女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、将来乳がんになる事を予防するため、両乳房の切除をしたそうですね。
なんでも、「BRCA1」という遺伝子に変異が見つかり、乳がんになる確率が87%だと分かったためだという事ですが、両方の乳房を切除しても、乳がんになる危険性はゼロにはならないという事だし、乳がんになったとしても、早期発見なら乳房を切除しなくても済むし、ましてや死ぬとは限らないのに、まだ37歳という若さでどうしてと、まず思ってしまいました。
彼女のお母さんが、がんで、長い闘病生活の末、56歳で亡くなったことが、その不安の大きな原因だったらしいのですがね。
不安は本当に曲者です。事実を引き寄せますからね。
確かに、私も、母親と同じ年齢で同じがんで亡くなった方を知っていますから、彼女の不安も分かる気がします。
でもそういう方は、私の人生ではたった一人しか知りません。
反対に、早く亡くなった親を持つ人が、親のその年齢になるのをとても恐れていたけれど、何も起こらず、なんであんなに心配してたんだろうと述懐しているケースは、たくさん知っています。
自分の人生だから、どんな選択をしたって自由です。
だから私は彼女のとった行動を批判するつもりはありませんが、残念には思います。
皆様にも、この問題をスピリチュアル的な視点から考えていただきたいと思うのです。
スピリチュアル的な観点から言えば、肉体は単なる物質であるばかりではなく、神聖な魂の宿る神殿のごときものです。
この現世を生きる間だけ、神様からお借りしているのです。
だからどんな肉体でも愛し、大切にしなければなりません。
人間の肉体は魂の在り方と深く結びついています。
そして、どの人の肉体にも、病気になりやすい弱い部分強い部分が有ります。
病気の原因はカルマ的なものと、霊的なものと、肉体の酷使によるものと大きく三つあるようです。
この三つは複雑に絡み合っている場合が多いので、はっきり分けられるものでもないと思いますが、カルマ的なものとしては、カルマの法則、つまり『自分の蒔いた種は自分で刈り取る』という法則に従って起こる病気です。その病気を患う事によって、自分の犯した罪を償うのです。
霊的な病気というのは、その人が、霊的に進化向上するために経験しなければならない病気です。
その病気と闘う事によって、霊的に目覚めたり、新たな人生と出会ったり、何らかの大切なメッセージに気付くのです。
肉体の酷使というのは、過労や暴飲暴食、睡眠不足など肉体の注意信号を無視するために起こる病気です。
アンジェリーナさんは、ニューヨークタイムズ紙に投稿した文章の中で「人生には多くの挑戦を伴うが、受け止め、コントロールできるものを恐れるべきではない」と書いているそうですが、精神的な不安をコントロールして、「病を恐れない強い魂」を養うという選択もあったのにと残念に思います。
スピリチュアル的な観点から言えば、乳房のトラブルを抱えた人は、母親との間に確執が有り、母親を許していない人に多いそうです。
自分の経験したことを嘆くのではなく、その経験から学びましょう。
そして、親といえども、不完全であり、未熟であり、子供を愛せない場合だってあるのだという事実を受け入れてください。
乳房のトラブルのもう一つの原因としては、良い親になろうとして無理をしすぎている人も乳房にトラブルを抱えます。愛する者の為に自分を犠牲にして、無意識のうちに彼らを恨んでいたりします。
或いは、『〜ねばならない』という気持ちが強すぎる人、自分に対して要求が多すぎる人も、母性を発揮する際に、とても支配的になったり、強制的になったりして、乳房のトラブルを抱えることになります。
私自身も乳房のトラブルを抱えた時期が有りました。幼い時からの母との確執、『ねばならない』人間でしたから。
何か病気になった時は、病気が伝えるメッセージを考えてください。意味なく病気することはないのですから。
でも、アンジェリーナさんの事で、つくづく『貧しきものは幸いなるかな』を実感しました。
だって、手術には相当なお金が必要だそうですよ。
手術するかどうか、彼女は相当悩み苦しんだでしょうけど、貧乏人には選択肢はありませんから、悩む必要無いですもんね。
貧乏人は病気にならないよう、心を鍛え、不安を手放しましょう。
そして自分の体の声に耳を傾け、身体を大切にしてください。
私も食べ過ぎ注意しよう〜っと!
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿