11月から、毎週月曜日、池袋パルコ5階の占いコーナーにご縁を頂いて出ることになった。
新しい場所に出たばかりの時は、お客様がなかなか入ってくれず苦戦するものだ。
新しい店の場合は、どの先生も同じように苦戦するので気が楽だが、何年も営業していて、自分だけが新しいスタートとなると、かなり厳しいものが有る。
池袋パルコは後者で、超ベテランの先生方とご一緒するのでかなり厳しい。
覚悟はしていたものの、とうとうお客様ゼロという経験をしてしまった。
ブースが三つあって、今月、私は真ん中のブースに座っている。両隣の先生方はお客様が並んで待っている程なのに、私のところだけはぽっかりと穴が開いたように人がいない。
こんな状況の時は本当に辛い。情けないし、一人でもお客様が欲しくて、ジリジリと鉄板の上で炒られているような焦りを感じる。他の先生のところに並んでいるお客様が恨めしくもなる。
重苦しい気分が続き、閉店後、どっと疲れるというのが、今までの私のパターンだった。
しかし今回、わたしはあまり苦痛を感じないでいられた。
物事を判断する時は、なるべくスピリチュアルな考え方に沿って考えようと心がけているからだ。
周りの状況に振り回されて、心を乱してはいけない。主役は私なのだ。
状況がどうあれ、その状況を受け入れ、そしてその中で己を失わず、いかに平常心でいられるかが、魂を磨く修行である。
私の場合、まず、他の先生方と自分を比べないことが大切。他の先生に起こっている現象は、その先生の努力の賜物で、私とは関係が無いのだ。私はまだ種をまき始めたばかりなのだから、刈り取れなくて当然。だから自分を情けなく思うことは無いし、他の先生をうらやむ必要も無い。種をまき、時期を待てばよいのだ。
『人事を尽くして天命を待つ』だ。
ここにこうして座っていることが種まきなのだからしっかり座っていよう。
そしてこの時間を利用して、日ごろ時間が無くて勉強できないことを勉強しようと自分に言い聞かせて自分のやるべきことに専念した。
昼食後の2時ごろから閉店時間の8時まで、イライラすることもなく、目が痛くなるほど集中して本を読んだ。
結局お客様には一人も恵まれなかったが、周囲の状況に影響されず、平常心を保てた自分に大いに満足できた。
その翌日の火曜日、前日の穴埋めをするかのように、自宅鑑定所の方に、次々仕事が舞い込んだ。
神様が私の頑張りをどこかで見ていてくださって、ご褒美を下さったに違いないと、すごく嬉しかった。
神様のなされようは時にはとても厳しいけれども、それに負けず頑張った時には思いもかけないご褒美を下さる。私は何度もこのような体験をさせていただいている。
ご褒美を期待しての行動はダメだ。精神世界では動機が重要視されるから。
でも、己の魂の向上を願い真摯に努力したり、人のために一所懸命奉仕したりした時には、本当に、ありがたいほどの幸せをいただける。
そんな時、神は慈愛に満ちているとつくづく思うのである。
北千住のスピリチュアルな占い師