今日(2月6日)久しぶりにお茶の水で友人と会った。
お茶の水は私の青春時代の街で、卒業後、初めて勤めた会社があったのだ。
友人が、以前から気になっていたのだが、駅から見える、あのマルイ屋根の建物はなにかと聞くので、有名なキリスト教の教会『ニコライ堂』だと答えた。
私は何度もそのそばを通り、名前も知っていたけれど、入ったことはなかったので、ちょうどいい機会だから行ってみようということになった。
入館料300円を払うと、パンフレットとろうそくが頂ける。
それで初めて『ニコライ堂』の正式名称が『東京復活大聖堂』と言うのだと知った。
明治17年から7年間を費やして建てられたのだが、大正12年の関東大震災で壊れ、その後6年かけて、日本では有数のビザンチン様式の現在の形に復興させたのだそうだ。
お寺でも教会でも、神様や仏様がいらっしゃる建物の中は落ち着く。
心地よい暖かさを感じながら、手渡されたロウソクに火をともし、壁際におかれたベンチに腰掛け、高い天井を見上げたり、美しいステンドグラスに見とれていると、どこかでお見かけしたことのある、初老の男性が入ってこられた。
あれっと思い、すぐに山谷のホスピス『きぼうのいえ』の施設長、山本氏、その人だと気づいた。
お連れの方がいらしたので、お声をかけるのは遠慮させていただいたが、まさかこのような立派な教会でお会いできるとは思ってもいなかったので、びっくりするやらうれしいやら。神様のお計らいに違いないと感謝。そしてお会いした意味は何かと考えた。
私を山谷の『山友会』のボランティア活動に結び付けてくれたのが、『きぼうのいえ』の存在だった。
初めは『きぼうのいえ』の活動のお手伝いをするつもりで伺ったのだが、若いスタッフさんが既にきびきびと活動していらしたし、私のように病人のお世話の経験もなく、なおかつ年寄りでは、皆さんの足手まといになりそうだったので、あこがれてはいたが、寄付だけにさせていただき、その代わり、私でも必要としてくださる現在の『山友会』の活動に切り替えたという経緯があったのだ。
だから、そこの施設長さんとお会いできたのは、もしかしたら神様が、その時の私の残念だった気持ちを慰めてくださったのじゃないかと思い、とても嬉しかった。
「あなたの気持ちは、私にも『いのちのいえ』のスタッフにもちゃんと伝わっているからね。私はあなたをいつも見ていますよ。」という神様からのメッセージだったように思う。
本当に、神様は思いがけないプレゼントを、思いがけない時に、思いがけない形で下さる。
こんなささやかな私の行いも、ちゃんと見ていてくださるのだと、改めてありがたく思い、その愛の細やかさ、大きさに包まれている幸せを感じて、とてもハッピーな1日だった。
北千住のスピリチュアルな占い師 安 寿