安寿の小径

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オウム教祖他7人同日処刑に思う

昨日(7月6日)の朝、ヘリコプターが何機も騒がしく飛ぶ音を聞いて、何かあったなと思いました。
鑑定所のある千住地区は、荒川放水路という大きな川を挟んで東京拘置所が有ります。その関係で、世間で注目される人が拘置される時など、ヘリコプターがうるさく飛び回るのです。


ラジオをつけるとちょうどニュースで、サリン事件の麻原、本名、松本智津夫が処刑され、その他6名、計7名の死刑が執行されたとのこと。
その人数の多さに、ちょっとショックでした。


松本智津夫に関しては、そのひどさに占う気もしなかったのですが、ちょっと星を出してみました。
1955年、3月2日の生まれの九紫火星で、今年はちょうど生まれた場所に星が戻る年で、それまでの九年間の総決算の年回りです。
正に総決算となりましたね。


しかし、この世は終わりましたが、あの世での総決算はこれからです。
これから本当の償いが始まるのです。
あの世には時間がありませんから、自分が殺したり、害した人たち、自分が罪に引きずり込んだ人たち、その全ての人に対する償いが、気の遠くなるような永い永い償いが始まるのです。


あの世に、血の池地獄だとか針の山だとか、いわゆる地獄はないそうです。
まず行く場所は、自分と同じような罪を犯した人たち、精神的傾向が似ている人たちの集団です。


松本智津夫の性格を見てみると、非常に虚栄心が強く、権力志向。口が上手く、子供の様に自己中心的で、あまり先の事を考えられないタイプ。人間不信で、神秘的なものに惹かれる傾向が強いようです。
彼の行く場所に、怪僧ラスプーチンヒットラームッソリーニもいるかもしれません。


霊的に神様から遠い低レベルの人は、あの世の光りに耐えられず、暗い所を好むと言います。
光の射さない穴倉のようなところで、来る日も来る日もお互いに騙し合ったり、奪い合ったり、傷つけ合ったりするのだそうです。
そんな永い年月の中で、極悪な人の心にも、周囲の姿を見て徐々に変化が起きるようです。
更に本人の守護霊や天使のサポートも有り、己れの罪に気付いて行くのだそうです。


それからが、鍼の山のような肉体的地獄よりももっともっとつらい、後悔や自己嫌悪、自責の念など、人間としての本当の苦しみが始まるのでしょう。


それにしても、処刑された人の中には、拘置されている内に自分の過ちに気付き、深く悔いていた人もいたようです。
何人も人を殺したのだから仕方がないと言えばそうなのかもしれませんが、己の罪に気づいていない者、あるいは反対に罪を悔いている人を処刑する事に意味があるのでしょうか?
仇討的な発想ではないかと思うのです。


どんな極悪な人でも、神様は人間が人間を殺すことをお許しになりません。
完璧な人間などいないからです。
心で人を殺したいと思っただけで、神の眼には殺人者と同じなのです。


これは私の極論ですが、刑務所もあの世に倣って、極悪人は独房などやめて、極悪人同士で生活させ、詐欺師は詐欺師で集めて、後悔した殺人者は、刑務所内の老受刑者の世話をさせるとか、あの世と同じように罪の重さや種類別に生活させ、互いに学ばせ、この世にいる間に少しでも己の罪に気付き、償いをさせるという刑務所はどうでしょうかね。


自分の身内が被害に遭っていないからだと叱られそうですが、被害者のご遺族の方も、犯人の死を望んでいらっしゃるのではなく、自分の罪に気付き、心からの償いを望んでいらっしゃるのではないかと思うのです。


死刑は犯罪者に恐怖を与えるかもしれませんが、自分の罪を認め、心から悔いる事には直接つながらないと思います。
犯罪者を本当に悔い改めさせるには、どうしたらいいのか、もっともっとみんなで考えていく必要があるように思いました。




             北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿