安寿の小径

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先細りの国、日本

数日前の新聞で、ちょっとショックを受けました。

 

以前から日本は少子高齢化が問題になっていたのですが、ちょっと目を離したすきに、総人口に占める15歳以下の子供の割合が、12%を切ったのだそうです。

出生数もとうとう90万人を下回ったとか。

これに対して65歳以上の高齢者は28%を超えるのだとか。

ちょっとぞっとしました。

子供は国の未来です。それがこんなに先細っていたとは。

日本の高齢化は世界で断トツ一位だそうで、医療が整っているからとかなんとか、いいように言われていますが、実は子供や若者の数がどんどん減っていったから、高齢者が多数を占めるようになってしまったんですね。

 

若者を大切にしない国、女性を大切にしない国はこういう結果を招くのだと、改めて現実の厳しさを感じました。

 

もちろん、定年を過ぎた方の非正規雇用の増加という事もありましょうが、労働者の4人に1人が非正規雇用で、しかもその半数以上が女性です。

結婚していて家計の補助のためにパートやアルバイトを選ぶ人もいますが、正規雇用を望んでも、正規社員になれない人が大勢います。

そもそも結婚した女性がなぜパートやアルバイトを選ぶかと言えば、育児や家事との両立を考えるからです。

両立できるなら、条件のいい正規雇用に切り替えたいと思う人は多いはずです。

同じ仕事をしても、ボーナス時や給料日に正規社員とのあまりの格差に悔しさをかみしめる人も多いですし、もらえると仮定しても、将来の年金の事、退職金の事を考えれば、正規雇用の方がいいに決まってますから。

 

今回コロナではっきり見えてきましたが、低賃金で何かあればすぐに雇い止めされる非正規雇用の不安定さ。

特にその犠牲者には女性が多く、今深刻な問題となっています。

 

保育所の問題一つをとっても、とてもではありませんが、今の日本は女性が安心して子供を産めるような国ではありません。

男性が安心して新しい家庭を築こうと希望を持てるような国ではありません。

今を生きていくのに精一杯な若い男女が増えていることに胸が痛みます。

 

出生率の悪化を大幅に改善したフランスでは、やはり安心して子供を産めるように、仕事と家庭が両立できるように、きっちりと法整備がなされていました。

保育の充実、経済的支援など、出産、子育てと就労に関して、幅広い選択ができるような環境を整備したのです。

しかも、結婚という法的な契約にとらわれない自由なカップルのためにも、この制度は支援を惜しみません。

生まれてくる子の52%が婚外子だというのですから、当然と言えば当然でしょうが、いまだに夫婦別姓すら認めない日本では無理でしょうね。

 

いまだに女性に家事育児を押し付け、女性差別がまかり通っている日本の国。パートやアルバイト、非正規雇用正規雇用との大きな賃金格差、待遇格差。6人に1人が貧困だという貧困問題。

個人生活や家庭生活より、仕事を優先することを美徳とする社会風土。

もう世界は大きく変わっているのに、どうしたのでしょう日本人は。

今、日本を変えなければ、この先日本は、国を支える力が弱くなり、経済的にも文化的、社会的にも、ずるずると後退して行くほかありません。

 

コロナのワクチン来たらどんどん打って、社会活動開始です!

子供や若者を援助するために、できることを身近なところから始めましょう。

 

 

 

            北千住のスピリチュアルな占い師