安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

氏神様がピンチだ!

最近、どこかの裁判所で、国や地方自治体が所有する土地に神社が建っていて、無償で土地を使用しているのは、憲法違反だという判決が出たそうだ。


確かに、国や自治体が、特定の宗教団体に無償で土地を貸すのは憲法違反だと思う。


ただし、氏神様は別格だ。


日本人はもともと八百万の神々を信仰していた神道系の民族だ。氏神様とその地域住民は、切っても切れないつながりを持っている。


それに、もともと土地というのは人間が作ったものじゃない。神様のものだ。神々が支配して当然。人間が勝手に所有権を主張するのは間違い。人間のほうこそ使わせていただいているのだ。


その土地その土地の神様は、古くからその土地を守っている。だからみなお祭りをやるのだ。信じる信じないなんて関係なく、どんな宗教を信じていても、無神論者でも、そこに住んでいれば、その土地の氏神様に守られているのだ。


だから初詣は本来、まず氏神様に詣でるべきだ。


お彼岸で姉妹が集まり、ちょうど氏神様の話をした。


姉たちによると、戦争当時住んでいた千住仲町が焼けた時、氷川神社の通りの、氷川神社の向い側までが焼けて、神社のあった側は焼けなかったそうである。


また同じ千住の4丁目の氷川神社の周辺も焼け残ったと言うことだ。


「やっぱり神様っているんだね。」「土地を守っていてくださるんだね」と言う話になったばかりだった。


初詣、大払い、七五三や秋祭り、いろいろな祈願などなど、多くの日本人の心の風景を作っている氏神様は、一般の宗教団体とは区別されてもよいのではなかろうか。


氏神様は宗教団体としてではなく、民族の文化遺産として特別に扱って欲しい気がする。


              北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿