ターシャ・テューダーという女性をご存知ですか？アメリカ、バーモント州の山奥で、昨年の６月、９２歳で亡くなるまで、広大な庭で花を育て、悠々と自給自足の生活を送りながら、絵本や挿絵を描き続けた絵本作家です。
彼女の美しい庭と自由で自然な生活ぶりは、何度かテレビでも取り上げられ、本にもなり、多くの人たちに感銘を与え続けています。
私も感銘を受けた一人で、ターシャさんの生き方をとても羨ましいと思い、強くあこがれています。
でも、私のこの現実とのすごいギャップっは何？
ターシャさんは何でも手作り。手間や時間をかけて、作る事そのものを楽しんでいます。
私はご飯を炊くのも面倒で、チン。庭どころか植木の花も枯らしています。
なんと貧しい私の生活。だからこそ、ターシャさんの本当に豊かな生活ぶりに心を揺さぶられたのでしょう。
ターシャさんから教えられたことはたくさんありますが、豊かさということについて、深く考えさせられました。
心を豊かにするものとはお金や物や社会的地位ではなく、自分に正直に生きる事、また出あった物や人や時間、それらを全て大切に扱う事、そしてそれらを宝物に変えてゆくことなんだと改めて感じました。
私はそういう意味で、ずいぶん貧しい生き方をしてきたと思います。
まあ、自分に正直に生きてきた点は多少自己評価できますが、物や人や時間に対しては、まったく自信がありません。
そのくせ、いえ、それだから不満ばかり…。
残りの人生、自分と関わる全てのものに対して、できるだけ丁寧に生きてみようという気持ちになりました。
せめて私の心の庭に幸せの花を咲かせたいと思います。
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