安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

若者よ、苦労は買ってでもしろ!貧乏万歳!

知り合いの仲良し親子、お母さんと娘さんに久しぶりで偶然お会いした。
娘さんは20代の半ば過ぎ。普通なら仕事をしている年頃なのに、昼下がり、お母さんとお茶している。
裕福なご家庭で、よくご家族で海外旅行を楽しんでいる。話題はいつもどこの国の何がおいしかったという感じ。
お嬢さんは、少し働いたこともあるらしいが、何度か外国に留学して語学の勉強をして、今はフリーとの事。また近々ご家族で外国旅行をするらしい。
羨ましいかぎりだ。

でも母親はもう人生を楽しんでもいい年頃だけど、お嬢さんはどうなの?
20代といえば気力体力一番元気な時。そんな時に親と一緒に旅行なんてしてていいのかしら?
行くなら自分で稼いで自力で行きなさいよと言いたくなった。

裕福な家に生まれるのも場合によっては良し悪しだ。貧乏人の家に生まれたほうが、スピリチュアルな観点から言えば、恵まれている。
経済的にゆとりの無い家だったら、いやでも働かなくてはならず、必死に就職活動するだろう。様々な困難と出会い、苦しむ中で自分を見詰め、自分に気付いていくだろうし、眠っていた潜在能力も発揮できるに違いない。友達と喜びや悔しさを分かち合ったり、いろんなスキルを身につけたり、良いことも悪いこともたくさん経験して、ぎっしり内容の詰まった充実した20代を過ごせるだろうに。少なくとも魂を磨くチャンスに、恵まれているといえる。

60代の私から見れば、20代は人生で一番輝いている時。そんな時を漫然と過ごすなんてもったいない。
楽しいことだけではなく、つらいことや悲しいこともたくさんたくさん経験して欲しい。

親はどうしても子供の喜ぶ顔が見たくて、甘くなる。そして子供の潜在能力を眠らせてしまう。
千尋の谷へ突き落とせとは言わないけれど、20歳過ぎたら、子供は突き放さなきゃ、人間にとって一番大事な、困難を乗り切る力が育たない。親である自分が一番心すべき事だと思った。