安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

おみくじの吉凶

先日、お客様との雑談の中で、「おみくじの小吉とか末吉とか半吉とか中吉とかは、どういう順番で良い運勢になるのですか」と質問されました。


私もよく知らないので調べてみたら、各神社、結構いろいろあって、きちんとした決まりはないようです。
吉凶を書かないおみくじもあるようですしね。


一般的に言えば、12段階のと7段階のおみくじが有って、12段階のは、

大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶


7段階のは
大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶>大凶
だそうです。


お正月早々、凶は縁起悪いというので、凶の代わりに平(たいら)というのを使う神社もあるし、凶を入れないところもあるようです。


私自身は、易経をはじめとする東洋哲学の研究者 安岡正篤氏の説が面白いと思っています。


易で大小というのは陰陽を表す言葉だから、大吉小吉も吉の大小を言うのではなく、
『陽的が宜しい、陰徳が宜しいという事です。大吉が出たと喜び、小吉だと情けないというのは誤解であります。したがって中吉は、これは矛盾を克服して一段進歩するがよいという事、相対的段階にあってはいけないという事になる。ほどよい真中という意味ではない』(『易経講座』安岡正篤著 致知出版社


私のやっている算命学でも、運勢がよろしくない時には陰的に振る舞う、つまり、万事、謙虚に控えめに、慎重に、受け身に、秘密にしなさいという事。
反対に運勢が良い時には陽的に振る舞う、つまり万事、積極的に、大胆に、行動的に、活発に堂々としなさいという事なので、安岡氏の考え方に近くなります。


おみくじの吉凶は信号のようなものだと思うのです。
いいことが起こるだとか、悪い事が起こるだとかではないと思います。


大吉は、青信号
「やるのは今だよ。勇気を出して、思い切っていきなさい。大丈夫だよ」という励まし。
吉は黄色信号。「注意して進め」
凶は赤信号「ストップ。今はまだその時ではない、時期を待て」
だと思います。


半だとか小だとか末という字が付いたら、ランクが下がるほど、その用心、下準備、慎重さの度合いがプラスされていくと考えてください。


また、おみくじに書かれている短歌のような文章もしっかり読んで、自分の現状と、考えあわせてみると参考になるでしょう。


おみくじは、たかが100円、200円の占いだからとバカにしてはいけません。
神様はお金に左右されません。必要なメッセージは伝えてくださいます。


スピリチュアリズムで言えば、偶然はないのです。
何らかのメッセージが込められているはずです。


ましてや、あなたにその意識はないにしても、おみくじはご神前で神様にお伺いを立てているのですから、そのチャンスを守護霊たちが見落とすはずはありません。
あなたへのメッセージをきっと送るでしょう。


あなたが真面目に質問すれば、何らかのこたえ、あるいはヒントが読み取れるはずです。


大吉だからよい事が起こる、凶だから悪い事が起こると短絡的に考えるのではなく、凶のおみくじからも、あなたへの励ましや注意すべき事などを読み取れるように、あなたの感覚を研ぎ澄ましてください。


小さな『偶然』も大切にしましょう。



       北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿