安寿の小径

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同じ生年月日の人

山根明日本ボクシング連盟会長と、ボランティアおじさんこと尾畠春夫さんの生年月日が同じだという事を聴いて、占いを正しく活用していただくには大変良い例だと思い、さっそく占わせていただきました。
本当に同じかどうか調べたのですが、尾畠さんについては情報がなかったので、もし違っていたら「めんなさい」です。


お二人の生年月日は1939年10月12日だそうです。
そうだとすると、占いの基になる干支で言えば、己卯年 甲戌月 壬午日の生まれです。
この干支の組み合わせを見ただけでも、幼い頃から、相当ご苦労された方が多いのではないかと思います。
そのご苦労の結果、心が磨かれた方と、名誉や権力、財産などの現世的な価値観に傾いた方と、大きく二分されるように思います。
その典型が、まさしくこのお二人だったのでしょう。


同じ生年月日の人は世の中に何万人といますが、誰一人同じ人生は有りません。
生まれた国や生育環境、男女の別、結婚するかしないか、選んだ職業や友人、配偶者、子供の有無、親からもらった遺伝的なものなどによって、同じ宿命でもかなり違ってきます。


それでも同じ星を持っているので、確かに運勢の巡りは同じであり、物事が順調に進む時と、渋滞する時、いわゆる幸運、不運の時の廻りは同じになります。
しかし、その内容は人によって様々です。
凶神が巡って来た時でも、それに引っ掛かる人と、何事もなく過ぎる人がいます。
それは、それぞれの人がどう生きてきたかによるのです。
つまり、欲が深いか無欲なのか、良い人間関係を創って来たか否か等などです。


例えば、健康に留意し、バランスのいい食事や適度な運動に努力していれば、不運と言われる年でも病気にならないでしょうが、運動もせず、暴飲暴食を続けていれば、幸運と言われる年でも病気になります。
怠けて何もしてこなかった人は、いくら収穫の季節が巡ってこようと、何も得ることは出来ません。
こうした本人の価値観、努力や心がけの積み重ねで、同じ生年月日でも人生に大きな違いが出て来るのです。


では早速、このお二人の今年の運勢をみてみましょう。


占い的には、今年の運勢は決して悪くないのです。
長いトンネルを抜けて、ようやく明るい日差しを浴びる場所に出たのです。
明るい日差しのもとで、周囲がよく見えるようになりますし、将来の見通しもよくなりますし、さらに自分の姿も周囲の人からハッキリ見えるようになります。
だから人知れず努力をしてきた人は、その努力が周囲に認められ、隠れて悪い事をしてきた人は、それが周囲の知るところとなります。


ちょっと専門的になりますが、少し詳しく見ましょう。

10年ごとの運勢を大運と言いますが、お二人の大運が丙寅で、今年は戊戌年ですから、大運、年運と宿命の寅 午 戌が結びつき、今まで努力してきた人は成果を出し、悪いことに手を染めてきた人は、逮捕されるなど、いいにつけ、悪いにつけ、何かがまとまり、その結果が現れる年です。
またその結果を受けて、年の戌と生月の戌が二つ重なるので、自分の立っている場所、つまり立場がリセットされる年になっています。
正にお二人は明と暗にリセットされましたね。


その原因となったのが、それぞれの心の在り方です。


同じ生年月日の人は、同じ星を持っていますから、性格的にも似た面が出てきます。
しかし、宿命の星にはたくさんの意味があるのです。
そして必ず良い面と悪い面を持っています。
例えば、このお二人の一番基本となっている星は、学問、知恵の星です。


頭を使う事が好きで、物事をよく観察したり研究することが得意です。
論理的で、想像力や企画力にも優れます。
また子供や目下の面倒見が良い人で、情が深い人です。
ただし、利己的になり、理性を失い、感情的になると、この星の悪さが出て、排他的になったり、非常に冷たい人になったり、自分を有利にするために、悪知恵を働かせたりします。


またお二人の宿命に特徴的なのは、名誉を重んじる星、プライドの星が二つもあることです。
ですから、お二人ともかなりプライドの高い方でしょう。
そのプライドが、はっきり出ていましたね。
お一人は権力によって、自分のプライドを満足させようとしました。
お一人は権力に興味はなく、ご自分のポリシーを純粋に貫くことにプライドを持っていること。
ボランティア精神を貫くために、援助した相手の方からは一切何も受け取らないというポリシー。
助けた坊やのおじいちゃんに「せめてお風呂にでも入ってください」と勧められたのに、それもお断りしたとか。
一日汗だくだったでしょうに、ポリシーを守り抜く意思の強さには脱帽です。


愛車の傍で、ラーメンのようなものを食べながら、野良猫にも分けてやっている尾畠さん。心がホッコリ温まる光景でした。


話がそれましたが、このお二人はまた、青年のような行動力、前進力があり、めげない心を持っています。
60歳を過ぎた頃から、非常に活力満々として、生き甲斐を見つけていく人が多く、年を取るとともに、夢が広がっていく人です。
そして一人ではなく、周りを巻き込んでいく力を持っています。


尾畠さんの姿を見て、たくさんの人が感動し、ボランティアに志願なさる方がどんどん増えていくといいですね。


北海道でも大きな地震がありました。
日本は災害大国です。
だから災害は他人ごとではなく、明日は我が身です。
いつ人のお世話になるか分かりません。
ですから、自分がお世話できる時には、できるだけのことはさせていただく心がけが、霊的にとても大切なことなのです。


そういう時節だからこそ、自分にできる事を少しでも、困っている人の為に役立てたいと思う人が増えるように、神様が尾畠さんのご活躍を見せて下さったのだと思います。


とまあ、こんなわけで、同じ生年月日の人は、持っている星も同じ、巡ってくる運勢も同じですが、幸不幸はやっぱり心がけ、生き方が大切です。
人を不幸にすれば絶対に幸せにはなれません。
お金や権力、イコール幸せではありません。
自分がどこかで、何かで、誰かのために少しは役に立っていると思えることが幸せにつながります。


来月あたりから、もうそろそろ来年の占いを始めようかと思っています。
何度も言いますが、いい運勢、悪い運勢は、人を幸せにしたり、不幸にしたりするものではありません。
いい運勢の時は、青信号、悪い運勢の時は、黄色や赤の信号だと思ってください。
そして、黄色や赤信号の時の過ごし方が、青になった時大きく活きて来るのだという事を忘れないでください。
人生、周囲を見回して、状況を確かめつつ慎重に進むことも、立ち止まってみる事も大切なのです。
占いは、そのためのもの。
あなたの人生の幸不幸を決定するものではありません。
そういう観点で、占いを活用して下さい。



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