安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

ひょんなことから教会へ

ひょんな事から、私は今年2月から、月一度、第4日曜日に、キリスト教の教会に通う事になりました。


本当にすごい偶然というか、スピリチュアリストに偶然は無いので、これは神様のお引き合わせなのですが、去年の12月、新聞に隣町の教会のクリスマスコンサートのチラシが入っていました。


教会のそんなチラシが入るのも初めての事であり、音楽大好きの私は早速目を通しました。
すると演奏者の中に、ダミアン・原田・隆文という名前がありました。
知っている名前です。
CDを探してみると、有りました!
20年以上前、たしか新聞でそのCDの紹介記事を見て、興味が湧き取り寄せたのです。
そして去年、CDを整理した時にそのCDを思い出し、それからまた、たまに聞くようになっていたのですから驚きです。


そのCDは輸入盤で解説は全部英語かフランス語です。題名は『 愛 テレサに捧げる曲 』とでも訳すのでしょうか。
ジャケットの写真は、古い修道院のような石造りの広い部屋の、長い廊下のような石の柱の並んだ冷たそうな石の床に、変わった楽器を演奏する外国の男性と、その前で、修道服を着た坊主頭の日本人の修道士が、日本の琴を直接その床に置いて演奏している変わった写真でした。
その時の琴の演奏者が、ダミアン・原田・隆文さんだったので、本当にびっくりしました。


フランスにいる修道士さんが、20年後、北千住に来て下さるなんて、そんなこと有り?!もうぜひお会いしたくて、12月24日のクリスマスを楽しみにしていたのですが、あいにくその日は亡くなった友人の葬儀と重なり、お会いすることができませんでした。


でも、月に一度、第4日曜日に隣町の教会に来て下さることを知り、やっと2月の第4日曜日にお会いすることができました。


その日、そのCDを持って教会に行きました。
生まれも育ちも北千住なので、主な教会くらいは知っているつもりだったのですが、その小さな教会の存在はその時まで、全く知りませんでした。


宿場町通りという比較的大きな通りに面しているので、何度もその前を行ったり来たりして来たはずなのに、そこに教会があったなんて、全く気付かなかったのもとっても不思議な気がします。


クリスチャンでもなんでもない私を、教会の方々は温かく迎えて下さいました。
部屋に入ると、シターという弦楽器の前に、75歳は越えていると思われるでっぷりとした修道士様が座っていました。
20年前、とてもほっそりしていたのがウソのようです。


CDを見せながら教会に来た訳をお話ししました。
感激して興奮しているのは私だけで、ダミアンさんは淡々とした感じで、そのCDについてのお話をしてくださいました。


戒律が厳しいというカソリックの修道士さんなので、厳しい感じなのだろうかと思っていたのですが、ダミアンさんは少年の様にお茶目で、自由で、ユーモラスな方で、その日のうちに私は、そのお人柄も、シタ―というお祈りのために作られた楽器も、ダミアンさんのなさるお話も大好きになってしまいました。


聖書を少し読んで、それについてお話になったり、修道院での生活について話して下さったりで、『人はこう生きるべし』的ないわゆるお説教らしきお話しはほとんどありません。
「こういう事がありました」と出来事を淡々とお話になるだけです。
一言で言えば、価値観を押し付けないのです。
それなのに、いやそれだからこそ、お話が胸にしみるのです。


私にも「教会に来るとすぐに洗礼を受けなさいとか言う所が有りますが、私はそんなことは言いませんから、いつでもご自由にお出で下さい。」と、初めにおっしゃって下さったので、とても気持ちが楽になりました。


ダミアンさんが歌い、演奏して下さるシタ―に合わせて、皆で一緒に賛美歌を歌うのも、歌好きな私には喜びです。
神様のために、神様の歌を歌えるのですから、こんな喜びはありません。


それに賛美歌を歌うようになって、人の心を癒し、心を強める、讃美歌の力にも気づくようになりました。
何千年も歌い継がれてきたわけです。
最近では気持ちが昂ったり、落ち込んだ時、讃美歌を聞いたり、歌ったりして自分を癒し、励ますようになりました。


シターというお祈りのための楽器も、旧約聖書に起源をもつ古い楽器なのですが、一時すたれて、1996年にフランスの修道院で復活して、フランスの家庭に広まっているそうです。
その復活に、ダミアンさんも貢献したのではないでしょうか。
フランスのシターコンクールで優勝なさったほどの方ですから。


とにかくダミアンさんは、2歳でピアノを始めてから、バイオリン、琴、三弦、三味線、胡弓なども演奏し、国立音楽大学付属音楽高校打楽器科を卒業後、渡欧、イタリアで神学を学ぶかたわら、サンタ チィチリア音楽院のパイプオルガン、チェンバロ科も出て、ハープも弾けるし、弦楽器、鍵盤楽器なんでもござれのマルチ演奏家なんです。


先日、銀座の教文館の4階喫茶室でダミアンさんのシターの演奏会があり、お話とシタ―演奏を楽しんできました。
今年、11月にコンサートがあると言うので、今から楽しみにしています。


ダミアンさんは赤羽でシターを教えていらっしゃるそうで、そのお弟子さんも時々教会にいらっしゃいます。


私はスピリチュアリズムをずっと勉強してきましたが、全て本からなので、この世で師と呼べる方にお会いしたくて、以前から神様にお願いしていました。
それがこんな風にお引き合わせ願えるなんて、本当に驚きましたし、感謝、感謝です。
しかも賛美歌を歌う喜びまで教えて頂けて、本当に有り難い限りです。


私の厚かましい夢は、いつかダミアンさんの伴奏で、カッチーニアヴェマリアを歌い神様に捧げたいという事です。
師を賜った事と歌う喜びを下さったことへの感謝を込めて。


本当に、人生、死ぬ瞬間まで、何が起こるか分かりませんね。
皆様にも良い出会いがありますようにお祈りいたします。



    北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿