安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

亡くなった方からのメッセージ

この八月、二人の友人が亡くなりました。


一人は7歳年上の茶飲み友達。
去年の八月、彼女はとても元気で、二人で食事をしたりして、その時には彼女のいない今年の八月など、想像もしませんでした。
とても不思議な感じがします。


がんと診断された時にはもう手遅れで、入院して3カ月余りで、彼女はあの世に旅立ちました。


この年になれば、たいていの人は、健康診断で、一つや二つ、引っかかるところが出てくるものですが、彼女はいつも全部クリアーしていました。
彼女は一人暮らしでしたが、毎日の食事に手を抜くこともなく、もきちんと手作りし、早朝の散歩を欠かしませんでした。
茶飲み友達の中で、一番規則正しい、健康的な生活を送っている人だと、仲間の誰もが思っていたのに、本当に、人の寿命は分からないものです。


もう一人の友人は、私の中学生時代の同級生でした。


彼女も一人暮らしで、自宅で亡くなっていました。
彼女は二人姉妹で、お姉様は一人暮らしの妹をいつも気遣って、こまめに連絡をなさっていたようです。
亡くなる前の晩にも電話していて、その時もいつもと変わらなかったのに、翌日彼女を尋ねた時には、すでに亡くなっていたのだとか。


死因ははっきりせず、でも苦しんだ様子が無かったので、それだけが救いですと、連絡を下さった時、お姉様がおっしゃっていました。


スピリチュアリズムでは、死はあの世に誕生することだと考えます。
肉体という鈍重な衣を脱ぎ捨てて、自由な霊魂となって、この世に生まれる前にいた世界に帰るのです。


世の中には、霊魂の存在を否定する人たちがたくさんいます。
そういう方々に、私たちが霊的存在であると無理に信じて頂こうとは思いませんが、唯物主義的な先入観を捨てて、子供のように素直になれば、私たち人間が、死んだら無になってしまう、ただの物質的存在ではなく、霊的存在でもあるという事に気付くチャンスは、日常的にたくさんあります。
その事を自分で体験することもあるでしょう。また他人の経験を見聞きする事もあるでしょう。


友情や愛情で結ばれた人やペットが亡くなると、6割以上の人が、亡くなった人やペットから、なんらかのサインを受け取るとスピリチュアルな世界では言われています。


今回も、茶飲み友達の一人が、ちょうど友人の亡くなった日時に、真っ黒なトンボを見たと言います。
きっと、一人だけ東京を離れていたその人に、彼女がお知らせに行ったのかもしれないと、仲間内で話しています。


私自身も、母が亡くなって間もないころは、母のつけていた香水の香りを度々感じることが有りました。
それから風鈴の音です。母が亡くなったのは2月ですから、まだどこの家でも風鈴はつるしていません。
それなのに、家の中や道を歩いている時など、ふと風鈴の音が聞こえるのです。
ガラスの風鈴の音ではなく、いつも金属でできた風鈴のような、澄んだ音色でした。


母の香水の香りを感じたり、風鈴の音を聞くたびに、『いつもそばにいるよ。見てるよ』と母に励まされるような気がしたものです。


ご主人を突然亡くされて、ひどく落ち込んでいた友人が、夢で亡くなったなったご主人に会えて、慰められ、励まされ、本当に嬉しかったと、悲しみを乗り越えた話をしてくれました。


別の友人は、明け方、亡くなったご主人が現れて、彼女の手をしっかり握ってくれたという話をしてくれました。


こうした死者からのメッセージの話を、私は、ここに書ききれないくらい知っています。


ご覧になった方も多いと思いますが、先日、NHKで、3.11の震災で、家族を失った方々が、不思議な体験をされたという番組が有りました。
残された者の悲しみを、死者が癒し、励ましたというドキュメンタリーです。


本当に、死者は、愛する人や家族を失って悲しんでいる方々を慰め、励ますために、様々な形でメッセージを送ってくれるのです。


夢の中に出て来てくれるかもしれません。チョウや小鳥、花となって、自分があの世で元気にやっているから、悲しまないで、心配しないでと告げようとするかもしれません。


あの世では病気もありませんし、食べるために働く必要もありません。
だから、あちらでは、自分のやりたい仕事が自由にできるのです。
想念の世界ですから、自分の望む家に住めますし、望む年齢に若返ることもできますし、服装も思うがままです。


この世に残された者たちは、亡くなった方たちを可哀そうだとか、気の毒だとか思いますが、死者たちの方が幸せな世界に住んで、地上に残された嘆き悲しむ家族を心配しているのです。


会えなくなるのは寂しいし、悲しいのですが、死が愛する者たちを分かつのは、永遠ではありません。
感覚を鋭くすれば、亡くなった愛する人があなたに寄り添ってくれるのを感じることもできるのです。


何年か何十年かしたら、必ずあの世で再会できます。
その時を楽しみに、亡くなった方たちのご冥福を祈りましょう。
死者を悲しませ、心配させないように、できるだけ早く喪失感を手放し、悲しみから立ち直りましょう。



北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿