昨年70歳になったのですが、いつの間にか高齢者になってしまった事に、自分でも少し驚いています。
友人同士で話している時うっかり『あのお婆さんがね』などと言ってしまい、「自分だけは若いと思ってるのね」と、大笑いすることが増えました。
70歳になって、身体のあちこちが痛くなったのはもちろんですが、気持ちの上ですごく変わったことがあります。
それは時間を大切にしたいという気持ちが強くなった事です。
自分が買った本は全部読んでから死にたいと思うようになったからかもしれません。
昔から本が好きで、本屋さんであれこれ見ては買いためた本がたくさんあります。
せっせと読んでいましたが、だんだんスピードが遅くなり、いつの間にか未読の本がたくさんたまってしまいました。
読んだら処分して、あの世へ旅立つ時に残すものは出来るだけ少なくしておきたいという気持ちがあります。
母の死後、母の残したものを処分する時の大変さが身に染みているからです。
昔から忙しく過ごしていましたが、今もジム通いや歌の稽古、ヴォイストレーニング、合唱の練習、友人との体操教室やランチ、お茶、その合間に仕事もして、ブログも書いて、息子や友人たちとのラインのやり取りなどなど、本当に毎日大忙しです。
大切にしたいのは健康に直結する運動と食事ですが、食事は作る時間が無くて簡単に済ませてしまう事も多くなっています。
昼間は何かと忙しいので、夜の時間を読書と映画鑑賞の時間と決めています。
テレビはほとんど見ずに、週に1,2本、DVDで映画を見るほか、何とか本を読む時間を捻出しています。
本も映画も、始めが面白くなければ、容赦なくやめます。
いつ面白くなるか、いつ面白くなるかと思いつつ、結局最後まで面白くなくてがっかりした経験が何度もあるので、時間の無駄と思い、今では途中でスパっとやめます。
止められないのがウインドウショッピングですが、幸い、年金生活で家計が厳しくなって来てからはそれもめっきり少なくなりました。
ジムに通い始めて、散歩をしなくて済むようになったのも大きいのですが。
女性の平均的な健康寿命は80歳と言われています。
ですから家電製品を買い替える時も、おそらくもう買い替えることはないだろうと、後悔しないように慎重に選ぶようになりました。
スピリチュアリズムを学んでいますので、死ぬ事は少しも恐くありません。むしろどんな世界か知りたくて楽しみなくらいです。
ただなるべく息子たちに迷惑をかけないよう、ピンピンコロリで行きたいと願うのみです。
自分に残された時間を少しでも有効に使おうと思います。
一つは自分自身の精神の向上や喜びのための時間と、自分以外の人の為に使う時間です。
最近分かったことがあります。
愛するというのは、自分の貴重な命の時間を、その人の為に惜しみなく差し出せることなのだという事が。
家族やペット、友人たちのために使う時間も私の愛、命の時間を使って得たお金を寄付する事も私の愛、命の時間を差し出す相手がいる幸せ。
もうあまり物質的に望むものはなくなりました。
心が満たされているおかげです。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿