安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

飼い犬の気持ち

昨日、健康診断の結果を聞きに病院に行った。産婦人科はずいぶん減って、その分いつもとても混んでいる。覚悟はして行ったが、たった一言「異常ありません」という言葉を聞くために、3時間半も待ってしまった。
他の科は昼休みに入って病院内は静まりかえっているのに、産婦人科の待合室だけはまだ10人以上の患者さんが待っている。
大きなおなかを抱えた妊婦さんたちが、じっと座って順番を待っている。いつ呼ばれるか分からないので、あまり席を立つ気にもならない。

こんなに待つと分かっていたら、途中家に帰って食事もできたのにと、ぐったり疲れて帰る途中、家の前に鎖で繋がれた犬を見た。
その途端「ああ、私は絶対飼い犬なんかに生まれたくない。動物に生まれるなら猫だ」と思った。
鎖に繋がれた飼い犬って、どんな気持ちなんだろう。
家の中に放し飼いされている飼い犬ならまだ良いけれど、鎖に繋がれたまま、たまにご主人様が可愛がってくれたり、散歩に連れて行ってくれる他は、通行人を眺めているだけ。ろくに世話もされず、散歩にも連れて行ってもらえないで一生を終える犬も少なくないだろう。
すっごく残酷な気がする。
『飼い殺し』という恐ろし気な言葉がある。
『飼い殺し』に近いような飼い方をされている犬でも、ご主人様を恨むことなく、ご主人様が来ればちぎれるほど尻尾を振る。
犬って、涙が出るほどいじらしい。
どうか犬を飼っている皆さん、自らの欲望のために彼らの自由を奪っているのですから、愛情だけはたっぷりかけてあげてください。