干支というのは、「甲乙丙丁〜」の十干と「子丑寅卯〜」の十二支を組み合わせたものである。だから「干支」（かんし）なのだ。
一般的には「干支」と書いて「えと」と読み、主に十二支を指すのだが、これは十干を陰陽に分けて、陽干を「え」、陰干を「と」と呼んだので、本来は十干のことだったのだろうが、いつの間にか「干」は忘れられて、動物に象徴された十二支のみを指すようになったのだろう。
十干と十二支、10×12で干支は本来120個できるのだが、実際には、陰陽の干支の組み合わせを全部省いて、陽の干は陽の十二支と、陰の干は陰の十二支と組み合わさったものだけを残した。だから甲卯という干支は無い。そして甲子から癸亥までの全部で60個である。
『天中殺の種類』
その干支を組み合わせていくと、干は10個、十二支は12個だから当然十二支のほうが２個余る。
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
次に干をずらして、戌の所から始める。
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉
同様に
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑
と順に六十干支の最後の癸亥までやっていくと、最後に二つずつ余る十二支が６組できる。それを算命学では『天中殺』といい、四柱推命では『空亡』という。
だから天中殺は
戌亥天中殺 申酉天中殺 午未天中殺 辰巳天中殺 寅卯天中殺 子丑天中殺
の六種類である。
これは生まれ日によって決まる。
生まれた日が『甲子』だったら『戌亥天中殺』、『癸卯』だったら『辰巳天中殺』ということになる。
次回はいよいよ天中殺の意味についてお話しよう。
