとか、何かにすごく執着してしまうなあとか、思ってもいなかった言葉を突然口にするとか、多少の違和感を感じつつ、日常生活を送っているようです。


憑依した霊の執着が取れて、その霊が成仏すると、その霊は憑依した人に感謝して、何かの時にその人の守護霊になってくれることもあるそうですから、悪い霊でなければ、憑依を恐れなくてもいいのです。


『類は友を呼ぶ』ですから、あなたに憑く霊は、あなたと同じ波長の霊です。
あなたの魂の波長が高ければ、悪い霊は寄ってきません。


だから、日々、否定的な感情や執着はなるべく早く手放して、明るく親切で、元気な気持ちで正しく生きることが大切なのです。




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