８月７日 部屋を出て、洗濯場に行こうと思い鑑定所の前を通りかかった途端、いきなり、向かいの家の前に自生している低木の茂みからセミが飛び出してきて、驚いて顔を向けた私のあごに飛びついてきた。
ガサガサとしたセミの腹の感触、チクチクするセミの足。61歳にして生まれて初めて経験したセミの体の感触だった。
結構痛くて、年甲斐もなくキャーキャー喚きながら追い払ったが、後しばらくヒリヒリしていた。
虫は何かのメッセージを運んでくる。
どんなメッセージだろうかと考えた。
きっと近いうち、ショッキングな初体験をするのだろうと思った。心がヒリヒリするような初体験だ。
その初体験は、１０日後の昨日あった。
知人が、窓に取り付ける型のクーラーの冷房能力が弱いから暑くてたまらないという。
その人は日ごろ掃除をしない人で、クーラーーも三年前に買ってから一度も掃除してないというので、「フィルターを掃除すれば、少しはましになるんじゃない」とアドヴァイスした所、いきなり怒り出して、「このクーラーはあんまり冷えないって、買ったとき店員さんが言ったのよ。何にも知らないくせに、よけいな事言わないで」と、すごい剣幕。
きっと彼女は自分が掃除しないのをひどく気にしていたんだろうなと思ったけど、それにしても、大人とは思えない激怒振りに驚いてしまって、かえって腹も立たなかったが、少し心がヒリヒリした。
本人としてはまったく悪意のない言葉が、その人の逆鱗にふれてしまうことがあるもんだと思った。
きっと今までに何度もこのような事があったのかもしれないが、こんな激怒は初めて。
今までこんな経験をしなかったのは、相手の方が好意的に解釈してくださったり、腹立ちをじっと我慢して、私を許して受け入れてくださっていたのだろうと、感謝、感謝。
こんな経験をしたのは、きっと私が話すことに自信過剰になっていたのだと思う。もっとお客様の心の状態を見極めてからアドバイスしなさいというメッセージだ。
それにしても、あの時のセミさん。前もって教えてくれてありがとう。
怒鳴られてビックリしたけど、セミさんのお陰で、「ああ、このことだったんだ」とすぐ気づいたから、腹も立てず冷静に受け止められたよ。ありがとうございました。
追い払った時、痛くしてごめんなさい。
北千住のスピリチュアルな占師 安 寿
