安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

吉祥寺のにゃんこ

昨日久しぶりに吉祥寺に行ってきた。当然井の頭公園に寄って、にゃんこが多く出没すると言うアイスクリームやさんに行った。
白黒で、かなり不細工かわいい、百戦錬磨の傷痕からして、中年以上の雄らしき猫がいた。
猫暦の長いテクニシャンの友人が呼んだらこっちを向いて、われわれ三人の様子を伺う感じ。でもプイとカウンターの方に行ってしまった。

すぐに若い女性の店員さんが出てきて、そのカウンターの片隅で食事を始めた。すると、件の猫はその足元にピッタリと座り、じっと彼女を見詰め始めた。
はじめ餌のおねだりをしているのかと思ったが、彼女は何もやろうとしない。そのうち食事が終わってタバコを吸い出した。

猫に詳しい友人によると、普通猫はタバコのにおいが嫌いだと言う。なのに不細工ちゃんは、いつの間にか彼女の隣の椅子に上がって、微動だにせず、ずっと彼女を見詰め続けている。30分以上も。

「あのお姉さんがよっぽど好きなんだねえ」
感心したように友人が言った。

小さな子供たちがその猫を撫でようが、他のお客さんに撫でられようが、知らん顔で彼女を見詰め続け、座り続けている。

休憩が終わり、彼女がカウンターの中に入ってしまうと、今度はその扉の前に座り込んでしまった。
邪魔なので、他の店員さんが抱きかかえてどこかに連れて行くまで、ずっと彼女のそばを離れなかった。

ちょっと感動。

あんなふうに一途に見詰められたこと、人にも動物にもなかったなあ…。
しかも『人に付かない』と言う猫にねえ。

見詰められていたお姉さんはほとんどマイペース。ちょこっと猫を撫でてやったくらい。
私だったらどうするだろう。もうメロメロで撫でたりさすったり、結局猫に嫌われそう。
クールな若いお姉さんにも脱帽。