安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

なかなか結婚しない人たちについて

最近の若者たちは結婚したがらないと言われており、事実、30代男性の未婚率の全国平均が40パーセント近く、女性では30%近くなっています。


私の鑑定所にも「婚活しているのに出会いがない」とか、「人を好きになった事がない」「好きになった事はあるが、異性とお付き合いしたことが無い」とか、様々なお悩みの方がみえます。
娘さんや息子さんがなかなか結婚しようとしないので、心配して鑑定にみえるお母様もいらっしゃいます。


若い男女がなかなか結婚しないのは、一つには社会的な進歩という面があると思います。
恋愛や結婚に関する考え方が自由になって、個人が結婚というものに縛られずに、自由に自分の人生を選択できるようになったという側面です。


特に女性は、『結婚適齢期』という言葉に縛られ、30歳を過ぎれば『いかず後家』などと言う酷い陰口を言われることもなくなり、今では結婚はしたくなったらすればよいと、誰もが思うようになっています。


また女性が経済力を身に付け、様々な生き方をするようになり、離婚再婚も珍しい事ではなくなり、いつの間にか処女性を厳しく求められた時代は終わりました。
医学的な進歩もあり、結婚という形を取らなくても男女とも自由に異性とお付き合いできるようになりましたし、かなり高齢でも出産できるようになったことも女性を結婚の呪縛から解放したと思います。


経済的にも以前より豊かになり、旅行やドライブ、カラオケ、各種のスポーツ、ライブ等など、昔より数段、楽しめることも多くなりました。
経済力を得た女性は、むしろ男性より積極的に仕事以外のプライベートな時間を楽しんでいるようです。


もう少し、もう少しと毎日を楽しんでいる間に、あっという間に30代半ばになっていたという感じなのかもしれません。
男女とも東京など大都市部で未婚率が高いのは、趣味や遊びの場が多いことと無関係ではないでしょう。


人生を楽しんでいて結婚しないのは個人の自由ですが、一方で4人に一人が非正規雇用労働者であり、低賃金、不安定な雇用など経済的な理由で結婚できない人、無年金の親を支えるために、或いは病気の家族を支えるために結婚できない人、嫁の来手が無いと言われる農村地帯など、政治的な問題も見落とせません。


私の所にいらっしゃる方は、ほとんどが本人の生き方のグループに属する方々です。
ですからすべて自分で問題を解決できる方ばかりなのです。


「いえ、私は容姿に恵まれないのです。幸せじゃありません」とおっしゃる方がいらしたら、恋愛や結婚に容姿はほとんど関係ありませんと断言できます。
そんな風に、「私はダメなんです」と思い込むところに問題アリですよ。
明るくて、感じのいい人は、容姿に関係なく人に好かれているでしょう。
あなたが「いいなぁ」と思う人に、あなた自身がなる努力をしましょう。


どんな容姿でも、それはあなた自身が生まれる前に決めて、神様からお借りしているものなのだという事を忘れないでください。
そして感謝して大切に磨いてください。
それでもどうしても容姿が気になるなら、今は美容整形することも可能です。


好きな人に出会わなかったとか、恋愛したことが無いという方は、ぜひ結婚と恋愛を分けて考えてほしいと思います。


恋愛は『好き』という感情が無ければ成立しません。
しかし、結婚は、すごく惹かれる相手ではなくても、強い拒否反応が起きない相手なら、成立可能です。
結婚は家庭を築くという目的に向かっての共同作業ですから、一緒にやっていく意思がお互いに有れば、成立します。


結婚のスピリチュアル的な意味は、夫婦や家族という愛情で結ばれた離れがたい関係の中で、お互いが足りないところを相補い合い、理解しようと努力しあい、許しあい、受け入れあう事を学ぶ場なのです。
恋愛と違って、甘い関係ではありません。
一緒に現実を生きていく戦友みたいなものです。


だからかならずしも『恋愛から結婚へ』のコースをたどる必要はないのです。
実際、一昔前なら、一回の見合いで結婚したという夫婦はたくさんいました。


もちろん仲良く連れ添った人もいるし、いうまくいかなかった人もいるでしょう。
しかしそれは、恋愛結婚でも同じです。
お互いが忍耐強くなければ、たとえ占いでいい相性だと言われても喧嘩ばかりしている夫婦も有れば、最悪の相性でも、喧嘩もなく、穏やかに淡々と夫婦を続けている人たちもいます。


「なかなか好きになれる人に出会えない」と言っている人は、自分が恋愛したいのか、結婚したいのか、一度よく考えてみる必要が有ります。


どうしても好きな人でなければ結婚できないというのなら、そういう人が現れるまで、気長に待つしかありません。
なぜ、『気長』という言葉を使うかというと、「好きな人」に拘る人は、はっきりとした『好みのタイプ』を持っている人であり、それにぴたりと合う相手は限られてしまうので、出会いが少なくなるからです。


そうは言っても、確かに、占い的には、結婚相手が見つけにくいという方がいます。
その一つが配偶者の星を持っていない人。
しかし、こういう方は結婚できないというのではなくて、元来結婚に関心が薄く、積極的には結婚したくない、家庭に縛られたくないという人です。


こういう方でも、周りに影響されて結婚願望らしきものを持つ事がありますが、いざとなると尻込みしてしまったり、結婚できない事情がある相手ばかりに魅かれたりする傾向があるようです。


しかし相手の情熱に気持ちを動かされた場合など、本人が望めば結婚できますし、実際ちゃんと結婚している人も少なくありません。
つまり、結婚できるかできないかは、やはり本人の気持ち次第と言えましょうか。


いつまでも結婚しない人たちの中で、絶対結婚したくないと思っている人は少なくて、ほとんどの人が、いい人がいたら結婚してもいいと考えているのだそうです。


子供を産むという事を重視して、一定の年齢で結婚というものが考えられていた時代から、カップルを重視する結婚観に変わってきたのじゃないかと思うのです。
それなら、50歳でも、60歳でも気に入った相手が現れたら、法律に縛られた結婚ではなく、自立した2人がゆるく結びつくカップルになり、子供も自分の子供に拘らず、ボランティア的に親のいない子どもを育てるだとか、新しい自由な家族観が生まれてくるかもしれません。
今は結婚や家族の形が変わってゆく過渡期なのでしょう。


「息子や娘が結婚しない。老後どうするのよ」とご心配になる親御さんの気持ちはよく分かりますが、彼らは彼らで、自分たちの幸せな関係を新たに創り上げていくのじゃないかと思います。
彼らの未来は彼らに任せ、温かく見守っていきましょう。





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