安寿の小径

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『イントゥ・ザ・ワイルド』という映画を見ての雑感

ホームページにも書いたが、久しぶりにいい映画を観てきた。題名は『イントゥ・ザ・ワイルド』という。
細かい内容についてはHPをご参照いただくとして、簡単に言うと若者がアラスカの原野で、たった一人で生き、死んでしまうという映画で、原作は実話だそうだ。こう書くと身も蓋も無いが、登場人物の掘り下げもすばらしく、映像もきれいで、映画としてはすばらしい。若い人には特に見てもらいたい映画だ。

ところで何が言いたいかというと、彼は都会のお坊ちゃん育ちだったせいだろうか、毒草を食べて体力を消耗したのが原因らしく、アラスカの原野に来て一人暮らしを始めてから、わずか一年足らずで亡くなってしまった。

この話で思い出したのが中国人リュウさんの事だ。
これも実話だが、第二次世界大戦中、中国から日本に強制連行されて北海道の炭鉱で働かされていたリュウさんという人、炭鉱から逃げ出して、なんと10年間も北海道中を逃げ回っていたそうだ。
夏は人に見つからないように山に隠れ、冬は雪の中に穴を掘ってそこに籠もっていたそうで、発見されたときも穴の中。辮髪のリュウさんが穴から出てくる写真を見た覚えがある。
そのニュースを知ったとき、本当にびっくりした。
彼はその後中国に帰って英雄になり、結構長生きしたと記憶している。
農民だった彼でさえ時には毒草を食べてしまい、七転八倒の苦しみを何度か経験しているらしい。それでも生きながらえたのだから、本当にすばらしい体力と精神力だと思う。
下町育ちの私なんか、人気の無い所に行くのでさえ怖いのに。