安寿の小径

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平成24年 壬辰年を占う

年明から早や半ばを過ぎてしまった。
しかし、東洋占星術では旧暦をもとにしているので、平成24年の2月4日の立春からその年が始まる。つまり、2月4日が元旦という事になる。


さて、平成24年壬辰の年は一体どんな年になるのだろうか、ざっと占ってみたい。


昨年から、ギリシャやイタリアをはじめとして、ヨーロッパ経済の危機が叫ばれているが、今年はまさに、経済活動、金融、収穫と消費を象徴する星『七赤金星』に凶神が2つもついている。


更に、国家や政府、大企業を象徴する星『六白金星』が、今までの活動の審判を受ける場所、『中宮』に回座している。


これは日本だけではなく、北半球全体に通じる運勢判断なので、ほぼ世界中が政治的、経済的に大変厳しい年回りになる。
政治経済の混迷に伴って、国際的にも、国内的にも紛争が多発する。


消費と収穫に凶神が付いているという事は、庶民の購買力が落ちるという事と、自然災害などにより、農作物に被害が出るという事なのだろう。


平成24年は干支で言うと壬辰の年。
壬の方位は北。季節は冬 陰陽五行は陽の水性。


壬は任に通じ、荷を担う、役目に着く、責任を持つという意味になる
任人とすると、任人は佞人に通じ、意味は、「へつらう人」で、口先だけで、信用できない人間という意味もある。
もう一つは妊にも通じ、はらむという意味。


壬のこの意味を考え併せると、壬の年は冬のように厳しく暗く、内部に問題をはらんだ年であり、しっかり荷を担わなければならない年である。
したがって、誰がその重荷を背負うか、その人物に最も注意しなければならない。
もし、口先だけの弱腰な人間に重大な役目を任せたら、問題はどんどん大きく膨らみ、深刻な事態となる。


十二支の辰は春から初夏にかけての温かく水気の多い土。
辰は震に通じ、雷鳴の轟によって天地が震動する事である。
その振動によって、万物が非常に活発に動き始め、今まで内蔵されていた物事が、いいことも悪い事も外に現れ出てくるという意味。


干支の意味だけを見ても、何か世の中が大きく動きそうな感じがする。
水性が強いので、自然災害は干ばつか洪水など、水に関するものが多いかもしれない。


東洋占星術で使う星は9個あり、9年周期で繰り返し回ってくる。
また干支は60個あり、60年周期で回ってくる。
還暦というのは、生まれた年の干支が回ってくる年の事だ。
還暦の干支は生まれた時と同じだが、回ってくる星は、生まれた時とは違っている。
9個の星と60個の干支が全く同じ組み合わせになるには、最小公倍数の180年必要なのだ。
だから人間には、生まれた年と全く同じ干支と星の組み合わせの年は回ってこない。


しかし、国家は違う。
国家の周期は9つの星と60の干支の最小公倍数の180年とされる。
つまり180年前は今年と全く同じ星と干支が回ってきている。
人に例えれば、同じ生年月日の人を占うのと同じ状態というわけだ。
だから180年前の政治社会情勢を見れば、時代は違っても巡る天地の気は同じ。それは人間生活にも影響を及ぼし、ある程度共通するものが見えてくるはずだ。



2012年から180年を引くと1832年、1868年が明治元年だから、江戸時代の末期、天保年間である。今の時代は、幕末の天保年間に似ているという事だ。


天保年間と言えば天保の大飢饉天保の改革が有名。


天保の大飢饉天明の大飢饉と並んで江戸の三大飢饉と言われている。
異常気象による冷害と洪水、台風の被害などが数年に及び、日本中が大飢饉で苦しんだ。
民は疲弊し、特に東北地方では多くの餓死者を出したという。


飢饉による民力の衰退、都市部への下層民の流入。日本各地で百姓一揆や打ちこわしが多発した。(1837年大阪で起こった大塩平八郎の乱が有名。橋下さんも大阪でしたよね)


その状況を何とか打開しようと天保の改革が行われたが、江戸幕府自体の弱体化(日本の政治力の弱体化とかぶるね)もあって、いずれの改革も失敗に終わった。
この時、各藩もそれぞれ改革に着手していたが、長州や薩摩など、藩レベルでは成功した例も多い。
今だって、地方自治体では、国より頑張っている所が多いよね。
野田さんの改革もどうなるでしょうかね?


欧米は植民地を獲得すべく、アジアに触手を伸ばし、日本では1837年モリソン号事件が起こり、中国では1839年以降アヘン戦争に突入していく。
日本がいまTPPでアメリカから押しまくられてるのに重なる感じ。


天保の大飢饉発生の前年である六白中宮、壬辰年1832年)は、明治の新政府誕生の36年前だった。


日本のリーダー野田佳彦氏は1957年5月20日生まれで、奇しくも今年凶神が2つ付く七赤金星の年の生まれ。
また彼の生まれ日5月20日は壬辰日。
これ、単なる偶然?


新年早々、希望に燃えている方も大勢いらっしゃると思うと、これ以上、占うのが辛くなりました。
あまり皆さんをマイナスの考えに引っ張りたくもないし。

今は180年前の不自由な封建時代とは違うのだから、それを教訓にして、私たち庶民の獲得した権利を行使して、より良い方向にこの国を舵取りしていきましょう。


今年もよろしく!


北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿