安寿の小径

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東京2020オリンピック パンデミックの中 開催

今回のオリンピックは、はじめからトラブル続きでしたが、オリンピック開会目前というこの時になって、またまた大小さまざまな問題が相次いで生じています。

オリ・パラ開会式の音楽担当の小山田圭吾氏(現在52歳)が、小中高一貫校に在学していた間ずっとクラスメートや障がい者いじめを行っていたというのです。また外国人に対する差別的言動もあったようで、批判が広がっています。

 

私も、彼のいじめに関する記事をネットで読んでみましたが、本当だとすれば許しがたい行為で、いくら26年前のことだとはいえ、そんな人がオリ・パラの開会式の楽曲を担当するのは適切ではないと思いました。

 

問題の雑誌のインタビューに答えた当時、彼は26歳ぐらいだったそうで、立派な大人です。

過去の自分の行為を反省し、自責の念を抱えたり、過去の自分を恥じる気持ちがあれば、あれほど赤裸々に自分の悪行を公表することなどできるわけがありません。当時の彼に、そのような気持ちがなかったことは明白です。

そして52歳になった今も、過去の自分を後悔し、忸怩たる思いを抱えていたなら、仕事の話があった時点で、自分がオリ・パラに参加できる人間かどうか、真っ先に考えたはずです。そんな思いがなかったから応じたのでしょう。

 

16日に小山田氏はツイッターに謝罪文を載せましたが、その時は辞任の意思はなく、日本を始め諸外国でも相当批判が強まったため、辞任せざるを得なくなったのでしょう。

自分自身の犯した罪の重さが、本当に分かっていての辞任なのかどうかは分かりません。

 

問題なのは、小山田さんだけではありません。

この問題が表面化したとき、五輪組織委員会は、黙認する事に決めました。

彼の過去の問題は知らなかったし、26年も前のことだし、本人も真摯に謝罪しているからというのがその理由でした。組織委員会の委員たちって、いったい何者ですか?彼らを何と形容していいのかわからないくらい不見識な人たちですね。

子供を持つ親たち、特に障がいを持つ人たちやその家族、今、いじめにあっている人たちがどう思うか、想像できないのでしょうか?

小山田さんが辞任することで一件落着という形になりましたが、日本中、世界中に小山田さんも、日本の組織委員会もその見識を疑われることになりましたね。

 

でも問題は、五輪組織委員会だけじゃありませんでした。

茨城県鹿嶋市教育委員会が、学校観戦で会場のカシマスタジアムに行く時の持ち込み飲料は、「ペットボトルの場合、コカ・コーラ社製の飲料でお願いします」と保護者に通知して、保護者からの苦情が殺到したそうです。

市の教育委員会によると、9日に組織委が会場を視察した際、担当者から各学校の教職員に「コカ・コーラ社製以外のペットボトルは持ち込み禁止で、それ以外はラベルをはがして」と発言したのを受けた通知という事だったらしいのですが。

 

まさか大企業のコカ・コーラ社がそんなケチなこと言うわけないと思うので、組織委の担当者がスポンサーに忖度して、余計な事を言ったのじゃないかと思うのですが、本当のところは分かりません。

組織委は、観客になぜそこまで要求するのでしょう。

また、たとえそんなことを言われたとしても、なぜ市の教育委員会なり学校がそれを無批判に受け入れ、保護者に通知するのか、理解に苦しみます。

こんな噂が広まったら、コカ・コーラ社はイメージダウンですよ。

 

上が腐っていると下まで腐る?いや下が腐っているから上まで腐るのか?

いずれにしろ、こんな話を聴くと、日本人の上意下達根性の根深さに空恐ろしくなります。

 

自分の頭でしっかり考え判断できない人の集団では、民主主義は危うい。

国民がしっかり物事を考えなければ、為政者のやりたい放題になってしまいます。

今の日本は、自公政権のやりたい放題。

だから感染拡大が勢いを増す中、ワクチンの供給も間に合わない、国の財政も逼迫しているのに、多くの国民の心配や反対を押し切って、オリンピックが強行されようとしているのです。

 

国民の命や安全より自分の野望達成を目指す本当にひどい日本の菅総理

選手や日本人に犠牲を強いる本当にひどいIOC。それを黙認する世界保健機関WHO。

泥縄方式、責任転嫁、本当にひどいオリ・パラ組織委員会

 

今回の事で、日本の従来の様々な問題点が露呈し、政治的にも文化的にも遅れている国であることを世界に晒すことになりました。

 

それと同時に、オリンピックに絡むいろんな問題が浮き彫りになりました。

特権的なIOCオリンピック委員会の在り方。選手の健康は無視され、開催国の国民の命や健康も無視され、パンデミックの中強行されるオリンピック。しかもスポンサーであるアメリカテレビ局の都合で、真夏の酷暑の中で開かれるオリンピック。その後ろにうごめく利権やお金の争奪戦。

 

現在のオリンピックは、オリンピック憲章のままの、純粋なスポーツの祭典とは程遠いものになりつつあります。

東京2020オリンピックが、せめてオリンピックの原点に立ち返る切っ掛けの大会になることを期待します。

 

 

 

              北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿