安寿の小径

北千住のスピリチュアルな占い師 安寿のブログ http://anju.cho88.com/

お風呂の怪事件

先日ジムのお風呂で身体を洗おうと鏡の前に置いてあるプラスチック製の風呂用腰掛椅子に座った瞬間、何者かにお尻の肉をかまれ、驚いて立ち上がりました。

幸い立ち上がった勢いで椅子はお尻から離れましたが、何がかみついたのだろうとよくよくその椅子を見たところ、直径40cmくらいある座面の、中央の穴から約半分ほどヒビ割れていて、そこに腰かけた私の体重で、割れ目が広がりお尻の肉が挟まったことが分かりました。

 

ひび割れは結構鋭利で、動き方が悪ければ、ケガをしたかもしれません。

危ないのですぐにフロントに電話をしました。

 

しかし、あれだけヒビが広がっていたのだし、私より体重のある方もいらっしゃるし、挟まれないまでも、違和感をおぼえた方は私だけではないはず。

椅子にお尻を挟まれるような危ない事に関しては、早く対処してほしいですが、人の物事への感じ方、対処の仕方は正に十人十色ですから、私が感じるほど危ないと思わなかったのかもしれませんし、挟まれても怪我がなければ、まあいいかと別の場所に移動してそのままになってしまったのかもしれません。

 

トイレットペーパーが無くなっていても、湯上りのパウダールームに備え付けのティッシュの箱が空になっていても、そのまま放置してあることが多いです。

自分が使うときに無ければ新しいものを補充しますが、自分が使って箱が空になった場合は、そのままにしておく人が多いのでしょうね。

さすがにトイレットペーパーは、予備が切れていることはありませんが、ティッシュは切れていることがあって、そのときは電話連絡して新しいティッシュを持ってきてもらうまで待つことになります。

 

家族のいる人は消耗品を切らすと家族から苦情が来ますので、常にトイレットペーパーやティッシュ等の補充に気を付けるのではないかと思いますが、自分の家ではやるけれど公共的な所などでは苦情を聞かないので気が緩み、誰かに交換を任せてしまうのかもしれません。

もちろんちゃんとやってくださる方もいらっしゃいますが、自分の家はきれいに掃除するのに、洗面所の鏡の前や更衣室の床などに、まるめたごみやペットボトルなどを放置する人もけっこういますから、同じ心理なのでしょう。

 

スピリチュアリズムを勉強していない頃は、そういう人たちに腹を立てていましたが、今では「あらっ、また私の出番だ」と思うくらいで、腹も立ちません。「お役立ちのチャンス」ですから、むしろ一見『損な役割』は有難いこと。

少しは自分も他の人のお役に立てたとちょっぴり嬉しくなるのですから。

 

お尻を挟まれてびっくりしましたが、すぐに連絡して椅子を替えていただき、誰も怪我をせずに済んで、本当に良かったです。

友人たちに話したら、みんなで大笑いになり、また幸せ気分になりました。

 

「情けは人の為ならず」で、小さな小さな「お役立ち」は、いつも自分の心をちょっぴり元気にしてくれます。

 

 

 

             北千住のスピリチュアルな占い師     安 寿

 

 

平和が一番!

東京は梅雨入りしたとのことで、不安定な天気が続いていますが、梅雨の晴れ間を楽しもうと、先日、何年振り?という感じで、電車に乗って上野に食事に行き、ついでに浅草にも寄ってきました。

このところコロナも少し下火になったせいか、以前と変わらぬ人出で、「浅草や上野はこうでなくっちゃ!」と嬉しくなりました。

 

姉の誕生日でしたから、ちょっと奮発しておいしい和食を頂き、昼間からビールも飲んで、仲見世をぶらぶらして、その後はおいしいコーヒーとケーキ。

80代の姉と70代の妹、よく食べよく飲み、本当に久しぶりに、とっても幸せな一日を過ごしました。

 

この幸せを味わえるのも、コロナが少し落ち着き、日本が平和なお陰。

日本がまだかろうじて民主主義国家であり、個人の自由が今のところ保たれているお陰。

 

国民に極端な貧富の差がなく、国民の人権や自由が尊重されている国であれば、国民の生活があまり豊かではないとしても、そして「この国は戦争しませんし、この国を絶対に戦争から守ります。」と言い切ってくれる指導者がいたら、その人が何党であっても私はその人に投票します。

人々が支え合う社会的なセイフティネットがしっかりしていれば、人は多少貧しくとも安心して幸せに生きて行けます。

平和が一番。生きられることが一番です。

世界中の小競り合いや戦争のニュースを目にするたびに、民主主義と平和の大切さを再認識しないではいられません。

 

世の人々を不幸にするのは、権力や富の集中です。

日本がロシアや北朝鮮やシリアやミャンマーや中国のようにならないためには、私たち一人一人がしっかり自国の政治を監視していかなければなりません。

「台湾有事」と国民の不安をあおり、軍事費増強を狙い、平和憲法改悪を狙う勢力があることが不安です。

 

台湾に何かあってアメリカが手を出し日本が加勢したら、中国にまず攻められるのはアメリカではなく日本です。

朝鮮戦争の時、アメリカは「黄色と黄色を戦わせろ」と言ってたのですから、台湾有事でもアメリカの代わりに日本が戦う事になる確率はとても高いと思います。

日本が台湾に対してできることは軍事的介入ではなくて、今、世界がロシアに対してやっているように、世界の国々との協力で、侵略者に経済的制裁を加える事でしょう。

アメリカの尻馬に乗って戦争に巻き込まれることだけは何としても避けてほしいです。

 

ヨモギを燃やしてコロナ封じをしている国が、国民の大きな犠牲の上にミサイルをバンバン打っているからと言って、それほど脅威なのでしょうか?

国民が飢えてコロナに苦しんでいる国が、攻撃を仕掛けてくることがあるのでしょうか。

自分の身を守るために、自国民の生活を犠牲にして武器をちらつかせている臆病者にしか見えません。

 

武力で相手をねじ伏せようとする戦争はもうやめなければ人類は生き残っていけません。

その事に世界中の政治家たちは気付いてほしいです。

中国は今じっとロシアの状況を見つつ、ソロバンを弾いていることでしょう。

 

日本のような小国は、武力ではどんなに頑張っても中国にはかないません。人口だけでも大差がありますから。

日本が世界で生き残るには、技術力と外交力しかありません。

外交力が武器で、憲法9条が日本を守る盾となるでしょう。

日本はアメリカと対等になり、さらに適当な距離を取り、永世中立国となって、世界の核廃絶に向けて世界の平和に貢献できる国になってほしいものです。

 

 

 

            北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿

戦争は嫌だ!憲法九条を守れ!

2022年本屋大賞受賞、逢坂冬馬氏著『同志少女よ敵を撃て』を読みました。

舞台がソ連であり、いま世界中が心を痛めているウクライナへの侵略戦争とは真逆で、当時ソ連だったロシアがナチス・ドイツに攻め込まれている時の話なのですが、今ニュースに出てくるような地名が出てきますし、どうしても今の状況と重ねて読んでしまいます。

 

著者本人も驚いているようですが、この本はロシアのウクライナ侵略が始まる前年2021年に初版が出ていますので、本当にタイムリーというか単なる偶然とは思えない感じがします。

当時は侵略される側だったソ連が、今は共にナチス・ドイツと戦った戦友とも言えるウクライナへの侵略者になっていますし。

 

物語の主人公は、その第二次世界大戦での独ソ戦で活躍した女性狙撃兵の話です。

女性狙撃兵が主人公ですから、当然中心テーマは『戦争とジェンダー』です。

 

ソ連には実際に女性の狙撃兵がいたのだそうで、村を焼かれ、親兄弟を殺されたような様々な事情を背負った少女たちが選ばれ、厳しい訓練を受け、狙撃兵となり前線に送られ人を殺し殺され、男性の兵士なら敵をたくさん倒せば英雄なのに、女性の狙撃兵は戦後の世の中では白眼視される存在だったようです。

その戦争に関する事が非常に詳しく調べられていて、戦闘場面は手に汗握る迫力で、戦争経験のない若い作者が、よくこんなに臨場感あふれる描写ができるものだと感心しました。

 

戦争は誰も幸せにしません。戦争を起こした張本人でさえ無傷ではいられません。

それなのに、ロシアのプーチンのような独裁者が、自身の野望のために他国を侵略するのです。

ミャンマー軍事独裁政権のように、自国の人民を抑圧して権利を奪い、自分たちの思うように支配するために抵抗する国民を殺しています。

 

それらの独裁者たちは、いつも自分は安全な場所にいて、国民の命を平気で危険にさらしているのです。

 

今のロシアの状態を、ウクライナの戦いを我々一般国民は刮目してみておかなければなりません。

世界を敵に回したプーチンがどうなるのか、ロシアがどうなるのか。

 

プーチンのような人間はこの日本にもいたし、現在もいるのです。

80年程前の日本は軍国主義で、言論の自由も民主主義もなく、国民は侵略戦争に駆り出され敗戦したことを忘れてはいけません。

その尊い犠牲の上に、今の日本国憲法第九条があるのです。

 

私も日本を守るために、ある程度の軍備は必要だと思いますが、それ以上に大切なのは外交力だと思います。

使ったら世界が破滅するのですから、使えない核兵器を持っても仕方ありませんし、何よりも被爆国である日本が核を持ったら、広島や長崎の犠牲者に顔向けできません。

中国が攻めてきたら、アメリカが核を使ってまで日本を守ると思いますか?

ウクライナを守りたくても手を出せないのは、第三次世界大戦になるのが嫌だからです。

戦争の拡大や核戦争はお互い避けたいのです。

 

日本のような小さな国が軍拡競争に参加しても、大国には勝てません。

攻め込まれないようにするためには、中立の立場をとり、出来るだけたくさんの国々と、政治経済や文化の面でも協力し合い、手をつなぐことが何より大切だと思います。

 

今までのようにアメリカだけを頼りにするのは危険です。

むしろロシアや中国を刺激しないように、米軍基地を減らし、不平等な日米地位協定をやめ、アメリカとは対等に付き合う姿勢を世界に示した方が安全でしょう。

 

「いざとなったらアメリカが出て来るよ」的な脅しは必要でしょうが、今のようにアメリカのポチをやっているのは敗戦国でも日本だけです。

赤字大国日本ですから、米軍基地に対する思いやり予算も見直す時が来ているのではないでしょうか。

 

とにかく、小国日本はあの手この手でアジアの中立国としての地位を得て、憲法九条の下、戦争とは無縁の平和国家となってほしいと切に願っています。

 

 

 

            北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿

フィッシング詐欺

昨年の暮れごろからパソコンに迷惑メールがたくさん入ってくるようになりました。

ホームページでアドレスを公開しているのである程度仕方ないとは思いますが、いわゆるフィッシングメールというもので、一日に20通くらい来ます。

毎日削除していたのですが、一日パソコンを開けないと大変な数になり、近所のパソコン修理店に相談して、削除の方法を教えてもらいました。

 

今ではほとんどが迷惑メールに振り分けられてしまいますが、しかしそれでもまだいくつか網の目をすり抜けて送られてきます。

中にはアルファベットの字体を変えただけのものもあって、敵もさるものです。

完全にシャットダウンしてしまう方法もあるらしいのですが、万が一必要なメールだった場合困るので、まあ、今のままで様子を見ようと思うのですが、もう半年以上続いています。

 

もともとパソコンが得意ではないので、パソコンから通販などの商品やチケットを買ったり、カードで支払ったりという事はありませんから、フィッシングとはっきり識別できますが、使っているカード会社だったりすると、一応確かめなければならず、腹立たしい限りです。

 

世の中が便利になるのはいいのですが、アナログの時代にはなかった犯罪が生まれて、困ったものです。

騙す相手の顔が見えないし、やっている方は犯罪を犯しているという認識が薄いのでしょうね。

 

携帯電話にもフィッシングメールが届きます。

「配達に伺いましたが、お留守なので、荷物を持ち帰りました。下記のメールアドレスにお問い合わせください」

というのが何回か届きました。

宅配業者が不在票も残さず帰るわけがないので怪しいと思いました。

 

また、「元気?同窓会があるので連絡ください。」というような、友達や知人を装った誰からか分からないメールが時々来ます。

「○○の料金が未納です。放置すると裁判になります」だの、脅しに近い事を言ってくるのもあります。

もちろん全部無視!

無視が最強の反撃です。

 

敵はあの手この手で善良な市民を騙そうとしてきますが、まず、心当たりのないものは無視。同窓会の件などは、返信する前に同窓生の誰かに当たってみるとか、とにかくすぐに返信しないことです。

文面を冷静になってよく読むと、文章や言葉が稚拙だったり、誤字脱字があったり、怪しいと気付く場合も多いです。

 

とはいえ、敵もいろいろ工夫してきますので、お互い騙されないようにくれぐれも注意しましょう。

 

 

 

         北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿

 

 

 

復活祭のプーチン

4月24日はキリスト教の復活祭の日でした。

十字架にかけられ亡くなったイエス様がその3日後に復活されたことを祝う日で、ロシアの正教会でもプーチンウクライナ侵攻を祝福したキリル総主教によって盛大に復活祭が執り行われ、ウクライナの都市や町や村を破壊し、民間人まで容赦なく殺し続けているプーチンも出席して、ずうずうしくも『平和の祈り』でキャンドルを持って、大きく十字を切っていました。

心なしかその目にはいつもの鋭さがなく、場違いなところに来た子供のように自信無げで、キョトキョトしているように見えました。

人を愛さず、自分のために平気で人を殺すような人間は、結局、神の愛も信じられず、神の罰だけ恐れているからでしょうか。

 

世界中に宗教があるのは、不条理に満ちた苦労の多いこの世に生きる人間が心の平安を神に求めるからでしょう。

ですからほとんどの宗教が神の愛や平和を説いていると思います。

そして宗教を信じるとは、その宗教の神の言葉を自分の生活の中で実践していくことだと思うのですが、まさにプーチンはエセ信者の一つの典型を、極端な形で示してくれました。

 

しかしプーチンを笑える人は少ないのではないかと思います。

実際に神を信じると熱心に教会に通っている人たちの中には、他の宗教を否定したり、そのため戦争までしたり、宗教の形だけをまねて、自分が宗教家であると勝手に思い込んでいる人、自分は神じゃないからできないと、神の言葉を実生活で実践しようとも思わない人、実際には実践していないのに、実践していると勝手に思い込んでいる人などなど、世の中はエセ信者で溢れています。

むしろ、神の言葉に従って愛を実践して生きている人の方が少数でしょう。

 

かくいう私も、この年になってさえ、なかなか実践できません。

世界の平和を願うなら、まず自分の心が平和でなければならないし、自分の周囲も平和にしなければならないことを知っているのに。

にっくきプーチンではありますが、私も彼を笑えない一人です。

 

プーチン一人のために、世界中の経済が混乱して、これから世界も日本も物価高で大変だと思います。

でももしかしたらこれは今までの大量生産大量消費の終わりの始まりになるかもしれません。

またロシアから輸入できない化石燃料天然ガスの代わりとなる自然エネルギー開発に、日本も本気で取り組むきっかけとなるかもしれません。

原発にだけは頼らないでほしい!)

食料自給率の低かった日本がそれを見直し、荒れ果てた田や畑がよみがえるチャンスかもしれません。

 

すでに、不足する小麦の生産アップを政府が後押しするらしいという話も聞いていますし、全国7か所の自治体で、それぞれの土地にあった脱炭素社会に向けてのエネルギー政策も始まるらしいです。まさに斎藤幸平さんが言ってた地域が管理するエネルギーになるかもしれませんね。

 

ピンチが新しい世の中のためのチャンスになることを祈っています。

そのためなら、多少の不便さも、貧しさも耐えなければ。

私たち世代は、終戦後の貧しさを子供の頃に経験してますので大丈夫、自信ありです。

 

 

 

               北千住のスピリチュアルな占い師     安 寿

 

 

 

 

目からうろこ!見えてきた明るい未来

気候変動への危機感を抱きつつ、身の回りにあふれるプラスチック製品に罪悪感の毎日。

地球環境を保全するためには、今すぐ物であふれかえった便利な生活をやめるしかないと思うのですが、自分にできる事など微々たるもの。

実際どうしたら気候変動を止められるのか、考えても気が遠くなるような話で、希望が見えず、絶望的な気分になっていました。

 

アーミッシュの人々のように、相互信頼、相互扶助のネットワークの中で、電気もガスも使わない時代の生活に戻れば地球は救われるかもしれないけれど、便利な生活にどっぷりつかってきた私たちには不可能に近いだろうなと思っていました。

せめて自分一人でも、出来る事はやろうと努力していますが、無力感が募るばかりでした。

 

そんな時に新聞広告で目にしたのがこの本です。

斎藤幸平著『人新世の資本論』(集英社新書

 

「気候変動、コロナ禍…。文明崩壊の危機。唯一の解決策は潤沢な脱成長経済だ。」という広告文にひかれてさっそく読んでみました。

 

経済には無知な私でも、先進国の都市住民の贅沢な生活が、気候変動の一因であるとはうすうす気づいていました。

同じ都市生活でも、私が子供の頃、約70年程前には今の暮らしは想像もできないものです。

当時は、酒や調味料、油等はみな量り売りで、一升瓶をもって買いに行きましたし、お豆腐は鍋をもって買いに行き、魚や肉は竹の皮や紙のように薄く削った木で作った経木に包み、その上から新聞紙で包みます。

湿布は和紙に薬を塗り油紙を当てるのです。

口紅や塗り薬も二枚貝の貝殻に入っているものもあって、みんな自然に還る素材でした。

 

斎藤さんの本には、どの道を行けば人が自然と共存しつつ、人として心身ともに豊かに生活できるようになるか具体的に分かりやすく書いてあります。

資本主義の問題や共産主義の問題も書かれていて、この年になって「ああ、そうだったのか」と、目からうろこが何枚剥がれ落ちたことでしょう。

どうしたら本当の民主主義が育っていくのか、そして豊かに脱成長していけるのか、私でもわかるくらい具体的な例をたくさんあげて書いてあります。

 

私はこの本を一人でも多くの方に読んでもらいたいと今切実に願っています。

政治家にも一般市民にも、特にこれからの厳しい時代を生きなければならない若い人たちには、自分の事として是非読んで、考えてもらいたいのです。

今、人類は、気候変動を食い止めなければならないギリギリの所にいるのですから。

このままずるずる行けば、人類は滅亡するしかないのですから。

 

この本を読んで強く思ったことは、民主主義を守るには、あなた任せではいけないという事です。

一人一人が民主主義を守るために、地球環境を守るために何を考え何をすべきか、何をしてはならないかを日々ちゃんと考えて、判断していかなければならないという事です。

政治家や専門家など、誰かに任せっぱなしが一番危険です。

自分や自分の家族、子供や孫の幸せを考えるなら、政治や気候変動の事に無知や無関心であってはならないはずです。

 

この本を読むまで私は全く知らなかったのですが、もうすでに世界では斎藤さんの目指す脱成長社会の萌芽が現れているのだそうです。

合理的でエコロジカルな都市改革の動きが、世界中の地方都市に芽生えつつあって、その一つが「フィアレス・シティ(恐れ知らずの都市)」の旗を掲げるスペインのバルセロナだそうです。

「フィアレス・シティ」とは、「国家に対しても、グローバル企業に対しても恐れずに、住民のために行動することを目指す都市」です。

そのバルセロナの宣言の「経済モデルの変革」の項目の一部を引用します。

 

「既存の経済モデルは、恒常的な成長と利潤獲得のための終わりなき競争に基づくもので、自然資源の消費は増え続けていく。こうして、地球の生態学的バランスを危機に陥れているこの経済システムは、同時に、経済格差も著しく拡大させている。豊かな国の、とりわけ富裕層による過剰な消費に、グローバルな環境危機、特に気候危機のほとんどの原因があるのは、間違いない。」

 

こんな素晴らしい宣言をする都市がすでに地球上に存在していたのは驚きです。

詳しくは是非斎藤さんのご著書をお読みください。未来に対する希望が生まれること間違いなしです。

斎藤さんのご著書は世界中で読まれているそうですから、私が知らないだけで、脱成長社会を目指す人々がもうすでに世界中に育っているのかもしれませんね。

 

夢がどんどん膨らんで、暗かった未来が明るくなってきました。

無力感に囚われていた私の個人的な脱プラスティック努力にもやりがいが生まれました。

老い先短い私ですが、子や孫たちのため、未来に向けて頑張らねば!

 

 

 

               北千住のスピリチュアルな占い師   安 寿

 

花の命は短くて

3月の20日頃から本格的に開花し始めた桜。約2週間を過ぎて、まだ咲き残っている木もありますが、先日の冷たい雨と共にほとんどの桜は終わりを迎えました。

コロナやウクライナの戦争、物価の値上がり、年金の減額など、気が滅入ることの多いこの春にも、桜はひと時この世の美しさを思い出させてくれ、いつも以上に心を洗われた気がします。

今年も何とか元気で桜が見られたことに感謝です。

 

仏教でいう四大苦は『生老病死』。つまり、そもそもこの世に生まれたことが苦で、昔から『苦の娑婆』とも言いますが、この世は修行の場なのです。楽しい事、幸せな時間はあっという間に過ぎて、厳しい修行の繰り返し。

今の時代は腰が曲がるような辛い労働もなく、昔と比べたらどれほど恵まれていることでしょう。それでも現代人は皆それなりに何かしらのストレスを抱えています。

 

幸せな事、楽しい事、感動したこと。それらは人生のほんの一瞬かもしれませんが、本人が意識する以上に深く心に刻まれています。

その一瞬があるから、私たちはこの『苦の娑婆』を生きていけるのではないでしょうか。

その一瞬に支えられて、私たちは生きているのだと、最近すごく感じるようになりました。

 

年を取って、幸せな事、楽しい事が若い時より減ってきているせいかもしれません。

そんな思い出が、若い時より活き活きと光を放って思い出されるのです。

これが『昔はよかったなぁ』という気持ちなのですね。

だんだん私も年寄りになってきました。(笑い)年齢を考えれば当たり前なのですが、自分の気持ちはまだ二十歳くらいなのです。

 

さあさあ、今日も修行の一日の始まりです。

人生は、自分の思い通りにならないことだらけ、いちいち腹を立てるのも疲れました。

何事も粘り強く、自分の願う方に変えていくしかありません。

今日も小さな幸せをたくさん見つけて感謝して、しぼみそうな心をリフレッシュしていきましょう。

 

 

 

            北千住のスピリチュアルな占い師    安 寿